がきせいこうろく
餓鬼盛行録
もし人間は罪を犯した、神様は人間の怒りを抱いて、罰として地獄から鬼を解放し、人類全体を滅ぼそうとしたら、世界はどうなっているのか。
絶望と悲鳴、
そして鬼の泣き声と交えてこの世界、人たちはひたすら逃げて、隠れて、だが餓鬼族はあらゆる場所にいる、もはや隠れる場所なんてないんのだ。
大地は死体だらけだ。
手や、足など、人間の体がバラバラにされた、内臓も体から出て、食いきれない部分もどこかで勝手に捨てられた。
逃げているうちに、誰の頭がそこにあって、不意につまずいて転んだのことも多々あった。
残酷すぎるのだ、恐怖と疲れの交える日々。
世の中にはすべてが変わったけど、時間だけはいつも通り過ぎていく。
時々、この世界を耐えきれない人たちもいる、この世界で生き延び自体が疲れも感じるのだ。
すると、神様に許すを求めていたが、しかし神様はこう言いました
「人間よ、自分の手で自分を救え、そうでないと、絶滅しろ。」
そして神はこの世から立ち去った。
*
「この世界はもう神様なんかいないんだ。」
人間たちは泣きながら天に向けて叫んだ。
そしてまた逃げ続ける毎日。
逃げるしかない、逃げるんのだ、、、
突然、人たちは思わず涙が出てくる。
ある人たちは自ら死を求める、
『鬼に食われるよりましだ。』っと自ら命を絶った。
ある人たちは逃げ続けるのを選択したが、最後まで疲れすぎて、その場で倒れ、鬼に囲まれて食われた。
諦めないずっと逃げ続ける人たちはとある山に隠れている。鬼はいつか来るのか分からないけど、暫くこの山に住むことになった。
ずっと山の中に隠し続けている毎日、そして鬼との遭遇を恐れる毎日。
山の人たちはこうして生活している中、時間はどれぐらい経ったのかもはや覚えてないようだ。
*
ある日、とある旅の人が現れた、山の人たちにこう言いました。
『僕は道術師です、鬼を封印するができるので、みんなさんを助けに来た。』
しかし、山の人たちは戸惑いた。
「人間なんて鬼に勝ってるわけないでしょ。」
山の人たちはこの自称道術師の人に疑い目を持っている。
その中にある人が道術師にこう問いかけた。
「あなた、今この世の中に数多くの鬼がいる、例えきみがそんな力を持ているとしたら、きみはひとりで戦うの?」
「いや、できないのだろう」、「ウソだ、この人は」
周りの人たちはざわつき始めた。
ある男は顔に大きいの傷を負う、その傷は餓鬼に攻撃されていた時残っていた傷で、いまだに治っていない。
男は「俺、あんたのことは信用できない、鬼が化けした人間かもしれんな、俺らを騙しに来たんだろう。」と話しながら怯えている様子。
その男は周りの意見を求める、どっちが正解なのか、どうするのかっと現状にはもう誰も判断できないのだ。
大半な人たちは疲れていた、何を信じていいのかもう分からなくなってきた。
もう一人の男も「僕もまったく同じ意見だ、見てくれあの人の体、どこにも傷痕が付いていない、顔も清々しいし、それはおかしくないのか」
そう言われればよく見たら、この道術師の人、白い肌、手や腕など見える部分から見ると、どこにも傷が無いん、周りの人たちと全然違う。
顔の疲れもしない、みんなと真逆。
「はっ、仕方ない、わたし一人で鬼と戦う、そして鬼王を封印する、そうするとわたしのことを信じてくれるのだろう」
道術師は少し悲しい表情でため息をした。
「一人で戦うの?冗談じゃない、そんなことできるわけないんだろう」
と山の人たちは反論した、そこにもなん人の薄笑いの顔が見えた。
「あんなに大量の鬼、しかも人間より強いバケモノだぞ、一人で戦うのは到底無理だろう、きみは本気で言ってるのか?」
道術師はどう説明しても山の人たちは信じてくれなかった。
餓鬼一族は元々は人間が罪を犯し、地獄で贖罪するとして「業」という化身なのだ。
鬼を殺す、殺しても、彼らは消えないのだ。
また現れてくる。
しかし鬼王を封印すると餓鬼族は力が弱くなる、人間は勝ちます。
「おには減っていくとこの世界は鎮まるんのだ、もう一度平和の世界をとりもどそう」
と道術師は熱弁した。
道術師は必死で語った、必死でみんなの力を合わせようとした。
しかし、最後まで誰も道術師が言ってることは信じてくれなかった、だれも一歩前に踏もうとしなかった。
無理はない、もうこの世界はあと一歩で崩壊するんだ、人間が絶滅の寸前なのた、誰も犠牲したくないのは当たり前か。
この人たちを見て、悲しい目をしているばかり、顔はただただ下を向いて、みんな必死で逃げ続けた、見た目だけじゃなく、心もボロボロなのだ。
疲れた、もう無理だ、きっと死んだほうが楽のだろうな、こうやって逃げるのはしんどいよ、しんどすぎるよ。
道術師はまたため息、心の中のため息はもっと重かった、長かった。
結局、道術師は一人で応戦。
大勢の餓鬼族を引き率る鬼王は林の中から現れた。
鬼たちは飢える難民のように人を食うために待ちきれない様子を見て山の人たちは怯えている。
数多くの鬼は一気に襲来。
一人で戦う道術師は苦しい戦いのなか、人たちは逃げった。
大量の鬼を殺すにはきりがないのだ。
道術師は鬼王を狙って、ついに封印術で鬼王を棺の中に封印した。
鬼王は棺の蓋を閉じる瞬間に最後の一言を残した。
「人間どもめ、そしてその憎いの道術師よ、余はいつか必ず復活するんだ、その時はこの世を闇の世界になってやる」
無念の形相を示した。
鬼王を封印したあと鬼たちは一時的に撤退した。
山の人たちは喜び、やっと地獄から生還のように感激した。
人たちは道術師に感謝し、希望ある未来が見えてきた。
そして、山の人たちは村を建て、少しずつ平和の生活を取り戻した。
*道術師の警告
「きっと鬼たちは再び襲来のだろう、彼らは不滅だ、その時は必ず万全の態勢で臨むべきです」
道術師は村人たちにこう警告した。
村人たちは道術師の指示に従って、鬼との戦いの準備している、道術師の指導で武器や装備品などの制作を始めた。
一方で人々は再び普通の生活に戻ることが徐々に出来ていた、時々いくつの餓鬼が村に襲いかかってきたが、鬼王がいないの餓鬼たちは力が弱くなったいま、もう脅威ではないのだ。
武器や兜など、あらゆる装備品の中に道術師が教えた呪文を武器の裏に刻む、この呪文は餓鬼を麻痺する力がある、麻痺された餓鬼たちはもはや人間の相手ではないのだ。
*
予想通り、餓鬼族は再び襲来、鬼王の代わりに鬼后は餓鬼族を引き率い、鬼王を取り戻しに来た、当然村の人たちは既に山で餓鬼族を待っていた、万全の準備が出来た山の人たち、そして鬼と戦う。
第一回の人鬼大戦、人類たちが使用した武器は麻痺効果が効いた、大半の鬼は動きが鈍くなってきた。
鬼は次々と人間たちに殺された。
鬼后軍は惨敗、そして后まで殺された。
人類たちが勝利を獲った。
しかし、人たちは油断した、道術師は警告したことを、
それが、鬼は不滅のことだ。
人鬼大戦の中に、すでに一部の鬼たちは戦争から逃げていたのだ、
身を隠し、戦争の終わるまで待っていた。
戦争を終え、この一部の鬼たちは潜伏し続けることにした。
「人間に復讐することは後にしよう、いつか鬼王は復活する、その時人間は……」
人間社会に潜んて、人間との共存するを企んていて、王の封印の地を探し出す、必ず鬼王を蘇る。
人類は戦いの勝利に余韻に浸って続けている、人間たちは知らないうちに一部戦争から逃げた鬼たちは黒湖に潜んでこの世の中からこっそり消え去った。
*風安時代
人と鬼の戦いを経て、人類は勝利を獲得した。
村の人たちは建てた村を滅鬼村と名付けた。
滅鬼村は小さいな集落から大きな村に少しづつ変わった。
餓鬼の侵略のせいで、世界は終焉に迎える寸前でした。
人たちはその頃の記憶はいまだに鮮明で、その恐怖さも感じる。
すると、その歴史、その記憶全部抹消したいを主旨に、「餓鬼」という言葉や文字、伝説、物語など一切禁じられている、
「禁言令」という規則を制定した。
罰則も設け、違反する者は強打され、村から追い出す。
村内だけでなく、村の人は外でも噂のような話するなども全部禁じられている。
『我々はその恐怖から解放するんだ』っと村の偉いさんたちがわざわざ集会で村の人たちにこの話を伝えた。
もちろん、村の人たちは賛成なのだ。
あれ以来、村にその二文字はどこにも出てこなかった、
村人たちは本当にそのことを忘れようと平和の生活を暮らしていく。
集会で新しい規則が伝われた、村内の皆は大賛成ですが一部の人たちはそうは思わない。
彼らは反対派として、つまり道術師を支持している。
道術師は大戦後、滅鬼村に住んでいる。
村の皆に愛され、やっと結婚して、家庭生活までできた。
長年に渡って、餓鬼一族は一度も出て来なかった。
確実に、ホントの平和の日々を迎えることができた。
しかし、道術師は常に警戒心を持つ、『鬼はいつか再び到来、村の人たちにはそれを覚えていただきたいです』
と村長会議や村人の集会など、面倒くさがらないように言い続けてったが、誰も耳を傾けなかった。
禁言令は実行以後、誰もそんなことを言わなかった。
道術師は異常に不安、
『皆は気が緩んでいるのだ、実に危ない』
禁言令の実行に関して、一度は村長たちに抗議したことがあったが、無理でした。
その後、ある出来ことが村長と村長の親しい幹部たちが決まりました。
『今後、村のために道術師一家は消えてもらう』
村長と一部分の幹部たちが勝手に決めた。
村長と幹部たちは道術師いつかその禁言令を破ることに恐れがある、その恐れが一番の理由だ。
殺すか、それとも監禁なのか、いろいろ考えた、村長までも決まらないことなのだ。
「道術師に恩があるのだ、わたしたちは.....」
「しかし、仕方ないのだ、村の人たちは過去のことを思い出したくないんだ、このすべてを忘れたいんだ」
幹部たちはその決心がついた。
道術師を支持者たちそれを知って、道術師一家が危ないと考え、密かに道術師一家全員を村の外に送ることを手伝い。
『道術師は死んではいけないんだ、彼は人類の最後の希望だ』
支持者たちは道術師の予告を信じている、しかし村に残るのは危険だ。
「それとこれから道術師という名称も世に出ちゃいけないんだ」
と支持者たちに告げられた。
道術師一家は村から出て、どこの山や地域などに隠れて生活するのも、誰も知ることはできない、名称などもこの世の中から消えました。
あれから「道術師」という名称は伝説物語のようなかたちで残されただけ。
*
夜に、まんまる大きな月が出て、白い光がこの夜の大地を照らす。
一人の少年は眠れない夜中に森の中で散歩。
誰かが水の上で歩いているのが気付いた、少年少し気になって様子見に行った。
湖の近辺にきて、木の後ろに隠れて、覗くと湖の上で女性一人でそこに立っている、背中しか見えないので、その女は誰かと認識ができない。
女の人の前に男の人がいる、男は横倒れ状態、仰向きで水面に浮く、生きてるのか、死んだのか分からないが、動いてないんは確かだ。
おかしいな、この時でなぜ人がいるの、そこで何をしているの?っと少年は思った、そして妙な雰囲気も少し感じだ。
何か起こっているかもしれません、と少年はいつも勘が鋭い。
女の人はその倒れている男を近付く、口を開いて、首筋の辺りで力強く嚙みつく。
少年は驚いだ。
え?!どいうこと?
