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01 モンスタートレーナーになります

 ここはモンスターと人間が共存する世界。モンスターといえばよく人間を襲い殺したりするイメージではあるが、ここでは仲間や家族といったパートナーとして人間達と暮らしている。またこの世界ではパートナーとなったモンスターどうしを競い合わせるモンスターバトルという物も流行っているそうだ。


私、コーデリアもそんな世界に憧れてパートナーを探す為町に訪れました。

町は様々なモンスター達や人間がいます。町の入口には鎧のようなモンスター、恐竜、虫、植物、人に近い魔族といった多種様々です。


 あぁ、心が踊ります‼ ひゃっほー


「お嬢ちゃん、町ははじめてかい?」


 門の入口でにやついてると、衛兵さんに声をかけられました。


「あ、衛兵さん。はい、はじめてきました。こんなてんご…いぇ、素敵な町でとても楽しみです」


 おっと、いけない。心の声が漏れてしまいそうだった。自重せねば…


「モンスタートレーナーとして登録して、パートナーを探したいと思っています」


「それなら、まずこの道をまっすぐいった先に町のトレーナー協会があるからそこで登録をして行くといい」


「ありがとうございます」


 親切に案内してくれる衛兵さんに挨拶をして町に入ります。


 荷馬車を引く恐竜や建設を手伝うゴーレム、商売をしてる猫人、ウェイターの魔族様々なモンスターが人間と一緒に働いてます。ゴーレムや恐竜などはしなやかな筋肉、販売をしてる獣人はモフモフでつやつやな上品な毛並み、紳士のような魔族…

あの腕につかまりたい、モフモフした、角に触りたい… あ、ダメ。限界に来る前に早く協会に行って登録を済ませないと。


 誘惑に耐えつつ協会にきました。協会には様々なトレーナーの方がいます。がっつりしたガテン系の人や商人系、眼鏡っ子女子、熱血系とすごいです。

周りを見渡してると受付が回ってきました。


「コーデリアさん、こちらへどうぞ。今日はどのようなご用件でしょうか?」


「モンスタートレーナーの登録にきました」


「かしこまりました、ではこちらの用紙に記入していただき、いくつかの質問に答えてください」


受付のお姉さんから用紙を渡されました。こんなのちょちょいのちょいです。

出身はフェルト村、生まれは12の月、年齢15歳と。

質問はと、どうしてトレーナーになりたいか、どのようなモンスターが好きかなどの簡単なものでした。書き終えたので、受付のお姉さんに渡します。

しかし、これからどんな子が私のパートナーになるんでしょうか。あぁ、早く会いたいです。


「で、説明は以上となりますが、その顔は聞いてなかったみたいですね」


 あ、ははは。受付のお姉さんはあきれた様な目を向けていました。


「すみません、もう一度お願いします」


 恥ずかしい、慌てて受付のお姉さんに説明をお願いしました。


簡単に説明すると、モンスタートレーナーにはランクがあり最下層がE、最上級がSと6段階あるみたいです。一年に一度ランク昇格試験というのがあり、様々なクエストがあります。なるほど、試験を突破できれば次のランクへいけるということですね。

また、モンスターバトル大会にもランクが関係があり、こちらはDランクトレーナーからでないと参加ができないみたいですね。大会には賞金や景品といった物もあるみたいです。大会の受付は協会を通しての参加みたいですね。 ふむふむ。


「最後になります。ここから西にパートナーとなるモンスターを取り扱っている商会があります。ここで魔石という宝石をもらい、中央の神殿ににて復活をさせてもらってください」


 お、説明が終わったみたい。ではさっそく向かわないとね。とその前に挨拶しなきゃ


「ありがとうございます。すぐに向かいますね」


「お待ちください、こちらが魔石を貰うための紹介状です。女性としてもう少し落ち着かれた方がよろしかと思いますよ」


 おっと、お姉さんからストップの声が。紹介状を渡さないと魔石をいただけないみたい。あと、女性として落ち着きなさいとの小言までいただいてしまった。落ち着く、そんなの無理に決まっている。だって初めてのモンスターだよ。興奮せずにはいられない。お姉さんから紹介状を受け取り西にある商会に向かいます。


