約束(17)
ミーナは城を出た。
広い国内、ミーナはゆっくりと国内を歩いた。
「ミーナ様、宿を探して参ります」
国内視察の名目だったがミーナはロックスの姿を探して居た。
「お兄ちゃん」
「危ないぞ」
その姿にミーナは涙が溢れた。
「・・・・ロックス様」
椅子に座り子供たちの姿を見つめてるロックス。
「お姉ちゃん、あの兄ちゃん事知ってるのか?」
「えぇ、えぇ知ってるわ」
「あのお兄ちゃん記憶が無いの」
「おじいちゃん先生が見つけて村に運んで来たんだよ」
ミーナはゆっくりロックスに近づいた。
「・・・・ロックス様・・・・ミーナです・・・・ロックス様」
ミーナはそっとロックスの手に触れた。
「望んでしまった、あなたが戻って来る事を私は戻って来て欲しい」
ミーナは涙を流してロックスの手を握るとロックスはゆっくりとミーナの手を握った。
「・・・・な・・・・くな」
「ロックス様」
ミーナは驚きロックスを見るとロックスはミーナを見つめた。
「お前が笑ってる顔を見たい・・・・俺はそれだけで幸せな気分になれる」
ミーナは涙を流しながらもロックスに微笑んだ。
「戻るぞ、お前の望みを叶えてやる」
「はい」
ロックスはミーナに手を差し出した。
一ヵ月後
「ミーナ様、お時間です」
「はい」
白いドレスを着て微笑んだ。
リーンゴーンリーンゴーン鐘が鳴り響きロックスとミーナの結婚式が執り行われた。
「おめでとう」
祝福されるなか二人は微笑んだ。
「今度は何を望む」
横に立つミーナにロックスが尋ねるとミーナはロックスを見つめた。
「では、約束をして下さいませ、もう離れないと」
ミーナは真っ直ぐロックスを見て言うとロックスはそっとミーナの手を握った。
「約束する」
ミーナとロックスはお互いに微笑んだ。
幸せな未来を感じながら。
ここまで読んでいただき感謝いたします。
これからもたくさん書きたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
神埼咲夜