突然なことで、何か?何をしているのか?
頭の回転が遅いのか、それとも、理解力低下のか、目の前のことよく見えるのが、よく分からない。
危うく声も出てそうだった。
少年は目を大きく開いてじっと見ている。
男はずっとあのまま動いてないのだ。
あの女の人何をしている、少年はすごく気になる。
数分後、女の人の顔は男のそばから離れた、そして体を直立していた。
少年は唾をのんだ。
ちょうどその時、月光がさす、女の人の横顔が見えて、口辺りのどころは血だらけ。
異様な笑みを浮かべ、長い鋭いの歯も露見。
少年は息を吸う、吐くもしない、今呼吸するなら、相手に見つかれるかもしれないぐらいの恐ろしさを感じだ。
心臓パクパク聴こえる。
手も思わず震えている。
しかし、少年はあの女の人一体誰なのか、女の顔をじっと見る。
突然、目が合った。
「はっ!」
少年は思いっきりその場から逃げた。
村へ向かって必死で走った。
村に戻っていたのに足はまだ止まらず、ちょうど家の隣にの住んでいるお姉ちゃんとぶつかった。
お姉ちゃんの名前は―指円。
清楚で長い黒髪、少年にとっていつも優しい頼りがあるのお姉ちゃんだ。
「どうしたの?そんなに慌てて走って。」
指円は地面に座り込んだ。
少年も同じ地面に座り込む、しかもずっと走っていたから呼吸も乱れる状態。
指円はふっと見て少年の様子を気付いた。
『どうしたの、ゆっくりして、なんてこんなに遅い時間で外にでるの?どこに行ったの?』
指円はすぐ少年の背中を撫でてすごく心配な顔した。
しばらく少年は落ち着いたところ、
『さ、さっき 、森の中で散歩していた、なんか声が聴こえたみたいので見に行ったら、怖いものを見てしまった。』
『怖いもの?なに怖いものって、夜も家で寝ないでどこで寝ちゃって変な夢も見た?』
指円はちょっと怒ってるのような。
『本当だって、あの人、女の人だ、おにみたい、そう!鬼だ、あれは鬼だ』少年はさっき見た光景を思い出しながら話している。
『えっ⁈ なに言ってるの、ちょっと、変なこと言わないで、村の人たちに捕まえるよ』
いきなり少年の口から出た思わぬ言葉、指円は少しピリピリしていた。
指円は周囲の状況を確認した。
少年は真剣な顔で、
『本当だよ、嘘じゃない』
『そんなはずない、いい、鬼は昔の村人たちに消滅したから、この世には鬼なんかいませんよ』
指円は強く否定した。
指円に指摘され、少年はちょっと弱気になってきた、
『しかし...』
少年の顔を見て、なんかかわいそうに見えたのか、手で少年の頬を撫でる。
『じゃ、何かを見たのか、もう一度話してくれる?』
少年はちょっと嬉しそうな顔
『えっ、信じてくれるの?』
『うん、なんか真剣な顔で話していたから、ちょっと話を聴いてあげるのかなって』
やはり少年にとって指円は唯一信用できるのお姉ちゃんだ!っと心から思った。
『って、あの人って、どんなひと?顔は誰なのかわかるの?』
『どんな顔...』
少年はもう一度あのときのことを振り返る。
『確かに女の人です。』
『女の人なの?』
『うん、間違いない、でも顔が誰なのかそこまでは見えなかった』
『じゃ、何で”おに”だとわかったの?』
『口だよ、血だらけなんだ、牙みたいな歯も出てくる、あれは村に関する歴史の本は見たことあるんだ』
指円は少し興味津々な顔で
『村に関する歴史の本?そんなもの村にはあるの?』
『あるよ、しかしどこで見たのか覚えていないんだ』
少年だいぶ落着いてたよう、二人は立ち上がって、衣装に付いた埃など取り払った。
指円は少年の手を繋いで
『さ、帰りましょうか。』
少年の表情はまだぼんやりして、反応も少々乏しい状態。
村内は夜見回りの人たちがいる、五人体制で、一晩中一人ずつ順番で村を回っている、深夜は最後五人全員で回る。
指円は少年を連れて帰るところ、ちょうと五人は見回り中のところを見かけた。
少年は放心状態のように歩く、その様子を見ている指円は軽いと繋いでる手を離した、少年は気付いていなかった。
『ねぇ、さっき、女の人と言いましたよね』
指円は突然少年にこう問いかけた。
『え? そうだよ』
気づいたら指円は少年の後ろに立っていて、暗い顔をしている。
『どうしたの、お姉ちゃん?』
影のせいなのか、なんだか指円の顔はよく見えないので、少年は指円の前に戻ったところが、
『その女の人って、こういう顔してた?』
っと顔を上げた。
うわ!!! 少年思わず叫んだ、そして腰が抜けて後ろに転んた。
指円の顔をあげた瞬間、顔がぼんやりして、目や鼻などない、口だけは異様な笑みにはっきり見える。
長い鋭い歯が露出、舌を出して唇あたりを舐め回す。
はっ、あの湖の光景は忘れているところのに、もう一度蘇った。
あの恐怖さも。
指円は転んだ少年の体の上に乗って、口から舌を出して、手のように少年の唇などを撫でる。
少年ただただ体が震え続ける。
うんー指円は舌で少年の顔を舐めってる、少年の口から吐いた息を嗅ぐ、今度は舌を少年の口の中に入れて舐め回す。
こう一連の行為、指円終始ずっと不気味の笑みな顔を示す。
少年はどこかで見た餓鬼に関する話しの本で、
そこに書かれた餓鬼の特徴、この瞬間思い出した。
これはたぶん鬼が大事な獲物を楽しんているの行為なんだろう。
はー、指円は息を吐いた。
『やっとこの日が来ました、ふんふん』
『これ、どういうこと?』少年の震える声が止まらない。
『ふんん、きみは私の獲物だ、私が長年にかけて育てった大事な食物なのよ』
『獲物って、お姉ちゃんは一体何ものなの?』
『私?そうよ、君の言う通り、私は鬼よ、君がさっき湖で見ていた女の人、あれは私なの』
『え?!あれは姉ちゃん』
『私はいつもこの時間で食事しているの、まさかきみに見られた』
『でも、なんて今なの?』
今まさに人が死ぬ直前に今までの記憶が走馬灯のように次々とよみがえる、特に目の前のこの人との日々生活だ。
『もうバレちゃったから、私はこの村で何人を食べたのよ、今までだれも気付いてなかったのに』
『え?何人も』
『そうよ、でも君に見られたから、私が鬼ってことはこの村にバレる可能性がある、君に消えてもらうよ、また新しい子を探すわ』
『しかし、僕は誰の顔は見ていなかった、お姉ちゃんが鬼のことも知らなかった』
『この村は鬼の噂が流しても許されないんのよ、もし今夜のこと君がうっかり喋ったら、村の人たちに警戒させてしまうと私はこの村に動けなくなったら困るのよ、この村は...私の倉庫なの、食物として』
指円が話してるとき目がキラキラして、うれしそうな顔している。
もうどうしよう、逃げられない、このままじゃほんとに彼女に食われる。
少年は目を閉じて、半分諦めた。
指円再び少年の首筋に口をつける、また舌で舐めて、味わいする。
その時少年は、わぁーー、助けてっと急に暴れちゃって。
しかし、少年の体は指円に力強く抑えて、素早く手で口を塞ぐ、指円の力普通の女より強いと感じた。
暴れるどころか、体ほぼ動けない状態だった。
あそこの何人の声が聴こえる、こっちに向かってきたようだ。
少年の予想通り、見回りの五人は誰が叫んでいたに気づけ、小走りに探しに来た。
『どうした?』見回りの五人が声をかけた。
一人男性は『おい、君たちこんな時間何をしている。』
指円はその五人がこっちに近つくと警戒している際に少年は隙間を見て、顔が横に反らす思い切り大きく声で『鬼だ、鬼だ、彼女は鬼だ、助けて。』
うん、なんだと!
おい、小僧、お前なにを言ってんのかわかるか?
ほんとです、お兄ちゃんたち、この女は鬼だ、人を食べだ姿僕は見ました、今僕お食べようとしているんだ、助けて。
『こいつ、何を言っている、規則違反だ』
一人の男はおまわりしている用の木の棒を取り出した。
「お嬢さん大丈夫ですか」
髭の男は問いかけだ。
指円はゆっくりと少年の体から離れた。
『大丈夫です、ありがとうございます。この子を探すため、ちょっと疲れただけです』
『いや、違うんだよ!彼女は...』少年は指円の顔が元に戻ったと気付いた。
『お前まだ言ってるのか、お姉ちゃんがお前のこと探しにきたぞ、こんな遅い時間で一体どこで遊んでいたんだ、お前は』
棒を持っている男は非常に怒っている。
『きみが村にいると、正直迷惑だ、これ以上、きみを処分しなければならないんのだ、覚悟しな』
『って、どうする?』棒を持っている男はみんなの意見を求める。
すると髭の男は、
『俺たちが処理する、村長たちには黙っとこう』
『違う、僕は嘘ついてないよ』
少年は必死で弁解していたが 、誰も耳を貸さない、
同時に指円は五人の男の後ろで不気味の笑みをわざと少年に見せた。
少年は三人に抑さえられて、棒を持つ男は思いっ切り少年の顔面に振った。
五人に痛打され、最後は無意識になり、村の外の森に運ばれて、その森の中に捨てられた。
満身創痍で息もしつらい、少年はもはや死の寸前なのだ。
五人は村に戻る、少年の目でみた光景は少しぼんやりしている。
誰の足がこっちに歩いてきた、少年の元に近づいた。
女の人か、笑顔なのか、よく分からない、目が霞んで見えないのだ、ただ声だけが聴こえる、
それは、お姉ちゃんの声だ、
かわいいそうだって言ってるみたい、後は何を喋ってるのか分からなかった。
そうだ、お姉ちゃんは...
いや、彼女は鬼だ、もう終わったのか、食われてしまうのか、、、僕は。
なに、その恐ろしい....口なのか、
その口の中に、あれは血なのか、、、
〈投稿済み〉
血の匂いがする。
は~は~は~
女の人?黒い長い髪で綺麗で優しいな人。
そうだ!彼女はお姉ちゃんだ、隣に住んでるお姉ちゃん。
誰だけ?名前は...覚えてない。
お姉ちゃんこっちに近づいだ、僕を抱きしめだ。
どうしたの、お姉ちゃん?
ちょうと...キツイかも、へへ。
いっ、痛い!
