大切な思い出
掲載日:2026/08/22
まだ晴れの日が続き
青い海と足跡も残っていない砂浜を
想像していた
たぶん、あなたのほうからだったと思う
どちらが先に誘ったのか
あとから思えば
そんなこと
どうでも良かったこと
誕生日にお祝いしたいと言われた
わたしの誕生日がいつかも
聞かないうちに
その場で
申し訳ないけど
クスッと笑いが出て
そのあと
あなたが呆然としてたから
申し訳ないな、と
あれから
よくこの店にやってきては
整然と陳列された
たくさんの商品と
あなたの言葉を重ねた
背の低い、わたしに気をつかってか、
わたしの目線に合わせながら
それらの商品を
眺めていたこと
その先のことは
どうなるのか分からなかったけど
いちばんに
わたしのことを思ってくれてたこと
いろんな会話をしたけど
その日々が
わたしにとっては
誕生日と変わらないくらい
記念日とおなじくらい
大切な思い出だったこと




