約束(12)
数日、ミーナは仕事を今まで以上に頑張ったが疲れはほとんど感じなかった。
「ミーナさん」
「レイア様、いかがなさいました?」
ほぼ毎日の様にレイアもミーナに会いに来た。
「今日はこれを教えて欲しくて」
「はい、少々お待ちくださいませ」
ミーナの知識は誰もが驚く程だった。
「本当、ミーナさんは凄いなぁ、どこで勉強したの?」
「昔の事なので忘れました」
ミーナは誰に聞かれても過去について話す事はしなかった。
「ジェイ様凄い表情で走って行かれたけど」
セイラは不思議な表情をしながら部屋に入って来た。
「ジェイが?」
レイアも不思議そうな表情をしたがミーナは嫌な不安を感じて居た。
「ミーナさん」
「申し訳ありません」
「そうか・・・・メリアーナが」
「はい、村人は近くの村に非難させ兵を配置して来ました」
それは開戦の合図だった。
平和で穏やかなセンチュウリア王国はメリアーナ王国からの宣戦布告を受けたのだ。
「ミーナ」
「戦争が起こるのですね」
ミーナの言葉にロックスは何も答える事が出来なかった。
「・・・・どこの国ですか」
「メリアーナ王国だ」
ミーナはロックスから国の名前を聞きミーナは悲しそうな表情をした。
「この城の中は安全だ」
ロックスはミーナに言うとミーナは悲しそうな表情をしてロックスを見つめた。
「外に居る人は・・・・城の中は最後まで安全です・・・・一番被害を受けるのは城の外に居る人間です」
ミーナは悲しそうに表情のままロックスを見た。
「ミーナ」
「・・・・申し訳ありません・・・・出過ぎた事を、今日は失礼します」
ミーナはそのまま自分の部屋に戻った。
トランクを開け中から写真を取り出した。
幸せそうな五人家族の写真・・・・ミーナはそっと胸に抱き涙を流した、そしてゆっくりと机の前に座ると手紙を書き始めた。