何かを僕の首筋のところに鋭いものを強く刺した。
なんか...力が...ない、
息が...はーはーはー、息が苦しい。
汗がすごい、、、
何をやってのお姉ちゃん?僕の体を舐めまわす。
なにそれ、お姉ちゃんの舌はそんなに長いだっけ。
お姉ちゃんの歯は血がついてるよ。
お姉ちゃんの顔が変だ!
口から何が大量湧いてくる、赤いの、、、
血!
こっちに来ないで、やめて、
助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、、、
あァァーーーっ。
『やっと目覚めたのか』
男の人は部屋の隅で静かに何を書いている。
『はっ、誰?』
少年はあちこち見たり、ここはどこかまったく心当たりがない。
木造の平屋、外から涼しい風が部屋のなかに流れてとても涼しい。
男の人は少年の不安そうな顔していることをすぐ気付いた。
『もう大丈夫だ、ここはだれも来ないんから、安心していいよ。』
と少年を慰めた。
『ここはどこですか?』
少年は自分の喉の辺り両手で触りながら、何かを確認している。
『ここは山の中だ、この山に住んでるのは私だけです。』
『山の中...はっ?!』
突然何かを思い出したみたいに自分の体を見回す。
少年はいまなぜか不思議な気持ちを感じだ。
『僕は死んでなかったのか』
いろんなことがありすぎで、しばらく頭は整理できないのだが、と少年の独り言。
『そう、きみは運がいいというか、きみを拾った時は最悪の状態だったな、あと一歩で閻羅さまにあいにくどころだった、まぁ向こうはあまり会いたくないかもな、私は医療のことは少々詳しいが、きみの治すために大変だった、何とかきみの命を取り戻した、今考えるともう二年前のことなんだけどね。』
男の人も独り言のように語っている。
『え、二年前?! 僕はここで二年間寝てました?』
「うん、それはそうでしょう、自分の体見てみ、あんな重傷で一日で治るわけ無いでしょう」
少年は聞き間違いような気がするが、でも体全身無傷はホントの事だ。
『そんなに時間経っだのか、でも僕はどうやって助かったのか、確かぼくは鬼に喰われたはずだった気がする』
男子はちょっと顔上げた、書いてる筆は止まった。
『それは術をかけたからな、あの女が食った人間は、ちょうど森から出た五人の一人だった』
男の人はそう答えた。
『え?五人の一人』
少年は驚いだ、記憶は間違ってなければ、あの五人は村の人たちだよなと思った。
この人いったい何者?
少年はじっと男を見ている。
「どうした?私の顔はなにかついてる?」
『いや、なんでもないです、助けてありがとうございます』
男子は筆を横に倒れ、机から立ち上がった
『服を着れ、外で待ってる。』っと男は外へ。
となりは服を置いていると少年は気づいた。
少年はすぐ服を着て部屋から出た、男は木の下で自然の風景を見て少年を待っている。
男は少年を見て少し微笑む
『おっ、よく似合うじゃない。』
『うん、まだ慣れってない。』
少年は自分の姿を確認している。
『慣れるのさ、ちょっと散歩行こうか』
二人は山道で歩く。
『きみはもう村に戻れないのだ、ここで生活する』
『やはりそうか、僕は村に捨てられたんだ』
少年は少しずつ記憶が甦る、村人に捨てられたことを思い出すと悲しいくて、思わず涙が出てきた。
『別に悲しいなんか必要ないよ、これからいろんなことを学べ、勉強して、いつかきみはこの山から出て、人を助けることや遊びなど、なんでも良い、好きにやれ、これから自分の人生だから、自分の道を自分で歩け、村の人たちにはもう関係ないんだ、気にする事何一つも無いんだ。』
少年黙々と男子の話を聞きながら、過去の記憶は走馬灯のように巡っている。
『私は墨魚、職業は道術師だ、何代目なんだろう、よく覚えてないな、しかし道術師の弟子いりはいつも一人だ、きみはこれからわたしの弟子になる、私はすべて学んだことを君に教えるのだ』
少年は戸惑う顔している。
『今日から君は”れいむ”と呼ぶ!昔のきみはもう死んだ、これからは道術師のれいむとして生きていくのだ』
『れいむ(黎睦)』
墨魚はどんどん前へ歩いて行く。
『あと、きみはまだ自分お顔見ていないんだろう』
『え?自分の顔』
『うん、見たほうがいいよ』
通りすがりの山道でそばにちょうと細い水道が流れている。
少年は水道の水を鏡に代わり自分の姿を見た。
『え?!なにこれ、僕は何でこうなるの?』
水が映したのは少年の様子だ、髪の毛が真っ白、またいつの間に自分が少し大人の顔になった。
『わたしは悪くないと思うよ、きみは村の人たちに知られたらそのほうがマズイんなんだろう、特にあの女』
確かに、昔の自分はもういないんだ、既に鬼に食われて死んだのだ。
これから世に出て、もし村の人たちに会っても堂々と歩ける、何も恐れない、隠れる必要もない、と少年はもうなんとなく納得した。
『ところか、きみは道術師になったら、一つの使命がある』
ここで墨魚は急に話を変えた。
『願い?なんでしょう?』
『これは我々道術師一門代々の使命なのだ、それが餓鬼一族から人間を守ること、餓鬼一族は大戦から百年をかけて、鬼王の封印地を探し出すために、何を企んてるのかこっちは知らないが、我々の使命はそれを止めることなのだ、王の封印地を知られたら、一族は必ず鬼王を蘇るのだ、そうすると世界は再び地獄に陥る、あいつらに成功させないため、我々は道術師の存在は意味がある』
『鬼王の封印地』
少年は墨魚が言ってること全く理解できない。
墨魚は少し重いな口調で、
『もしきみは村の人達に復讐したいなら、私は止めるやしない、但しこの使命を必ず果たすのだ、これだけは約束してくれ』
二人の散歩終わった、れいむは風景を俯瞰できる場所で一人心を整理し、太陽が沈むまでずっと同じ場所にいた。
夜、墨魚は少年部屋を案内した。
『れいむ、今後ここは君の部屋だ、私の部屋と同じだ、少し小さいが住む心地良いだと思う。』
『し、師匠、ありがとう。』
墨魚うれしい顔でれいむの頭を撫でた。
『私の修行は厳しくないから、きみが気が済むたら、いつでもはじめるぞ、ゆっくりでいいから。』
『うん、わかりました、師匠。』
『じゃあ、自分の部屋は自分で片付けるんだな』
『はい、おやすみなさい。』
墨魚は自分の部屋に戻る、れいむはすぐ自分の部屋の片付けを始めた。
『これから、ここに住むのか』
れいむは部屋の中を見渡す。
その時、いきなり少しため息した。
しかし自分は何者なのかもう分からないのだ、もう村の人間でもないし、しかし過去との別れるのは簡単できるもんですかね、この部屋を見て、自分はどんな未来が待ってるのか?これからどうなるのか?全く想像できない、今の心境とても複雑、とても不安なのだ。
れいむは考えながら部屋の片付けを進んでいく、深夜までやっと終わった。
部屋の扉は一つの紙を挟んでいるに気づいた。
【晩ご飯はとなりの部屋にある、また温かいので、食べ終わったら早く休め。 墨魚。】
れいむは晩ご飯を自分の部屋に運んで食べた、早くお風呂に入って、ようやく寝るところなのだ。
しかし、全く眠気ない、いろいろ考えて頭はいっぱいいっぱいだ、いろんなことを整理整頓の必要があるのが、今は無理、何が正解なのか、全然分からないのだ。
時間の無駄かも、そうすると一つしかない。
師匠の言う通り、これから自分の道で自分で歩くしかないんだ、一度鬼に喰われた寸前だった、もうこれ以上怖いものはないのだろう、そして道術師になって、強い人間になるんのだ。
れいむの心の中のモヤモヤ感は少し解けたのようだ、いつの間に寝てしまった。
*道術師一門
木造の平屋の奥には空き地があり、そこを訓練場として使われっている。
「我々道術師一門は代々弟子入りはたった一人だけだ、なぜなら、道術師の名は世に出すのは行けないのだ、危険すぎる」
「道術師は初代から滅鬼村から追い出されたことは聞いたことはあった」
「そう、それが一番の原因だ」
「危険というのはなんですか?」
「村人たちに狙われることだからな」
「えっ、そんな、人達を救えた英雄は殺されるってこと?」
「そうだ」
「それはおかしいよ」
「ふふ、それが人間なのだ」
「しかし道術師は村人たちは恨んではいないので、逆にこれでよかっただと思う」
「良かった?」
「道術師一門はそのお陰で、代々の弟子(継承人)は一人だ。一人の弟子なら師匠のすべてを全部学べる、歴代の継承人の質としてはとても高いのだ」
「おっ、なるほど、でも一生名前を出せないのは、一生隠れてってことですよね、これは辛くないですか?」
「まぁ、多少辛いのかもしれないが、ずっと戦うのもしんどいし、道術師だけ狙われたらだんだん逃げ場もなくなったかもしれない。それと道術師は人間を鬼から救い出したこと自体にはもはや伝説的なことだ。まあ、伝説の人物として静かな生活が送るのも悪くはない、強いといえばすべてのことはいい方向に進んているな訳じゃないさ」
「でも道術師は人類を救ったことは、一応功労者じゃない、また人間に狙われって、逃亡者扱いされて、それがあまりにも理不尽だよ」
『村を建てから十年、段々人たちの記憶は曖昧になって来た。一部の人たちは鬼を倒したのは村の人間たちだ、道術師ではないと言われる』
『うそっ、鬼王を封印するのは道術師だよな』
『でも最後の戦うのは村人たちだよ』
『えっ、うわっ言葉は出ないぐらい驚いだ、武器を作る手伝えのは道術師じゃないですか、鬼后(后)が引き率る鬼たちとの戦いは村人たちだとしても、百歩に譲ってすべての提案は道術師じゃないですか』
『そうだよな、でもそれが何かってことだよな』
『いやいや、これは何かの間違えたんだよ』
『過去の記憶から逃げるのも人間の生き方の一つ方向かもしれないな』
墨魚は淡々と語っている、そう受け入れるのはそれも歴代の道術師の運命なんだ、とれいむは呆れた顔して、この世の中はそんなに醜いなのか、そしてこれからももっと醜い世界を見なきゃいけないのかとため息。
『もっともひどいのは”鬼が世に出てるのは道術師の仕業かもしれません”という考えかたは村の中で広がっていたことだ。この話は誰がわざと村に広まっているのは謎だが、この言葉で村人たちは一番惹かれるかもな』
『道術師の仕業じゃないと、なぜ王を封印するできるのかとか。』
『なにそれ、増々誤解が広まってしまっただな。じゃ、それって村の人は道術師に恨みを持って殺すつもりだったのか。』
「そう、そういうことだ、だから道術師は狙われているっていう話だ」
「なんだそれむちゃくちゃだよ、人ってそんなに変わるんのか、怖っ」
「道術師は禁言令の実行から既に狙われている、だから禁言令の反対側の人たちは密かに道術師一家を村の外へ逃げることを手伝えた」
「道術師を支持している人たちは人間の最後の希望を絶つことは望んでいない、例え何十年何百年後餓鬼族は現れないだとしても、せめて人たちを救った道術師に恩を返しとして、平和の生活を保つことだ」
「道術師一家は村から逃げた、どこへ行ったのか?」
「それが分からない、だいぶむかしの事だ、私たちは弟子入りした時、代々状況が違うんだ、旅人であり、山の中で隠居生活のかたもいたらしい、僕も出来るなら人と会いたくないんだ、だから山の中に住んでいる。」
「なんか悲しくなってきた、、、」
墨魚は微笑む、
「悲しくないよ、道術師一門はよく初代から伝えた言葉はあるんだ」
「初代からの言葉?」
“自由に生きろ、将来は自分の人生や自分の道、自分で歩くんだ”
