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デッドワールド  作者: ヘルシーもやし
13/17

山小屋

エディ達3人はダンハから西の国道49号線の道路から脇の山林に入り、イーターの大群から逃げている所だった。


「急にイーターの数が増えたな」


カーライルが困った顔をしながら言った。


「まいったよな~・・・

あれほどの大軍がいると思うと車もしばらく使えない」


グレイソンは辺りを見回してから地面に腰を下ろした。


「とりあえずこの林を通って日が暮れないうちに国道63号線まで出よう

G・ローメルの港があるから、物資を集めて車を探そう」


エディが地図を見ながら提案した。


ーあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・


食欲に支配された歩く死体、イーターがバラバラに散りながら10体程こちらに向かってくる。


「またかよ・・・」


グレイソンはため息をついてから思い腰をあげてナイフをズボンのポケットから引っ張り出した。


ーあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・


エディは振り向いた。

イーターの声があちこちから聞こえる。

エディ達の後方からおよそ数百体のイーターの大群が列を乱しながらこちらへと歩いて来る。


「うぉっ!!

やべぇぞ!!!

エディ、グレイソン!!

早くここを離れるぞ!!!」


カーライルはククリ刀を鞘から引き抜き走り出した。

エディとグレイソンもカーライルに続いた。

足を止めたら後ろから迫って来ている大群に飲み込まれる。


ードッ!!


ククリ刀の湾曲した刃の部分がイーターの頭に深々と食い込み、イーターはその場に崩れ落ちた。


「どんどん前方からも来てやがるぞ!!」


ードシュッ!!


グレイソンのナイフが女のイーターのこめかみを貫いた。


「こっちだ!!

イーターが4体しかいない!!

こっちに逃げよう!!」


南西に向かい走った。

数分間イーターを交わしながら南西に真っ直ぐ走っていると、何か家のような建物が遠くに見えた。


「おい!!

あれみろ!!!

山小屋があるぞ!!」


300~400メートルくらい先に山小屋が建っているのを3人は走りながら見つけた。


「助かった~!!

あそこに隠れられる!!」


「エディ!

確かキッチンタイマー持ってたよな~?」


エディは立ち止まって鞄からキッチンタイマーを取り出した。


「10秒後にセットした!

これでイーターの気を引ける!!」


山小屋まであと150メートル。


ーヒュッ!!


キッチンタイマーを東側に向かって大きく弧を描くように投げた。

キッチンタイマーが地面に落ちた。


ージリリリリリリッ!!


キッチンタイマーが作動した。

エディ達のあとから追って来ているイーターの群れは、キッチンタイマーの音が鳴っている方に向かっていった。


「作戦成功~!

急いで家に隠れよう!!」


エディは長いサバイバル生活でイーターの習性を知り尽くしていた。

イーターは基本生きた生物ならなんでも襲いかかり食べてしまう。

目はあまり見えておらず、音や臭いを頼りに獲物を探す。

なかでもイーターの嗅覚はかなり鋭い。

ほんの小さな足音にも敏感に反応する。

そのためイーターは近くで大きい音がすると、そちらを優先する習性がある。


ーガチャッ!!


エディ達は扉を開けて中に入り、急いで扉を閉めた。


「動くなっ!!!」


エディ達はドキッとして後ろを振り向いた。

70代くらいの白髪の老人とエディと同じ年齢くらいの女の子が二人ライフルを構えていた。

エディ達は手を上にあげて降伏のポーズを取った。


「あなた達は?」


女の子がエディ達に質問した。

クリーム色のロングヘアーで、まだ幼さが残るあどけない顔立ちだが、まるでモデルのようにスラッとした女の子で、とても美人だった。

エディ達はその女の子の方を向いて自己紹介を始めた。

そして、3人はあることに気付いた。


(この子・・・

巨乳だ!!)


3人は平静を保とうと視線を老人の方や巨乳の女の子の隣の女の子の方を見たりした。

隣の女の子は小柄で、肩にかかるくらいのクリーム色のツインテールがよく似合うちょっと生意気そうな感じの女の子だ。

おそらく巨乳の女の子とは姉妹だろう。

二人とも瞳の色が同じ青い色をしている。


「お前達!

銃をおろせ!

この人達は大丈夫そうだ」


白髪の老人が女の子二人にそう言うと女の子達は渋々銃をおろした。

老人は口周りを白い髭で覆われていて、体格は老人の割にはがっしりとしていた。

そのため、赤い服をこの老人に着せたら、まるでサンタクロースのようだ。


「銃を向けてすまなかった!

まさか生きている人間が訪問してくるとは思わなくてな!

私はパーシアス・リーディナスだ!

よろしく!

ほら!

お前達も自己紹介するんだ!」


パーシアスに言われて巨乳の女の子が先に口を開いた。


「ティナ・リーディナス・・・です」


ペコッとティナは軽く頭を下げた。

ティナはまだ警戒心を緩めていないようだ。


「あたしはアシュリー・リーディナス

あたしはティナの妹よ!」


アシュリーは警戒心が溶けたのか、ニコッと可愛らしい笑みを浮かべた。

アシュリーは笑うと八重歯がちらっとみえる。


「エディにグレイソンにカーライルと言ったな!

ようこそ!

リーディナスの山小屋へ!!」


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