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9/15

入学

9話です。

「じゃあ行ってきます!」


場所に乗り込んだ私たちは学校へ向かって出発した。


そこそこの長さのある通学路を馬車の中でダラダラとして過ごしている。いわゆるサスペンション的なものはあるっぽい。(サスペンションの仕組みもよくわからないしそもそもサスペンションなのかも知らないけれど)


私についてきてくれるのはミナ一人。私についてのあれやこれを知ってる使用人はミナしかいないから当然の結果なんだけど。まあだからといってがっかりとかそういう感情が湧いたかというとそんなこともないのはもうわかってるだろう。


学校についてからどうしよっかな。荷物広げるのはもちろんなんだけどそれ以外に特にやることが思いつかないのよね。


お隣さんにそば配るわけにもいかないしついたらやることないかな?


・・・じゃあ翌朝まで~ジャンプ!!


「ちょっと!突然馬車の中で飛び跳ねないでください!危ないですから!」


「あ、ごめーん!!」


・・・・・・


はい!というわけで飛んでまいりましたのは翌朝、学校もとい正式名称『国立センデルフィア総合学校』の学生寮のベットでございます。


え?ベットに飛び込んだのかって?あ、ああそうさ!それはもう綺麗な着地だったね!


閑話休題(それはともかく)


優雅な朝を迎えた私は学校の方へ向かって部屋を出る。あまり人に会わないように早めに出た私の前に現れたのは煉瓦造りの巨塔。


『国立センデルフィア総合学校』は王都から少し距離の離れた場所に立つ大規模な施設だ。国によって管理されているものではあるけれど学校自体にもそこそこに大きな権限が与えられている。入学してから三年おきに学校としての本質が変わっていくというのはこの前話した通りで、さながら前世の小中高大が一貫になっているような物である。


だからといって最後までこの学校に通い続ける人は少なく箔をつけたり人脈を構成するためにここに来る貴族は最初の三年でいなくなってしまうし国の中枢に携わる人たちですら六年目までが限界だ。(もちろん政治面などについてより深く学んでいく必要があるためであり悪い意味ではない。)


基本的な学校の生活はここで終了する。それ以降は将来が魔法等の専門分野を使ったり突き詰めていく人しかいない。私は一応ここに含まれる。


これからの学校生活はしばらく社会的な知識や一般常識の拡張が続く。実際私に足りていないものランキング上位に入るものなので大事にしていきたいんだけども一部の人には退屈かもしれない。もうすでに知ってることばかりだから。


なんだかんだ言ったけど、この超巨大施設でこれから生活していくわけだ。学力としては申し分ないレベルまで予習してきてるし問題ないと思うのだけれどやっぱり気になるのは交友関係だよね・・・。


交友関係だよね!!ぼっちは嫌でござるよ拙者!せっかくの新しい人生楽しみたいでござる!


・・・失礼。そんなことを思いながら歴史を思わせる造りの校舎を進んでいく。


割り当てられた通りの教室に入るとそこは小学校のような綺麗に整列させられた机というよりは大学のような自由な雰囲気を感じさせる大広間であった。


早めに来たのだから人は少ないだろうという予想に反して既に教室のなかは多くの同級生が待機していた。


窓際の席を牛耳る子から元々交流があったと思われる友人通しで固まる子とかなり分かりやすい分布だ。


最も顕著なのは最前列で全然人がいない。授業態度とかが点になったりはしないのかわからないけどほんとにいない。


だけど、私はわりと真剣に授業を聞くつもりでいるのだ。それなら1番前の席というのも悪くないんじゃないだろうか。何ていう前世だったら絶対考えないような優等生のような発想で私最前列に腰を掛けた。


少し時がたって。教室のなかは少しずつ騒がしくなっていた。あとからやって来た友人が来たのかそれとももう新しい友達を作ったのかわからないが先程までより会話の輪が大きくなっていて見ていて面白い。


ん?私はって?一回も声をかけなかったしかけられなかったよ。流石にすぐはハードル高くないっすか?


声をかけられなかった理由はもしかしたら最前列に一直線で向かったからかも知れない。私だっていかにも優等生みたいな動きをした人間に声かけたりしたくないもん。(優等生じゃなくても苦手だが。)


その証拠に同じように最前列にいる生徒は誰も他の生徒と話していない。一人、最後に遅れて来た奴が嫌そうに最前列に座ったのをみてるから彼は違うかもしれないけど。


突然ゴーンと重低音を響かせる鐘の音が聞こえた。これがチャイムなのであろう。イメージしているのはどこぞの犬が忍者のために頭でならしている感じ。真実はしらない。


なにせ、その音が聞こえた後教室に一人の女性が入ってきた。


「やぁやぁ皆さんおはようございます。わたしは色々あって君たちみたいな将来有望な若者の担任になったミルナ・ケールだよ。よろしくね?」


その女性はなんだか独特のペースで言葉を吐ききると私達を見てニヤリと笑うのだった。


昨日なろうに入れなかったのはメンテだったんでしょうか。投稿が遅れて申し訳ありません。


ブクマ、感想等していだだけると喜びます。


では、またお会いしましょう。骨董品でした。

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