「その意味は、道術師になるのはただの生き方の基本を教えただけだ、道術師として、また道術師との違う道を選択しても構いません、ちゃんと生きるのが一番大切な事だ、多分これが初代からわたしたち後継者に一番教えたいの事なのかな」
「きみは初代の道術師と同じ村出身だ、だからなにか縁を感じだ。きみは道術師になるのもピッタリかもしれませんな」
「うん、わかりました、師匠。これから自分の信念として、どんな修行でも受け止める」
「おう、まあ、ゆっくりでいい、わたしはそんなに熱くない人間だし。でも君がいるとわたしの人生もう悔いはないんのだ」
「はい、師匠」
*
「道術師一門の歴史に関して、これからは少しずつ教えるんだ、今日まず基本的な事をきみに伝えておこう」
道術師は道術、武術、いろんな知識を学ぶこと、それと師から学んだものを基本として将来自分の術など、自分で開発することだ、時代は進んている、道術にも進歩が必要ってことだ。
『まず、私の武術の概念を今から教える、無理だとしても一回見て、大体なこと覚えて、あとから一つずつ理解していけばいい』
『はい』
れい むの手に持っているのは、事前に墨魚から渡された三本の竹の棒、三本の長さが異なる。
「この手に持っている三本の竹で作った仮の武器として、一つずつ分けて使い方学んでいく」
「私が考えた概念とは、つまり”予測”だ」
先に、敵の動作を予測し、次の手はどう対応するのか頭の中で練る、しかし頭で考えると既に遅い、だから体で覚えていく。
敵のいろんな攻撃方や動きなど、頭で想像するのは普段の訓練だ、たとえ寝る時やお風呂の時でも、それをやるんだ、これが基本。
「キミの手に持っているの三本の竹の棒の長さは違うでことはなぜだと思う」
「わからない、これは何で一本だけじゃないですか。一本なら重くないし、三本一緒にもっているのはかなり負担かかります。不便だな。」
れいむは両手の持っている竹の棒を見て、墨魚の問題に対して頭は真っ白、言葉が詰まっている。
「実は、これは一本の武器だよ」
「えっ?これらが一本」
墨魚の後ろのところに一本黒いの槍が立っている。
「この槍は伸ばすもできる、短い方も使える、距離によって自由自在にこなすのはこの武器の最大の目的だ』
「そうなのか、てっきり三つの武器だと思った」
れいむは三本の竹の棒を組み立てようとする。
「なぜ三本なのか、これから私が教えるのは三段式の槍の攻撃法だ」
三段槍使うのは、分けて短槍、中長槍、極長槍三種類。
短槍の使い方は、守るのがメイン、敏捷に振る、そして相手の動きを牽制する、この三つのポイントだ。
この黒い槍は最大の特徴は-距離だ。
距離を保つのは、敵の動きが予測できる、攻と守両方はどっちでも対応する。
短槍の距離は肩と肘の距離だけだ、そして円を使って体を動く、身を守る。どんな攻撃が来るでも、体を守るのがこの短槍の仕事だ。
この短槍を使う時、腕を伸ばすのは、禁止だ。
「腕伸ばすはなんてダメなんですか?」
腕を伸ばすと、自分の武器を体から離れたってことだ、そうすると武器が奪われる危険性も高い、あと伸ばすと距離が崩れる。
「そういうことか、しかし難しいな腕を伸ばせないだなんで」
『一回練習するか、れいむは中長のほうを私に刺す、どんな攻撃でもいいから、かかってこい』
れいむは武術は学んだことはないが、適当に棒を振るのか、墨魚は体全身を軸として、回って、れいむの上下左右からの攻撃を全部避けた、しかもれいむは途中で何回も躓くこともあった、それが墨魚曰く牽制ってことだ。
「短刀、包丁の短い道具を使う相手は、もしくは近距離攻撃の得意の相手など、身を守るが優先だが、ずっと逃げるわけじゃないんだ、相手の動きを牽制する必要がある、そして隙間を見て、返しの一撃で相手の体制を崩す、また距離を保つもできるのさ」
「短やりを使うのは、一回で相手を倒すのは難しい、ほかの槍型と交えて多用するのは一番なのだ」
『これはすごいですね、あんなに近い距離で全然師匠の髪一本も触れないなんて、しかも途中で転んでしまうこともあった』
『まだ始まったばかりだ、次は中長槍のつかいかたの説明をする。』
中長槍は、主に剣を持つの相手の攻撃かただ。
剣の長さは体から離れた一定の距離はあるから、相手を接近するにはさっきの短刀より難し、槍というのは従来は長いの方が一般的だ、剣という武器に対する少々やりにくいだろう、しかも剣は接近戦もできる、距離を縮めるや離れるのも簡単にできる、特に相手は機敏でスピードを重視するやつには、一番やりやすい武器だな。
剣は軽いの方を考えると、中長さの槍は必要だと思う。
では、中長槍の一番のポイントは何でしょう?
『うんと...あいてを同じ距離を保つができる?』
『まぁ、ある程度は正解かな。』
『おっ!やったー!』
『中長さの一番のポイント(距離を保つ)。でもこれはもっと細かいに説明すると、相手との距離をできるだけ縮めないように、距離を保つんだ。』
『え、それじゃ攻撃もできないじゃん?』
『攻撃の前には、距離をいきなり縮められると、きみのほうは既に負けたんだ。特に剣を持つ奴は。』
『あぁ、そうか。でも...どうやって.使うの...この距離を保つのもはかなり難しいな』
『相手が来る前に自分が後退するのも一つの方法だが、私が持っている槍は自由に伸縮出来る、たとえ相手が接近するとこの槍の中長さで素早く対応できる、これが中長さの有利なところだ。』
『逃げるなら、逃げまわす、そしてできるだけ距離を保つ。そうすると、逆に相手もしつらいでしょ。戦いは常に心理戦と伴う、距離を縮めないと有利な攻撃は出来ないんだと思っているやつは普通にいるから、しかも戦いの時間を延ばすと面倒さくなるから大概の相手には途中でやめる。』
『おう!そういうことか、じゃ師匠の武器はかなり便利だね』
『そうですね、でも万能じゃないんだ、この世の中の一つの道具にすぎない、ただしこれを上達するは敵がどんな武器を持っているのか、あんまり関係ないんだ。』
『この黒槍は昔から常にそばにあるから、身を守るためにもすごく使いやすい。』
『この黒槍の三つ違う長さ全部覚えたら、ほかの武器にも使えるかも。』
『おう、いいね、きみは私が思うより賢いかもしれない』
『へへ』れいむ照れながら鼻を擦る。
最後、槍という武器は一番使いにくいのは、長さだ。
特に槍先辺りは重さを感じることもあるし、そして距離はかなり離れっている、槍は自分の思い通りに動けないのなら、逆に相手にやられる。
だとすると、長い槍の使い方は『重心』だ。
重心が取れないとバランスを保つも難しいし、攻撃や防御することもできない。
要領は三つにある、跳ねる、弾む、そして掃く。
重要なのは足を使って、小走りや、跳躍するなど、槍の重心を常に移動するんだ、そうすると槍の反作用力は発生する、反作用力を利用して、攻撃はできるし、攻撃の路線も変化する、攻撃の範囲も広がっている、長いや極長い槍は【攻撃】が一番目的だ。
いいか、どんな長い槍でも、防御体制ではダメだ、きっと負けるに違いない。
攻撃、攻撃、攻撃しかない、攻撃の変化を考え、相手の攻撃を自分の攻撃とどう対応する。
これはれいむにとってもう想像できない領域だろう、自分はできるのか、頭の中で疑問がいっぱい出ていて啞然とした。
最後は長い槍の大きく振る、これは【掃く】という動きだ。
振る範囲は扇子のかたちのような上下左右などいろんな方向を打つ、もしくは【叩く】とも言えるだな、刺すとかじゃない、とにかく振る、そして打つ、とのことだ。
これは槍の攻撃力はかなり衝撃的で、破壊力もある、しかし動作は大きく見えるのせいで、体の防御できない部分も大きく見える、これは致命的な欠陥だ。
この欠陥を補うには【掃く】という攻撃はスピードで勝負するのみだ、体の防御できない部分は速く振る、速く叩くのが唯一の方法なのだ。
『これはすべてのわたしが考えた武術と武器の概念だ、この世の中にはいろんな戦い方もあるのが、いろんな戦い方を学ぶより、一つのものや技術を奥深く練習するの方が早く大成するんだ。途中であきらめることはあるけど、耐えるか耐えないのか成功に繋がるんものだ。』
『この黒槍はいつかきみが持っているのだ、でもその前にあの三つの棒を持て、これから毎日練習して、慣れるまで手から離さない。自分の命より大切にする。』
『はい、わかりました、師匠。』
この日、基本の槍の使い方、戦い方は実際に練習して、まる一日で基本のものを固めよとする。
*
あれ以来、れいむは熱心でいろんなことを学んて、そして基礎訓練を毎日十二時間の練習で固める。
どれくらいの日経つのか、山の中に住んていると中々覚えない。
れいむは既に次の段階で進んていた。
武術の基本概念を一つにすると、これからの応用とか、一層より高い訓練とかも早く理解出来るのだ。
全てが順調に見える中、墨魚に不幸が降りてきた。
これは突然のことじゃない、墨魚は幼い時、元々は体調優れない子どもだ、生き延びために山の中に住むようになった。
しかし墨魚はわかっているのだ、自分の体は既に限界なのことだ。
また、道術師一門は先代の人はほとんど残っていないのだ、後継者を探すにも現役の人の課題であり、義務であり、後継者がない状況のは墨魚も悩んていた、そしてようやく旅に出た。
幸い、れいむと出逢った。
日々過ごしていた、れいむの状況や状態なども軌道に乗る、墨魚も一安心なのだ。
全てのことが揃えた、全ての不安も消え去った、人間が死ぬ前に最後の願望も叶えたように墨魚もやっと出来た。
れいむは自己訓練も出来るようになった、あれから墨魚の体だんだん弱まってきた。
半年も経ってないのに、墨魚ほぼ床に寝る状態だった。
墨魚は苦しそうな顔して、声も薄く聞こえるだけで、
『道術は鬼と戦いはできるけど、人に不老不死は出来ないからな』
れいむは心が痛い、
「大丈夫だよ師匠」としか言えない、しかし、いつか師匠は...と心のどこかでそう感じだ。
でも墨魚の顔はそう悲しくしていなかった、これが自分の運命と昔から早く受け止めたからだ。
墨魚はもう歩けない状態だった、ずっとベッドで休んている。
れいむはいつの間に一人生活のような日々を迎えた。
一人で修行、一人でご飯を作る、夜で術の勉強や研究など、そして病気の墨魚のお世話をする毎日。
時には木の上で山の下を俯瞰しながら、ぼーっとする。
*
規則正しいの生活とも言えるのか、れいむはこうしての生活はまた半年に経った。
墨魚はほぼ静止状態で寝ている。
苦しいな顔はもう無いだが、体を動く気力もないんのだ。
れいむの資質は高い、練習を重ねて、墨魚の言ってた概念を段々に近づいた。
そしてある日、朝ご飯作ったれいむは、墨魚の部屋に行った。
部屋に入ると墨魚の机の上は一つの紙があった。
【れいむへ
師匠はもう行くね、きみは自由に生きなさい、師匠の事を忘れてもいい、これから自分のことだけ考えろ、だけど、我々の道術師の使命を忘れるんな、わたしはこうやって安心に行けるのは、きみがいるから、きみはわたしの最後の願いだった、道術師一門もしわたしの代で終わたら、道術師の弟子としては情けないと思った、君がいてくれて良かった、ありがとうな。
墨魚より。】
れいむは号泣した。
墨魚の遺体は家の前の木の下で山の下を俯瞰できる場所を埋葬した。
これからはホントの一人暮らしになった。
墨魚の世話を除くなら、今までとの生活は変わていなかった。
夜の時間はいつも術の勉強や研究などをしているれいむは、この日は墨魚の書斎を尋ねた。
墨魚の机の上はいろんな本がある、床にも、記憶の中には墨魚はいつも本に囲まれて、寝る時もこの山積みのような本の中に寝ていた。