 西の商会に着きました。大きいです!!どんな感じなんでしょうか。さっそく入ります。

一階は雑貨や衣料品、食料などが販売されてますね。お、奥のほうにはモンスター専用の食料品や道具がありますね。様々なお客さんで賑わっています。もちろん、獣人などもいますよ。


 周りを見渡しながらカウンターまで来て協会からもらった紹介状を渡しました。


「協会からのトレーナーだね。これまた、可愛らし嬢ちゃんだ」

 

「モンスターの魔石を早く見せてください。早く会いたいんです」


 中年で細身だがしっかりした体つきの男性の受付だったが、嬢ちゃん呼ばわりには少しイラッときた。でも、モンスターに会える興奮が上回りこの際はどうでも良いのです。


「はいはい、落ち着きな。案内するからこちらに来な」


 中年男性が奥の部屋に向かっていきます。私はその後についていきます。通路には様々な壺や絵がならんでいます。お店というよりお貴族様のお城みたいです。


「ほれ、着いたぞ」


 魔石が飾られてるの部屋に着いたみたいです。部屋を見渡すと多くの魔石が飾られています。丸い宝石のような魔石から四角形の魔石など様々な魔石があり、とても素敵です。この中に私の家族になる子がいるんですね。


「紹介状を見たが、嬢ちゃんにはこの辺りの魔石がおすすめだと思うが…」


 中年男性もといおじさんが3つほど魔石を見せてくれました。どれどれ。

オーソドックスな恐竜のディラン種、素早く、賢いイヌタイプのライガ種、硬い甲羅をもち力もそこそこあるランド種の3つの魔石でした。うーんどれも素敵です。みんな欲しいです。


「おい、顔に全部貰おうてで出るぞ。嬢ちゃんに渡せるのはこの中から1つだ!しっかり考えて選びな」


「あはは、そんなことないですよ~」


 いけない、いけない。顔に出でいたようだ。改めて3種類の特徴を確認してみる。ディラン種は力もあり素早く、見た目もカッコいいので多くのトレーナーや商人ににも愛されている。成長も平均的で弱点らしいものも見当たらない。よく、新米トレーナーに勧められるモンスターだ。

 次にライガ種は4足歩行でイヌみたいな見た目で可愛い、そしてモフモフ。そうモフモフは決して外してはならない要素である。能力はというと、持ち前の速さがウリでヒット&アウェイを得意とする。また賢くトレーナーの言葉もしっかりと理解する事ができる。弱点といえば、打たれ弱いのとスタミナが低いといったところかな。

 最後にランド種は亀のように硬い甲羅があり、防御を得意とする種族で、素早い動きは苦手だが持ち前の耐久力の高さと力強さもあり粘り強い。弱点といえば、やはり動きが遅いことだろうか。素早い蜂型のモンスターやライガ種のようなタイプではないだろうか。でもよく考えると高防御と高いスタミナをいかし耐久すれば、スタミナの低い種族には有利なのでは?と思う。


 どの子もいいです。うーん。私は悩みます。カッコいいディラン、モフモフのライガ、守ってくれる頼もしいランド、あー、もいっそ全部くれればいいんですよ。このドケチ親父。


「おい、なんだと」


「ひぃ、すみません。つい思ってたことがでてしまいました」


「たく。で、決まったのか?」


 正直どれもあきらめたくないが、仕方ないこの魔石にします。


「すみません。このライガ種の魔石でおねがいします」


「こいつだな。では、こいつを持って町の中央の神殿に行き復活させてもらいな。くれぐれも落としたり、窃盗なんかに会うんじゃねぇよ」


 そういうとおじさんは魔石を袋に包み渡してくれました。なぜ、ライガ種にしたかというのは聞くまでもないです。そう、モフモフです。あの綺麗な毛並みモフモフ感、ぴくぴく動く耳、ふるふる動くしっぽ、最高じゃないですか。この子に会えたらモフモフします。くぅー、楽しみです。

さあ、中央の神殿にレッツらゴーです。私は魔石を大事に抱えて中央の神殿に向かうのでした。


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