だいよんわ <ようかいブクマはがし>のきょうふ
ぜんかいまでのあらすじ:
0ポイント0ブクマをひゃくれんぱつくらいしている、ていへんさくしゃのTくん。
もうやめちゃおうかとかんがえてたら、おへやになぞのびしょうねんがあらわれた!
かれは『オレは、<ようかいブクマはがし>だ』『ブクマをよこさないと、しぬよりひどいめにあわせるぞ』といって、どっかにきえていった!
……というゆめをみた。そう、おもっていたのだけれど……
「え……うそ、マジ……?
って、きのうの、ゆめじゃなかった……??」
「思いだせたようでなによりだ。
で、どうなんだ? ついたのか、ブクマ?」
「つっ、ついてないにきまってるだろっ!
だってきのうはあのままねちゃったし……」
「はぁ?」
「だ、だってっ……しかたないじゃん……
い、いきなり、こんな“ひじつざいせい”ばりばりの、イケメンがあらわれてっ……
しかもっ、オレは妖怪ブクマはがしだーとか、いってくるんだぞ!
現実だなんて、おもえるわけがないしっ……
ぶっちゃけ、つかれてるのかとおもったし……」
「………………」
しょうねんは、ぽりぽりとあたまをかきました。
そして、ちょっとだけあかくなって、めをそらしながらTくんにききます。
「え、っと……オレ、イケメン?
おまえからみて、その……」
「お、おう……」
「……そ、そっか。うん、そっか」
Tくんも、てれくさくってめをそらします。
なんでかわかんないけど、あまずっぱいようなふんいきが、Tくんのおへやをつつみます。
≪お、おう……///≫
「って、そうじゃない!
おまえ、あれから何もしなかったのか?!
きのうオレがおどしたら、あんなにびびりまくってたのに!」
「だから、ゆめだとおもって!!」
「ふーん、そうかそうか……あの程度じゃ、おどしがたりなかったと……」
Tくんをといつめたしょうねんは、にやりとわらいました。
むきだしになった、みぎだけおおきなやえばが、ぎらりとひかります。
おもわずにげだそうとしたTくんですが、あっというまにつかまって、どん、とへやのかべにおしつけられてしまいました。
みためだけなら、みんなだいすき『壁ドン』ぽいです。
でも、Tくんにとってはそれどころじゃありません。
じまんじゃないけど、ケンカなんて、からっきしだめなのです。
しょうねんのうでは、ちからづよくて、とってもにげられそうにありません。
「な……なに……」
Tくんのこえはふるえています。
からだもふるえて、まさしくガクブルです。
そんなTくんのようすをみて、しょうねんはまんぞくそうにわらいます。
「いったよな? オレは、<妖怪ブクマはがし>。
ブックマークにこめられた、ひとの生命力を、食っていきている。
でもな、T。だからってオレは、ブクマしか食えないわけじゃない……」
しょうねんのゆびが、Tくんのかたにくいこみます。
くろねこをおもわせるひとみが、あやしくTくんをみすえます。
そうしてしょうねんはゆっくりと、Tくんのくびすじにかおをちかづけ……
≪みゃあああああああっ?!≫
そのとき、コンコン、とへやのドアがたたかれます。
あっとおもったときには、もうしょうねんのすがたは、ありません。
「T~。おフロはいんなさい~」
「は……はーい……」
ひたいにふきだしたあせをぬぐいつつ、Tくんはへんじをしました。
へやのなかをみまわしてみても、だあれもいません。
なんだったんだろう。マジ、つかれてるのかな。
きょうもはやくねよう。それがいい。
しかし、おふろばにいったTくんは、あっとこえをあげました。
ようふくをぬいで、かがみをみれば。
Tくんのかたには、ハッキリと、あとがついていたのです。
さっきつかまれたのと、おんなじばしょに……
しょうねんのてとおなじくらいのおおきさの、まっかなあざが、ありました。
おふろばのしろいあかりのしたで、それはあかく、あかく、Tくんのめにやきつきました。
のこりじかん あと 6か
な、なんと!! ありがたくもSSをいただいてしまいました!!
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ようかい『ひょうか1:1』
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もふもふもん先生、ありがとうございました!!