『師匠普段はなにをしていたのかな?』とれいむは今までの墨魚の生活にはあんまり聞かなかったが、墨魚が亡くなった今急に興味になった。
本をめぐると、れいむとの予想の内容とは違うものが出てきた。
「これって筆記帳?」
墨魚の字だ、本ではなく、よく見るとこれは墨魚が書いた道術に関しての内容だった、特に禁術の記載もある。
『師匠は普段これを書いてったってこと?』ほかのノートをめぐるとどれも墨魚が書いたものだ。
おそらく、墨魚は既に死の覚悟があったから、いろんなことをれいむに残すため、大量なノートを書いていた。
黙々と読むと気になる内容もいっぱい書いていた。
一冊のノートを持って、すぐそこの床で座って、読み始めた。
れいむは深夜までずっともよの書斎から出て来なかった。
そして朝まで、やっと外に出た。
朝の食事は適当な物を食べた後、いつも通りの修行なども行った。
また夜になって、墨魚の書斎でノートを研究する。
こうして毎日、れいむは墨魚の死の悲しみの代わりに術の勉強を夢中になった。
時に墨魚の墓で勉強したり、武術の練習したり、気付いたら二年に経った。
ノートを段々めぐると、そのノートからあることを記録された、それがキョンシーに関する操るの術のことだ。
そして、隠された場所もそこにも記録された。
「え?その場所どこにあるの? 」
ノートに墨魚が描いた絵があった。
その絵が表示している位置はこの家の後ろの練習場の裏にあった。
れいむはノートを持って、その場所のとかろへ探しに行った。
練習場は元々ただの空き地、その空き地の裏には暗いの密林だった。
林の中に入るとノートを参考しながら、すぐにとある木の下で木造の蓋のようなものがあった。
その蓋を開けると、深い階段があった、れいむは迷わず下に降りって行く。
階段から下ると、地下室のようなところだった。周りは蝋燭に着いてた青い炎がこの地下室を照らしている。
この地下室みたいな場所は予想以上広く、いろんな生活の予備品もある、食材や燃料など準備万端ここで生活のも大丈夫そうだ。
地下室のもっと奥にいくと、祭壇のよな空間がある、祭壇の周り壁の前で五つのキョンシーが立っている。そのキョンシーたちの姿は全部異なる。
やや不気味が、ノートの内容によるとこれは道術師代々残っていた【仲間】だ。
彼らを操る呪文など、ノートに書いているが、彼らを操るにはかなりの修練が必要と考え、そして祭壇の周りもいろんな道具があって、ここで禁術の練習も出来る、いろんなこと頭の中で計画した。
そうすると、れいむは早速階段に登り、自分の部屋から必要な物など準備した、また書斎のノート全部地下室に持っていた。
「しばらく地下室で生活するになるな」
れいむは目の前のものを見て、生活品は準備万端ようだ。
五体の屍体と向き合う生活はいよいよ始まるんだ。
この五つの屍はただの死体ではなく、彼らは魂がいる人形のようなものであり、道術師は代々彼らの協力の中で、戦闘で常に役に立つものだ、もはや戦友のよなかたちになったのだ。
彼らは術で操るものだけではない、道術師としての能力や態度など、彼らに認めてもらうしかない。いずれにせよ、彼らの力は不可欠だ。
操るの術にはこのノートほかのところにもある、どんなものを操るをどんな呪文が必要も分類されてたくさん書いてある。
「これは時間かかるな、でもすごいだな師匠は、こんなに書いてた、普段寝てないのかな?」
地下室の暮らしが始めた。
れいむは日々を道術の勉強して、槍の練習も一度止まることなく、やり続けている、また地下室に戻る、術を学ぶ、こうして毎日。
主に墨魚が書いたノートの内容を基本として、自分の術を開発し、新しい術や技などどんどん増やす。
*
いつれはそんな日が来るのだろう。
れいむは家の中に必要ないの物を処分し、できるだけ部屋を全部綺麗さっぱりした、自分の旅にするものは軽い荷物しかなかった。
『もう帰ることはないんだろうな』
師匠この部屋でいつも何かを書く姿を思い出しだれいむ。
翌日朝かられいむはずっと墨魚の墓を掃除していた、終わった後少し休んで墓のそばで寝ていた。
『師匠、今日から旅に出るんだ、鬼を探しに行く、必ず餓鬼盛行祭を止める、ですからいつ帰るのかわからない、もしかして一生戻ることは無いかもな、れいむを見守ってください』墨魚の墓に向けて手を合わせ拝みました。
もう十年経ったのか、いろいろな思い出はあるな、これからいろんなとこに行くのだろうな。
師匠も亡くなった、帰る家もない、確実に一人ぽっちになったな。
途中で何度もこの山での生活を思い出した、でも意外と気持ちは落ち着いてる、もう悲しいこともなく、前向きになった。
ようやく山から出た、この一歩を踏み出すとホントの旅に立つんだ。
『師匠、ありがとう、もう行くね』
山の方へ向けて、もう一度家の方向へ見て、するとなんだか墨魚の優し強い顔が微笑んでいるように見えた。
風安城
どこへ行くのか、何処へ向かうのか、全く計画していなかった、ただ満を持して山から出ていた。
普段は術を学ぶこと、武術の練習することが夢中で、将来のことについてなにも考えてなかった。
れいむは頭を掻いてうじうじしてただ前にすすむだけ。
ゆるゆると道に歩くれいむは、ある里にたどり着いた、あくまでも通りすがりの道だ。
ちょうど誰かの葬式を行っているようで、葬式会場は人が沢山いる、様子を見るとかなり富有な一家みたい、屋敷も相当広い。
れいむはこの里で一晩宿泊すると決めた。
もし荒野とかで迷いたら野宿してもいいつもりだが、ちょうど良いからしばらくここで泊めていく。
夕方、れいむは里の旅館に入り、少し寝ていた、半日も歩いていたので、疲れも感じだ。
夜になって、れいむは起きた、外で何かを食べ物を探す、里の街で歩いている、あの家の葬式も終わったらしい、夜は静かになった。
*
夜は更に深くになった。
れいむは街で散歩している、しかしこの里の人たちは既に寝ているのだ、外は誰もいない、れいむひとりだけうろうろしている。
そこでれいむは怪しい三人と遭遇、その三人は墓地に入り、周りを警戒しながら、作業を始めた。
「あの三人なにしてんの?」
れいむは少し離れたところで隠れて三人を観察している。
夜の月は明るく、視線もよく見える。様子を見ると、三人は墓の土を掘る作業しているそうだ。
そして、棺の蓋を開けた。
「あなたたちなにをしている?」
突然の声がかけられて、あの三人は驚き過ぎて転んちゃった。
「うわ、おにだと思った」
坊主頭の男は地面に座り込た。
「きみこそ、ここでなにを?」
「うんーぼくは眠れないからこのあたりで散歩、あんたたちは?」
「え?散歩、こんな夜の中に」
喋るのはヒゲが濃いの男だ。
「墓~掘~り~」
体デカイな男は低い声で、喋りかたは少し遅め、ゆるくな感じで答えた。
『バカヤロー、勝手に喋るな』
坊主頭の男はデカい男の頭を叩いた。
『墓掘るってなに?面白いの』
「面白くないわ、価値あるものを探しただけや」
なぜか坊主頭の男が急に声大きく反論した。
『価値あるもの、それって泥棒じゃないの?』とれいむはまた質問した。
「そうだよ、へへ」
デカい男は正直答えた。
「ハッキリ言うな、それはそうだけど、俺らは墓泥棒のような職人だ、当たり前だろ」
坊主頭の男は言った、調子に乗る顔で。
「おい、勝手に認めるな」
ヒゲの男は慌ててほかの二人の言うことを止めた。
『あっ、わるい、しゃべり過ぎだ。』
坊主頭の男は自分の口を手で押さえた。
『じゃ、ここ全部あんたたちが掘り出したものなのか?』
れいむは訊ねた。
『そんなことわけないだろう、こんなことしたらすぐバレるし、あれは餓鬼のしわざだよ!』
ヒゲの男は疲れているようでそこの地面で座ていた。
「えっ、鬼って、あの鬼なの?」
「そうだよ、餓鬼族だよ」
「鬼が現れたのか?」
「えっ、なに言ってる、この小僧」
ヒゲの男は坊主頭の男のほうに聞く。
「鬼はもう出たよ」
「ここは、全部餓鬼がやったんだ、おには棺を掘り出す、中の屍体をバラバラして喰ったんだ」
「え、そなんだ、鬼もう現れたんだ」
「はあ、なんだきみは何も知らないのか」
ヒゲの男は人差し指で向こうの方へ指す、
『あっち見ろ、あそこの死体は全部欠けっている、手や足もないのだ、死体はボロボロになっていた、誰の死体なのか、もう判別できないんだ』
『へへへ、支離滅裂したの人形みたいだな』
坊主頭の男は笑い話のように話していた。
「おい盗次、気持ち悪いこと言うな」
坊主頭の男は盗次、また手で口を押えた。
『じゃ、近所や村の人たちは誰も気づいていないのか?』
『気づいだよ、でも誰も近づかないんだろう』
『それはなぜ?』
『怖いに決まってんだろう、ここの状態は村人たちに発見されたんだ、もうすでにこのざまだよ、しかもこの村だけじゃないんだ』
おにが出ている噂は各地に流れていた、人間たちは鬼を警戒し始めた。
特に、墓地などこういう場所は、みんなは避けている、例え自分の死んだ家族の遺体が墓地に埋まれているも、近づくもできない、いつか鬼は出てくる人を食う恐れがある。
また、鬼も不吉の象徴でもある、だれでも鬼と会いたくないのだ。
『そういうことか』
山の中に住んている間でこの世の中のことはなにか起こっていたのか、まったく掴めないれいむ。
『それ、いつの時から噂が出てきたの?』
れいむは鬼が出ていた話とこれからの目的となにかの繋がりかもしれないと考えた。
『お前なにも知らないのか?これは驚いだな』
「まぁ、昔は鬼の噂禁止されたはずだが、今まさか鬼のうわさが出るなんて、あんまりにも今の状況が変わったみたいで、少し情報が足りない」
れいむは自分の状況を説明した。
「お前が知っているのは、あれは十年前の話だ。いまも禁止されてるが、葬儀堂の事件で大騒ぎになったよ」
「葬儀堂事件?なんですかそれ?」
「あっ、そうかそれも知らないのか」
ヒゲの男ヒゲを触りながら、どこから話するのか、考えている。
「これは驚いだな、いまだに鬼が出たのか知らない人がいるなんて」
盗次もこっちに座っていた。
「いや、山に住んているので、町の事情はあまり聞いたことないので、だからいま旅行の途中でできるだけ、いろんな話を聞こうかなって」
「ま、教えてやれよ達耶」
髭の男の名は達耶。
『ま、葬儀堂事件はね、初めて鬼が発見された場所だ、当時なん人の目撃者がいて、そこに風衛隊もいたらしいよ』
『風衛隊はなんですか?』
『風衛隊は風安城の調査隊だ、風安城の治安を守る組織だ』
盗次は話を補足した。
『そうだ、特に目撃者は民間人も含めて、鬼を目撃した、その話は一瞬で風安城内で広まった』
達耶は話を続ける。
「隠れても隠れないのだ、一気に拡散しちゃったよ」
盗次は言った。
「あの事件以来、風安城内不穏な空気が流れ、日常でみんなビビリながら生活しているってさ」
「もし近所の誰の家に遺体が食われたら、鬼は近くにいるかもしれない、そういうことみんなが」
逹耶と盗次二人は交えてれいむに話を語っている。
葬儀堂とは、風安城に直接所属の機関、城内で一番大きな死体管理所。
葬儀堂事件は、当時ちょうど風安城の統一葬式が行っていた。
多くの遺体は葬儀堂で管理している。
葬式が終わた翌日から、数日を分けて火葬場に送るという風安城の風習がある。
もちろん、人たちが自分の家族の葬式を自分で行っていることもある。
しかし、あの夜、葬儀堂から何かを騒がっているようで、近所の人たちは外に出て様子を見に行った。
なにかの集団の数人と戦っているに見えるが、その数人がなにもなのか、未だに分からなかった。
しかしその相手がすぐ認識出来た。
お、鬼だ!!!
