異世界生活の始まり始まり。
誰だろう。この声は。
心の声ではない他の声が圭太の頭の中に響いていた。
『貴様が・・・か』
「誰、なんだお前は・・・?」
圭太は疑問でならなかった為、単刀直入に聞いた。だが、
『・・・・・』
やはり教えてくれなかった。
そして、何かに吸い込まれる感覚に陥りながら、圭太の意識は闇に消えていった。
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まだ春の暖かさがある五月上旬。
圭太の誕生日は四月十日で圭太が死んだ日だ。
その日圭太は『空間』と呼ばれる場所に召され、心と出会った。しかし、その『空間』という場所で過ごした時間は短く思えるのだが、もといた世界の時間では、二ヶ月も過ぎるというなんとも不思議な空間だったのだ。
そして、上空一万メートルからスカイダイビングをしてそこから一キロを歩いてようやく街に着き、ついさっき街の門をくぐり抜けた圭太は現在、冒険者の登録を済ますためにギルドに向かっているところだった。
まだ登録を済ませていない冒険者は駆け出し冒険者という位置になるそうで、駆け出しの冒険者はできる職業も限られてくるのでギルドに行ってちゃんと職業を選択しようと思い向かっていた。
しかし圭太も数時間前までは忙しかったわけで・・・・・
どうも岸浦駿です。
今回は投稿がかなり遅れました。すみません
次回はすごいことにしますので乞うご期待!