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約束された平穏と旅立ち
男は赦しを得た。が、自身を許すことはできない。
彼女に祈りの代替をすることを告げる。
当然、彼女はそれを拒んだ。共に残るのだと。
男は、護ったものを見てきて欲しいと語る。
彼女は、しばらく話したのち、了承した。
ただし、千年経っても現れないのなら、もう一度女神となると。
男は、今度こそ傍にいると言い、彼女を見送る。
二度と、約束を呪いになどしない。そう決意した。
こうして、彼女は悠遠の昔の呪縛から解放された。
同時に、新たなる生を受け、その旅路がひらかれたのだった。
前話だけ男視点でした。
もう少し深掘りしたいですが、それなら初めから長編として書き直したいので、ここで一旦終わりです。
どうせ誰も見ていませんが、読んでいただきありがとうございました!