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「ローワイヤさん、馬車に戻らなくていいんですか?」


 俺達は先頭の幼女、ピローネちゃんの歩幅に合わせてるから、進みとしてはかなり襲い。てか、普通に道端の花とかに寄っていったりするからなかなか進まないのか本当だ。

てかここの花とかこの道の植木とか全て計算されて手入れされてる感じがあるが……この子なら毎日身てるだろう。いや、広すぎてそうでもないのかもだけど。


「あの子の危険を損ねない方がいいですからね。それにさっきは大丈夫でしたけど、直接ピローネと喋らないほうがいいですよ。私以外は」

「ローワイヤちゃーん!」


 ピローネちゃんが何か呼んでる。それに笑顔で答えてローワイヤさんは近づいていった。まあ確かにあのピローネって子はローワイヤさんとしか喋ろうとしてない。

 最初のあれはたまたま……てか……ピローネは俺達を見ようとしないというか……彼女の視界に写ってるのはどうやらローワイヤさんだけのようだ。


 あのピローネにとっては、俺達は眼中にない生物っぽい。てか、多分だが、俺達の価値なんて、ピローネにとっては多分さっき砂獣に食わせた奴らと違いなんてないんじゃないんだろう。そんな気がする。


「気持ち悪いですぜ旦那」


 そう言って賞金稼ぎの中でも、一際強面な奴が俺に近づいて来る。


「旦那も感じてるだろ?」

「まあね」

「ヤバい匂いがプンプンするぜ。誰も見えないのに、視線だけは感じやがる」

「確実に俺達は監視されてるな」


 多分魔法とかそれのたぐいだろう。姿はみえない。けど確かに俺達は視線を感じてる。それは確かだ。動いてもいいが……今はまだ大人しくしておくほうがいいかと思って何もやってはない。


「このまま行って大丈夫なんですかい?」

「それはわからない……けど、懐に入らないとわからないこともあるだろ」

「まあ旦那は大丈夫でしょうけどね」


 自分たちはわからないと……確かに道の力を持ってる居ゔ会を相手にするのは怖いだろう。俺とは違うし。でも俺も勇者だ。誰かを犠牲にするつもりはない。少なくとも、仲間内は……


 ローワイヤさんとピローネは二人は見た目上は仲良ししながら、寄り道しながら進んでいく。


(あのピローネは何もわかってないのか?)


 ちょっとそこが気になるな。一見ただ純粋な幼女だが……実際怪しい行動は所泥にあるんだよな。もしもこの寄り道も彼女の意図したことだとしたら……

 そんな事を思いつつも俺達は彼女についていくしかないんだが……結局どでかい屋敷というか……先鋭的な建物が見えてきた頃には三十分は経ってた。玄関からここまで十分って……そこもだけど、建物にもびっくり。なんか二等辺三角形みたいな形をしてて、側面が光を反射する鏡みたいなので出来てた。ものすごく奇抜なデザインだ。そしてその建物の前には大量の人が控えてる。

 どうやら俺達を……というかピローネとローワイヤさんを迎えに来たんだろう。

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