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✧ 詩 ✧  孤独・夢・希望

冬の山



冬の山は

とてもきれい


真下から見上げる白い山頂は

青く凍った岩が 

ありえないほど大きく張り出して


異次元の何かが住んでいるような

異空間に迷い込んだような気がします


じっと見つめていると

体も魂も蒸発してどこか遠くの懐かしい場所へ導かれる

そんな不思議な感覚に陥るのです


きっとそこには生きているのでしょう

言いつくせなかった言葉たちが

寄り添ってひっそりと

息を潜めて


だからひとり寂しくなると 

こうして静かに山を見に行くのです


 過去も現在も未来も

 光も闇も

 真実も嘘も


あらゆる現象と矛盾が

巨大な山体の重力に吸引されて浄化されていく

そんな気がするから



孤独は哀しいです

でも 

孤独でなければ人は人であることを忘れてしまいます


 哀しくても

 寂しくても

 人はひとりきりでこの世から去っていかなくてはならない存在


だから人は人を恋い

空の青さにあこがれ

風の中に詩を見るのです


僕は孤独が好きです

心の震えるほど清らかな孤独が

好きです










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― 新着の感想 ―
[一言] 読んでいて心地よかったです。 白く青くて静かな山と、それに吸い込まれそうな感覚が浮かんできました。
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