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 私の力を受けて、緑色だった変な存在がその色をだんだと落としていく。色んなところがビクンビクンと跳ねてる。体全体ではなく、体の一部というか肌が跳ねてる。


「むむむーーーー! むむーーーー!」


 油断したら再びこっちに浸食してきそうなんだよね。だから私は必死に力を送り込んでる。奴の隅々まで力を行き渡らせれば、きっと私の勝ちだ。


「ぽっぽぽぽぽぽっぽぽ――」


 間延びしないそんな声をずっと出してる変な奴。てかもう間延びさせてる余裕がないのかも。


「さっさと私に支配されろーー!!」


 私はそう叫んだ。するとカッと奴が輝く。それが合図だった。こっちを浸食しようとするイヤな感じが完全になくなってる。それに光が収まると、その姿が……微妙に変わってた。顔を隠してた葉っぱの仮面はなくなってて、その代わりに私の様な銀髪が頭の周りをおおってた。そして体も真っ白、なんかナスっぽい見た目になったね。髪の毛もちょっとカールしててヘタっぽい。


 まあ緑色の気持ち悪い奴よりはまともになってる。


「ぽにぽにー」

「うんうん、私の事を皆に伝えて」


 なんか普通に彼女? のポニ語がわかった。今のは『ご主人様なんなり』といってた。私の命令を聞いて、彼女命名『ポニ子』はこの場からきえた。そして外に出たと思ったら凄く大音量の『ぽーーーにーーー!!』を発した。それは空気が震える感じがするほどの『ぽーーにーー』だった。


 それにともなって何体かが、列を成すように目の前にきた。


「ポニポニポニー」

「うん、ご苦労」


 訳は『どうぞご自由に』だったので、まずは列を成してる奴らをポニ子2号・3号と順番にしていく。けどそれに一部の緑色の奴らがざわつきだした。むむ……怒られないようにとおもってたんだが、それは既に無理じゃないだろうか? でもそれなら、ポニ子が出た時点で決裂しててもおかしくないような? 開口一番のあの叫びに何か秘密があるのだろうか? 家のポニ子が凄いのかな? まあ私が支配してるんだからありえそうである。ほら、私って天才だし。


 そんな風に思ってると、更に増えたポニ子達が一斉に再びポニと叫ぶ。それで更に列が出来た。にゃはは、これは勝ったな――とか思って更にポニ子を増やす。世界を支配すれば、世界に認めれたも同じ!! だってここにはこの変なのしか居なさそうだもん。ならこいつらを私が支配すれば、それはもう世界征服……そうだよね? てかそうとしか思えないし、そうじゃなかったらおかしいでしょ。


 なので私はポニ子製造に邁進する。あとちょっとだけ魔王と勇者待っててね。世界を支配してから復活させてあげるよ。私は独裁者になります。

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