え?おにだと。
鬼が現れた。と様子を見に来た人の中に何人が叫んでいた。
醜い容貌、へそまでの長い舌、細くて皮だけ骨を包むのような体、全身真っ赤、動きだすと常に四つ這いの姿で不気味しか言えない、あれこそ屍喰いという。
この騒ぎであの夜その場にいた人たちは悲鳴が上がった。
「屍食いというのは餓鬼一族の一種らしい、死んだ人間の体を喰う、腐った死体も大好物と聞いてる」
「そういうことか。屍喰いは餓鬼族の最下級で、一族の中に最も数が多いの種類です、夜になると屍体を喰う習性がある、もっとも欲に従っているものだ、しかも自律性はない、自分を抑える力がないのだ」
達耶は驚いだ。
「はぁ、小僧よく知ってるな」
「だからこうやって夜に出て来て、死体を喰うために葬儀堂に探してたのか」
盗次は頷く。
達耶「なるほどな、えっ、ちょっと待て、これでもしかして、屍喰い昔から出てたから、葬儀堂事件はその一例だけじゃないですかね」
そしてれいむは、
『そういう可能性はあるかも、だいたい禁言令の実行は人間たちが鬼のこと聞きたくないのため作った規則だけだ、ホントのことは鬼って消滅したという証拠どこにもないよ、人間は真実を認めたくないだけじゃ」
達耶諷刺な口調で、
「それまるで耳を塞ぐてことかな」
れいむまた一つのこと気づいた、
「さっき、ある集団ってとういうこと?」
達耶も当時のことを振り返る、
「そうそう、あの集団が現れたから、風衛隊はすぐに現場に到着だよ」
「あの集団は何ものなのか、誰も知らない、見たこともないが、外から来たの旅人によると、鬼狩りの専門という人たちらしいな」
鬼狩り!れいむは驚いた。
従来、人間は餓鬼を恐れているのは一般的な現象だ、いまこの時代はまさかの鬼狩りという集団が現れた、時代は進んているうち人間たちは強くなっている。
「しかし、なぜ鬼を狩る?」
「宝石を作れるみたい 、鬼の骨で」
衝撃なことを聞いたれいむは自分の聞き間違いのような、「宝石?鬼の骨で?」
そして達耶は、
「そうみたいだな、でも実際だれも見たことないから、詳しいことは知らないが、すでに闇の市場で流通したそうで、うわさによるとかなりの高価品らしいよ」
これまた興味深いなことだな、鬼の骨で宝石を作るとは、じゃこの謎の集団はなんなの技術を持っているかもしれないとれいむはそう考えた。
盗次『しかも金持ちかもしれないな』
れいむ『そうだね。謎に謎だな。』
鬼と戦う集団は風衛隊調べでも調べでも、未だに正体がわからない。
目撃者によると、白い服装に暗器のような飛行道具は戦いの武器が特徴、女性の体型気がするなど。
その後、集団は風衞隊到着後すぐ立ち去った、鬼と相手にする際その隙間見て逃げちゃった。
しかも、鬼たちも逃げられちゃったよ、風衛隊面目ない、城内みんな大慌て、鬼が逃げた、喰われる恐怖心が芽生えた。
あれ以来、市民は風衛隊に不信感お持つ、時々風衛隊の捜査力を責める、風安城はいま不穏な空気が流れて、普段賑やかけど、鬼の話はおお声で放せないだ、不謹慎と思われている。
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滅鬼村の発展はとにかく飛躍的で、人口も増えて、そして城を建設のため、北へ移した、それでいまの風安城だ。
滅鬼村の当時からの村長や幹部など、その後世まで、ほどんど風安城の官員になり、城主は変わるが、大半の官員は村時代から貢献ある人たちだ。
風安城の進歩は止められない、いまも城内のいろんなところに建設中な建物はたくさんある、城外でも見える。
そして、経済方面は商売や店などを経営するには城の住民だけじゃなく、外来の人たちも経営を勧める。
城主は旅人や旅団の人たちに風安城のこと興味を持つため、娯楽や珍しいものなど、この城に輸入して、お金を大量流通する、できるだけ城を繁栄させ、その経済力のおかげで城の土地も段々広がり、たった三年間、風安城は屈指一の城になった。
「人が集まると、いろんなことが必要なんだ、だから城のみんなが豊かな生活が出来る、これも全部城主の政策方針だ」
「城の人たちは、城主には感謝している」
「城主ってどんな人?」
「これはね、城主の顔は誰も見たことないんだよ」
「誰も見たことないってどういうこと?」
「どんだけ城主は自分の顔は見られたくないんかわからない、城主の受任式もその中央通りの広場で挙げた、その会場で城主は市民たちとの距離、城主の顔が出しても見えないくらい離れた」
「なんてそんな不思議な行動をするの?」
「さぁ、風安城内の人間はいまの生活でだれも不満がないからな、いろいろ余裕があるってよ、城主は城主それで良いんだと誰も追究しないんだ」
この墓地少し回っていた、どれも棺が開けられた、遺体や人骨などバラバラされてまるでゴミのようにここに捨てられたんだ。
『なんた、何もねぇのかよ』
盜次は少々呆れた顔して、頭を掻いて棺の上に座った。
あちこちで価値あるものを探していた達耶とたいはも空回りだったようだ。
ちょうど戻ったれいむは『あなたたちこの仕事で捕まれないの』
盗次は手を振りながら『捕まれない、捕まれない。見ろよ、この荒れたぶり、だれのしわざかわかるわけねぇだろう、鬼が出てからこそこの仕事はやり続ける価値がある』
「まぁ、あんまり儲かないけどな、へへ」
達耶笑いながら夜空を見ている。
ハハハ、とデカイ体の大羽もアホみたいに笑った。
やってることは称賛すべきじゃないが、この三人の人柄を見るとわりといいやつだなとれいむは思った。
墓地から出た四人、里の街でウロウロしていた途中、れいむは人影らしきなものが屋敷に入っていたと見かけた。
気になるれいむは無言で足音を忍ばせて、その屋敷のほうへこっそり近づいていく。
「おい、小僧」
「ん?」
達耶三人もれいむの後のについてきた。
「小僧なんで急にあの人のあとに付いてきた?」
「うん、なんとなく」
「なんだそれ」
その人影は屋敷の高い塀を軽く登った、そして塀から降りて屋敷の中に入った。
れいむも足を壁に当たって二三歩で塀の上にあがった、それも躊躇なく塀から降りて屋敷の中に入った。
「こいつ、やるね」
達耶三人はむごんでお互いの顔を見ながら、れいむのあとに三人も塀を登り屋敷に入った。
れいむを探すと達耶は屋敷の裏庭に光が見えた。
「しー、あっちだ」達耶は裏庭の方向へ忍び声でほかの二人をうながす。
裏庭に入ると、倉庫のような建物が真ん中に立つ、周辺は木が四角のかたちで並び倉庫を囲む、れいむは木の下で身を隠す。
倉庫の前は誰が立っている様子、その後ろ木の下に隠れているれいむはその人を見つめている、三人共にれいむがいる木の下に忍び寄る
「おい、小僧。お前急に人のうちに入った、これマズイんだろう。」
逹耶はれいむに話をかけた。
「あいつが人のうちに入ったから、ぼくはついてきただけですよ」
「無茶苦茶のこと言ってるな、小僧」
れいむは真剣な顔して、前の男を監視し続けている。
結局、逹耶三人はさっぱり理解出来ないまま、れいむの行動に付き合っている
「さっきからなにを見ている?」
盜次はれいむの目線をずっと気になっている。
「あの人たぶんこの里の人だな、この家が葬式がおこなっていたことを知っていたから、夜にこっそりここに入り込んたのかな」
「うん?なんのために」
れいむは不気味の微笑みで、
「あの建物の中に死体が置いているのだ、ククク」
「え?!それがどうした」
盗次、達耶と大羽三人は急に沈黙した。
「え?まさか」
達耶の驚き声が漏れてしまったどころ自分の口を押さえた。
「えへ~ヘ~へ、興奮するー」
パッ、わくわくしている大羽の頭が盗次に叩かれた。
大羽の顔は悲しげに頭を掻いた。
倉庫の扉は閉めてない、中には明るく見えた。
倉庫の前で立っている男はずっと裏を見つめている、そして、突然異様な動きが始めた。
