第三章 能力
「よし、決めた魔法にする。」浩介は強く言った。
「はい、わかりました。管理者様、属性を選んでください。」システムの冷たい声が聞こえた。
「そうだな、システムのおすすめで何?」浩介は聞いた。
「はい、わかりました。管理者様の属性測定を始めます。……ピー、測定完了しました。」
「どうだった、システム。」浩介は少し期待して言った。
「はい、管理者様の属性測定の結果は聖属性です。」
「聖属性で何?メニューのリストになかったぞ、そんなもの。」
「はい、聖属性とは希少の光属性から変異であり、人が聖属性を持ってる確率は極めて低い。一千万年に一回と言われている。メニューのリストになかった理由とは、この属性が極めて低いため、システムの勝手な判断により表示を消しました。もし訳ありません、管理様。」
「いいよ、いいよ、システムも俺のために考えてくれたから、大丈夫だよ。」
「ありがとうございます、管理者様。システム補償のため聖属性の魔法はすべて解放し、もう一度能力の交換を無料とします。」
「オォー、まじか、サンキューシステム。」
「はい、これより交換を開始します。」冷たい声が聞こえた、その瞬間から浩介の脳内に知らない魔法の知識が大量に流れ込んだ。
その次の瞬間浩介は目を開いた。よく見ると黒い目だったのに、目が金色になった。その目はとても綺麗で輝いている。
「これが聖属性か、いいね。」浩介は空を見て笑った。
「システム、俺は他の魔法で覚えられるの?」
「はい、管理者様は他の魔法も覚えられますか、効果は低いです。システムのおすすめは魔法を一個に絞って、後は超能力がいいと判断します。」
「なるほど、じゃあ超能力の空間系超能力を交換して。」
「かしこまりました、管理者様。これより交換を開始します。」
浩介の脳内に空間系超能力の使い方の説明が流れ込んでいる。次の瞬間十メートル先に浩介がワープした。
「これが空間系超能力、思った以上に使えた。」
「システム、超能力も一個だけ?」
「いいえ、管理者様の限界までは可能です。」
「なるほど、俺の
「後、その管理者様どいうのはやめないか。普通に浩介でのいいよ。声も少し人間ぽいに出来い?」
「はい、わかりました。では、浩介声の変更は可能です。しかし、道具ポイントがかかります。」
「何ポイントかかるの?」
「はい、浩介声の変更は五千ポイントかかります。」
「じゃあ、変更で。」
「はい、わかりました。」
「…ピー…ピー」
「どうだった?」
「はい、浩介この声でよろしいですか?」今までの冷たい声では無く、可愛い女の子の声でした。
「シス…システム、よろしくな。」
「はい、浩介。」
「えっと、システムそういえばここはどこ?」
「ここはアンドラ大陸のルマニア王国の東部森林、魔獣の森とも言われる。ここは東部森林の外側だと思います。」
「ありがとう、システム」
「森を出るための道案内を頼む。」
「かしこまりました。では、道案内を開始ますね。道中魔獣が出る確率は極めて高いので気おつけてください。」
「了解、では行くか。」