その人は寒いのように体が震えている、自分で体を抱えて、くの字のかたちで地面に倒れた。
「なんだ、あいつ」
男の異変に気づいた逹耶。
「おそらく、鬼に化けるのかも」
「な、なんだと、変身か!」
盗次は終始興奮している。
達耶はヒゲを触りながら
「これは珍しいもん見るなー」
また、その人は全身痒いのように、手で体をあらゆるところに掻き始めた。
グ、、、あぁぁ、、、。
どこからの悲鳴が耳に入るような声、見てたらその人の模様が変化を始めた。
顔がだんだん歪んていく。
アゴがガクガクの音がこの庭に響き渡る。
手の皮膚や首筋あたりも脱皮し始めた。
苦しそうな表情、痛みも感じるな悲鳴。
頭頂部の髪の毛も段々抜けていく、そして白髪になった。
肉体がどんどん細く、痩せていく、皮だけが残るのような体になった。
両方のまゆけの上は少し突起していて、角が生えるに見えたが、かたちが不完全。
口から出ていた舌、地面に擦れるほど異常の長さ。
『おうー、あれが"餓鬼"か。』
達耶、盗次、大羽三人共に目の前の見た光景、言葉が出ないほど驚いた。
その鬼が気弱そうな動きして、両足で人間みたいな立ち姿はできない、まるで猿の体勢でゆっくりと歩きだした。
「あれって屍喰いのか」
盜次は冷や汗思わず出てきた。
達耶の手も震えながらも、
「屍体の匂いがブンブンしてるな」
「倉庫に入るぞ」
もう鬼の変化が終了した、れいむはずっと冷静な顔している。
『え、それじゃ止めなきゃ』
達耶はすでにいつも使っている鉄鎚を手に持っている。
「もちろん、こう見えて結構身体能力が人間より優れている」
れいむは冷静の口調で答えた。
「えっ!ホントかよ、でもあいつ弱そうな」
盗次も驚いだ、もしかして自分でも餓鬼を倒すチャンスが到来かもしれない、これを機にいつか自分の勇敢の戦いを世間に伝えようと企んている。
「だめだこりゃ」
盗次は断念した。
「あれは元々の姿だ、彼らは”罪”を背負っている、永遠の苦しみと痛みから抜けられないんのだ、だからそんな苦し弱そうな体になったんだ」
れいむは説明した。
「次はどうする?」
達耶はれいむに尋ねた。
「遺体は棺の中に置いている、あいつは蓋を開ける瞬間、ぼくが倉庫に入り蓋を押し戻す、三人たちは縄であいつの頸に纏って、外に引っ張り出すんだ」
「うわ、なんか緊張してきたな」
盜次はたいはから貰った縄を手に持つ、餓鬼を捕るため縄をしっかり結んだ。
屍喰いはゆっくりと倉庫に入り込んた。
れいむはすでに倉庫へ、速い速度で屍喰いの後に付いて中に入った。
「おい、小僧は入ったよ」
三人は慌てて倉庫へ行った。
中に入ると屍喰いは棺を触りながら棺を抱きつく、長い舌を舐めたり、興奮したり。
そして、蓋を開ける途端、れいむは上から飛び落った。
バン---。
片手で蓋を押さえ込んた。
その押さえ込むの勢いで屍喰いを弾けた。
「今だ」
れいむ計画の通りに指示した。
達耶は恐れ恐れで先頭で縄を鬼の首に掛けた。
『引っ張れ。』達耶は盜次とたいはに叫んだ。
『おにめ、出てこいや。』盗次の声は異常に興奮。
タイハの化けた力の陰で、鬼を素早く外に引っ張り出した。
『たいは、屋敷の外へ、早く。』
二人ともに鬼を引っ張って突っ走った。
『あぁ、鳥肌が、あんなに近い距離で。』達耶は腕の鳥肌やさっきの緊張などをなんどか拭い払おうとする。
『おい、小僧、あとはどうする?』
れいむは棺の中を検査している、達耶はちょっと緊張しすぎで焦ってる。
『達耶さん、あのおにを逃さないでくれ、あとはぼくが片付いてくる。』
『お、おう。わかった。』達耶もすぐ外へあの二人のところへ。
れいむは棺の蓋を閉めようとする、中の遺体よく見ると、すごく綺麗な女性、また若いのだろうと考えつつ、何かを思い出したのように、急いて道具の袋からお札を取り出す、死者の顔を覆った。
お札用の紙は白黒斜め半分、ちょうど顔の大きさくらい四角形の道術師一門専用の道具。
呪文をとなえ、そしてその四角形の札が死者の顔にくっついて、顔の五官の形が紙に浮かべていた。
れいむはその札を顔から剥がした、札の紙を見て顔の形のような線が薄く見えている。
『うん、万が一のため。』札をかばんに収めた。
これは、だれの顔を、術をかけて紙に記録し、いざの時に顔を変えて別人の顔になって、かんたんに変装できる。
棺の蓋を閉めて、倉庫から出てきた。
鬼を引っ張って、屋敷からできるだけ離れて『こいつ、めちゃくちゃ強い力な。』盗次とたいは必死に鬼を引っ張る、しかし鬼は想像以上力強い、暴れている馬のような引っ張りにくい、時々鬼の悲鳴な声が聞こえている。
農作物のない畑に走った。
『縄が切りそうで 怖い。』たいは引っ張りながら後ろの鬼を警戒している。
うわ、まずい。
屍喰いの乱暴で縄がバラバラになった。
『ああぁ、こっちに来る』
たいはは体大きい、力も抜群、過去に倒れた木を持ち上げる力の持ち主、しかし身体能力が鈍い、走るのが遅い。
屍喰いは真っすぐたいはの方に走ってくる、猿より不気味の両足両手でその走る姿、より一層恐怖を感じる。
おい、こっちだ、化物。
盗次は石を投げ、その鬼の注意力を分散し、たいはを追いかけるのを止め。
石一発で当たった。
鬼は転倒。
しかし、すぐ立ち直り、今度は盗次のほうへ駆けってくる。
『な、な、うお、こ、こっち来たよ。』
盗次は盗人出身、足速いかつ軽い、簡単に壁を登り、屋敷などを潜入する。
子ども頃から刺激を求め、木を登りの練習が趣味、だんだん建物や高いところを挑戦して、やがて人の家に潜入をした、経験を重ねるとバレたこと一度もない。
出身の村に金持ちの商人の家内の会話を盗み聞きした、それが商人は村に対しての裏切り行為を計画している、その契約書や計画書などを盗む、他人の目的をぶち壊す。
とは言っても、鬼の身体能力は人間の倍以上、野生動物より速い、跳躍力と戦闘力どっちにも人間より優れている。
速っ、捕まれたよ。
屋敷から離れた場所の周りは隠れるところ一つもない、盗次はただ必死で走るだけ。
空中から金鎚がグルグル回って飛んで来た。
鬼の後頭部に打った。
鬼は転んだ。
『うーわー、助かった。』盗次も倒れるくらい力尽きた。
『もう、は、走れないわ。』
鬼はすぐそこにいた、盗次との距離はちょっと離れただけ。
盗次は鬼の方へ見て、鬼はそこで倒れて動きもしない状態。
達耶もやっと来た。
『はぁー、テメー遅せっよ、喰われたと思ったわ、怖いぃ。』
盗次は息切れそうで達耶にブチ切れ。
達耶も苦しくそうに喘ぎながら『わるい、悪い、お前ら速いわ、俺走るのが苦手よ。』
達耶自分の金鎚を拾い、ゆっくりと倒れた屍喰いの様子を確認する。
『こいつ死んだ?』
『さあな、わからん。』盗次は倒れたまま仰向けで休んている。
一瞬、気が緩んでいた。
ん、なんだ。
達耶は自分の目を疑っている、何かかすかに動いた。
うん、なにか。
しかし、盗次はずっと夜空に見ている。
その時、鬼は起きた。
うわ。
後ろから来たたいはの声が叫んでいる。
達耶の目の前の鬼すでに立ち上がるの姿に気づいた。
わー。達耶は驚いて後ろに転んだ。
達耶の悲鳴に連れて、盗次もこっちの様子に気づけた。
なんだ、倒れたじゃねぇのかよ。
鬼は達耶を追いかけ、速度は異常に速い。
「クソ。」
しかし、畑の軟らかい土に足がはめられ、うまく立ち上がれない状況だった。
「おい、何してんの、早く走れ、バカ。
盗次は思わず叫んた。
達耶ようやく立ち上がった瞬間、またころんで、全身土ぼこり。
盗次は達耶のことをなんとか助けなきゃ、と思った鬼と達耶の方へ走った。
どうやって鬼を止めるのか、まだかんがえていない。
畑の上で走りにくい、土が軟らかすぎて、真っ直ぐ走れない状況だった。
クソ、何とか間に合うんだ。
盗次は必死で走る。
一方、たいはも達耶の方へ走り出す、でも予想通りに転倒。
その時、屍食いは飛び跳ねて一気に達耶の背中に乗った。
うわー!
達耶すでに四つ這いの状態になっていた。
もう起きれない。
完全に鬼に捕まれた。
屍食いは両手で達耶の頭をボールのように触り始めた。
達耶は全身震えている。
屍食いは過去に生身の人間も喰うが、いまは死体だけを食べるのはこの時代で人間にバレないように、唯一の変化だ。
いつれ餓鬼族は再起、人間を二度目の殺戮と鬼たちも人間のように何かを企んでいる。
いま目の前にの生身の人間は腐った死体より興奮する屍喰い。
思わずその長い舌を使って獲物を嘗めている。
「グワーッ、気持ちわるっ、助けてくれ」
達耶の悲惨な叫びが聞こえた。
黒い槍、一直線で遠いところから飛んできた。
真っ直ぐ屍食いの頭の右側に刺すが、その黒い槍先が掴まれ、止められた。
「なに、あのバケモノやるね」
盗次はその屍食いの反射神経に愕然。
「え、素手で、まさにバケモノだ」
しかし、突然その黒い槍先不意に鬼の顔面に刺さった。
鬼の泣き声がこの地に響き渡った。
「へへ、調子乗るな、このクソ鬼が」
その屍喰いの醜い姿を盗次は笑った。
れいむ突然黒槍のそばに現れた。
そして、その槍を鬼の顔面にもっと深く刺さった、頭を貫通した。
鬼泣きさっきより一層響く。
うははは、れいむも異常な興奮状態。
盗次は手で両耳を塞ぐ。
鬼泣きの力が周りの空気を振動した。
屍食いはその槍先を握って、抜けようとした。
れいむは黒槍を鬼の頭から抜き出す、と同時に屍食いはを蹴とばした。
「助かった、一瞬、食われたと思ったわ」
達耶はホットした顔して、畑の上で座り込んだ。
盗次もれいむが現れたから、さっきの緊張から解放した、いまは自分の心臓の音は太鼓のような振動、自分の中で響いている。
「人の墓を掘るよりハラハラするな、今のは」
達耶はまだ緊張が解けないようで、手を見てまだ震えている。
「小僧、お前、道術師なのか?」
盗次は何か気付いたようでれいむに問う。
「まあ、一応」
れいむ話しながら、黒槍を三段式に変えた、肩にかけて、蹴とばした屍食いの方向に眺めている。
「なんだ、通りで鬼のことあんなに興味津々で、そういうことか」
達耶の言ったことを聞いている盗次も頷いている。
「いや、ずっと山に住んていたので、鬼が現れたこと自体は知らなかったから、情報が欲しい」
「あー、そうか」
達耶は納得していた。
「鬼の噂があっちこっちに流されてることはすこし驚いた、今の時代は僕との記憶は少々違ったみたいで。」
「しかも、道術師になったのは最近なことなので、師匠に忠告されたもあったが、自分の身分は誰にも話さないように、でないと自分の身は危ないから」
「なるほど」
話を聞いた達耶と盗次は少しれいむのことを理解していた。
「大丈夫だ、俺らは盗賊だ、口は固い、へへへ」
盗次は不気味な笑い方をしている。
「そういえば、大羽は?」
達耶は周りを見て大羽の姿を探している。
「あいつ、まさかビビり過ぎて隠れていた?」
盗次も周りを見ながら、大羽の姿を捜している。
そして、達耶は煙管を口に咥えて、吸い始めた。
「おい、あいつ戻ったぞ。」
達耶は大羽の姿を発見。
大羽は遠い所から達耶、れいむ、盗次こっち三人の方向で走って来た。
「あー、あいつ。」
盗次も気付いた。
三人はずっと大羽が走っている姿をじっと見ている。
「なんであいつ必死で走っているのか?」
達耶はいつの間に煙管を取り出した、吸う始めった。
「さあ、あいつ普通の人間じゃないからな」
盗次も大羽の走る姿を見続けている。
その二人の会話を見ていたれいむは首を傾いている。
達耶はのんびりと煙管を吸う。
大羽まだ走っている。
「大羽、あいつ走ってるとそんな速くないよな、なんか重いよね、体重のせいのかな」
「いつも歩くなのにね、珍しい光景だ」
大羽は走ってる姿は鈍くて、また遅い、小走りなのに、ゆっくりと歩いているような、しかし、顔は息苦しいしているに見えた。
三人はずっと大羽の走っている姿をただただ見ている。
達耶は吸っている煙管の煙は口から吐いた。
「うん、なにあれ?」
達耶また何かを気づいた、れいむと盗次に話かけた。
よく見たら大羽の後ろから一つの黒影がものすごい勢いで追いかけてくる。
「あれ?さっきの、それ屍食いじゃね?」
盗次も気づいた。
「あ、本当だ」
達耶は急に立ち上がった。
すると、れいむは黒槍を肩にかけたまま前に一歩を踏み出した。
そして、、盗次は叫んだ、「おい―走れ、バカ」
れいむは一瞬真剣な顔になった。
鬼に対してほかにない、憎しみや恨みなどは別にして、今は師匠に言われた道術師の使命「鬼を排除する」、そして鬼王を永遠に眠り続けるのことだ。
「どうする、小僧?」
達耶はれいむに訊ねた。
「もちろん、あんなようにあっちこっちで走り回るのも困るな」
れいむは黒槍を脇に構えて大羽の方向に走り出した。
その屍食いは四つ這いの姿で走っている、野獣のよな速さ、やや不気味で怪異的な走り方、もうすぐ大羽の背中を触れるくらい近くなってきた。
達耶と盗次はさっきの緊張感はまた蘇った。
思わず冷や汗も出てきた。
達耶はつばを飲み込む、盗次は頭の汗を拭いた。
達耶はれいむの背中を見て、若いゆえに綺麗な顔しているにもかかわらず、餓鬼との戦いの姿は勇ましい。
れいむは速いスピードで大羽を迎え、そして、大羽の後ろ方向にまた走っていく。
「うん⁈」
大羽はれいむの横顔を見て、足止まった。
れいむの視線は真っ直ぐ前の方を見つめている。
そして、
「両儀」
れいむは口で小さな声で唱える。
また屍食いはれいむの方に迫って来た。
れいむの走りも止まることなく、真正面から攻めていくようだ。
「小僧はあの化け物と衝突のつもりか」
達耶は少し不安な顔して。
「いや、まさかー」
盗次も同じ不安や緊張が湧いてきた。
そして、よく見たらその屍喰いの顔はさっきれいむの黒槍で刺された約三分の一の部分は大傷になった。
だがその屍食いは近づいてくるに連れて、その狂気も感じだ。
れいむも迷いなく真正面に攻めていく。
二つの強風のようなかたちでれいむの両側に集め始めった。
そして、二つの風が丸い形にれいむの全身を覆う。
両儀とは陰と陽、いわゆる陰陽魚という自然の力を一つの円形に。
れいむはその二つの力を合わせて一つになって、そして黒槍の槍先に集中した、巨大の円となり。
「ヤアァーーーーーー」
れいむは叫んだ。
「イーーーーーーーー」
屍食いの細高い、悲惨な鬼泣きも発した。
「太玉槌.太極叩き」
れいむは両手で黒槍を強い握って、思い切り黒槍を上から強く振った。
そして、槍先の巨大玉は高速の螺旋と気圧と共に、屍食いを地に叩き込んだ。
周囲は地震のよな震動、ホロホロの低い音にも聞こえた。
「うわっ、これはやばいな」
揺れがだんだん激しくなった。
この震動、盗次と達耶は立っているのも難しいと思わず両膝と両手を地に伏せた。
槍先の巨大丸い玉は、無限のように屍食いの体を強い打撃を与える。
れいむのは歯を食いしばって、鬼が消えるまでずっと同じ体勢なのだ。
屍食いは苦しい顔して、凄まじい鬼泣きの声が周囲に響き渡っている。
「これは、、、」
達耶たちは必死で耳を塞げて。
鬼泣きは餓鬼の一つの武器であり、敵や獲物など行動不能のために、甲高い声で発する、この鬼泣き声は遠く広く範囲でも影響ができる。
獲物としては、聴覚や脳を強烈の刺激を与えられて、耳の痛みや精神を乱すが感じた。
この消極的な攻撃は、餓鬼一族自分の身を守るための一種の方法でもあり。
「痛っ、、、、、」
盗次も両腕まで使ってみみを塞ぐ、全身を丸くして、鬼泣きを必死で耐える。
大羽はその畑の土の中に頭を突っ込んだ。
鬼泣きの音の波動は、れいむの槍先の巨大たまに外された、鬼泣きはれいむに効かないのだ。
屍食いの体は段々ちぎれた。
不意打ちに鬼泣きが消えた。
そして、周囲の震動も徐々に静まった。
最後は、屍食いの下半身だけが残った。
しばらく、れいむは立っていたまま、視線は屍食いの残骸を見つめている。
達耶は顔をあげて周りの状況を確認している。
盗次もゆっくりと、両腕を離して、周りの状況を見ている。
れいむは息を吸って、吐いて、そして、夜空を見ている。
大羽は頭が抜けれないから、盗次は手伝いに来た。
ようやく、頭を土から抜け出した、大羽はホッとしてアホな顔して笑った。
「お前はバカか」
盗次は大羽頭を叩いた。
周囲の住人たちは家から出ていた、外の様子を見るようだ。
「ヤバい、おい、いくぞ、変に村人たちに捕まえたら、面倒なことになるんだ」
達耶は話しながら走っていた。
れいむは黒槍を後ろ腰に納まって、盗次と大羽の後に付いていく。
四人はすぐにその場所から消え去った。
畑のど真ん中に大きな穴だけが残っていた。
翌日、朝。
昨夜の騒ぎ、まるでこの四人しか知らないように、また平和の一日が迎えた。
「小僧、これからどうするんだ?」
達耶はれいむに聞く。
「出発時は、元々計画は立っていないまま山から出て来た、現在鬼が現れたの話が出て来たなら、まずは風安城に行ってみるのかな」
「じゃ、俺らもついて行くか」
達耶は決めた。
その話を聞いた盗次は嫌な顔して、
「えっ、行くの?風安城は俺らみたいな盗賊は厳しいな状況になってきたぜ、達耶お前忘れたのか?」
「いや、覚えてるよ、風安城に行くのはもう何年前のことだ」
「おっ、それはなぜ」
れいむは達耶に聞く。
「風安城は風衛隊がいるからだ、おかげでそっちの治安は良くなってきたな。」
達耶また煙管を吸う始めた。
「おぉ、なるほど。」
れいむは軽く頷いてる。
「それだけじゃなく、風衛隊はみんなは力強い持っている組織だよ、特にあの風衛隊隊長―巴常庵だ、あいつは神魂の能力を持っているんだ、いまだに彼と戦える相手はいないようだ、風安城には相当有名で相当強いやつだぜ」
盗次は話しながら真剣な顔している。
「今の風安城は全体的に治安も、経済も、生活も安定しているのだ」
「昔とは違ったなー、くうー」
達耶はため息をした。
「だから、嫌なんっすよ、風安城にいくのは、あそこは俺らの居場所ないぜ。」
盗次はどうやら風安城にいくのは反対ようだ。
「僕は風安城の鬼のうわさが気になるうで、行ってみて何が発見するかもしれない、まあ、どうせいく目的地はないから、いまのところは」
れいむは自分の目的を述べた。
「そうだな、俺も気になるな、あの鬼の噂」
「噓つけ、昨夜お前もビビったんでしょ」
盗次は達耶に突っ込んだ。
「そういえば、あんた達ずっと一緒だね」
「いや、元々は一緒じゃないよ、俺らは」
れいむと達耶三人歩いながら話をしている。
そして、村口の方向へ行く。
話していた途中、葬式をやっていた一家は無事に遺体を埋葬した。
*風安城へ
村から出て、四人は同じ方向に進んでいく。
最初は風安城にいくのは反対していた盗次は、
「どうせいく所ないから、まあいいか」
ついつい四人は同じ目的地に向かおうとなった。
「盗次の得意技は潜入だ、どんな厳しい警備をしている家や建物など、誰も気づかれないように出れるのはかれしかないんだ、今まで失敗したことないのよ」
達耶は三人の経歴をれいむに話しているところ。
「まあ、結局泥棒みたいな行為をしていただけだ、大したことないよ」
盗次は自虐で自分の話をしていた。
「達耶さんは?」
れいむは達耶に訊ねた。
「俺は元々お墓の中に埋められている財宝とか、高価品とかを探しだす、それを売って金銭に替えることをやっていたのだ、まあー今とあんまり変わんないかな、へへ」
「へー、いま泥棒って流行ってんの?」
「いや、いや、流行ってるというか、鬼が現れたからさ、人死ぬことが多いからな、この数年間。なぜなのかわからないが、昔から棺のなかに価値あるものがいっぱい詰め込んていたって、自然にこういうやってる人が増えたのかな」
「おー、なるほど。」
れいむは少し首を傾げるようで達耶の説明を聞いている。
「達耶は有名な宝探しの一家だ、墓掘りはあくまでも屍食いが出ていたからの新しい仕事だ、まあーお墓が掘られても、屍喰いの仕業なのか、墓掘りの奴らの仕業なのか、誰もわからないんだ、とにかくみんな鬼を恐れているんだ、誰の仕業はもうどうでもいいってことさ」
盗次は軽く補足説明していた。
「そういうことか!」
れいむはなんだかこの時代の現状は少し理解していた。
「俺の家族もなかなか自分の身分を出さないようにしていたんだ。」
達耶は煙管を吸いながらは話している。
「まあ、今の時代みんなはいろんなもっと秘密を抱えて生きているんだ」
「そうだな、それも鬼がこの人類の社会に浸透したせいでこうなったなのだ」
そして、二人の話を聞きながられいむは思った、今から行く目的地―風安城はどんなところなんだろう、昔とはだいぶ変わったんだろう。
また、そこは屍食いが現れた最初の地だ、またなにかを発見されるのか、それともほかの予想外のことが起きるんかもしれない、これからのことだ、何も把握していない、とにかく未知の世界ヘ。
四人はそのまま北の方へ進む。
(つづく)