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「一体何が? ってなんか凄い事になってない!?」

 

 なんかG-01の計器が異常にグワングワンしてる。雷の影響ってだけじゃないよね? 一瞬視界も乱れたし……カメラの装置自体は無事だけど、一体何が起きたのか。なんか悪魔でも呼び出した感じじゃない? さっきまで普通の天気だったのに、いつの間にか暗雲立ちこめる――って感じになってるし。魔法陣の中央には鎧の騎士が佇んでるのが見える。黒い球はないね。どういう事? 


『エネルギーを見るに、あの人物に取り込まれた見たいですね』

「流石にこの世界の連中が頑丈だからってそれは無理じゃない?」


 半端ないエネルギーというか怨念みたいな物だった気がするが……流石に人一人が抑えられる物じゃないよ。


『それをどうにかする術を彼等はしってたのでしょう』

「じゃあ……あれは……なんなの?」


 怨念を煮詰めて悪魔を作り……そしてそれを人の身に宿したとするなら……あれは人なのだろうか?


「成功だ! ふはっ! ふはははは! わかるか我らの言葉が!!」


 そんな風に言うのは、魔法陣の外にいる一際高価そうな服にアクセサリーをジャラジャラつけた奴だ。協会の偉い奴らはあんなのしかいないのか? って感じ。それに反応した鎧の騎士はぎこちない動きをし出す。うん、めっちゃ不気味。だって動きが人のそれじゃない。間接の曲がり方とか、クビのひねり具合とかさ……まず首はそんな回らないって所まで回ったし。まるで人の可動域をわかってないみたいな動きしてる。そして腕が伸びて声を出した奴の方へと向かった。でも魔法陣のある場所で阻まれる。更に魔法陣の中のちっちゃな円に入ってる協会の奴らが更に唱えて行くと、鎧の騎士が苦しみ出す。


「貴様は我らが道具なのだ。図に乗るな。さあ、私がわかるな『ウルラナイド』 貴様の使命を思いださんか!!」


 そんな罵声と共に、鎧の騎士も吠える。すると力が周囲を吹き飛ばす。近くにいた協会の奴らとかは吹き飛んだし、奴を縛っていた魔法陣もこれで完全に消えた。ヤバいんじゃない? とか思ったが……さっきよりもまともな動きになった鎧の騎士が膝を突いた。


「ごめい……れいを……」


 どうやらあの鎧の中身……ウルラナイドとか言う人、正気を取り戻したらしい。凄い精神力してるね。でも一体何をさせるの? とか思ってると、協会の奴はとんでもない事をいった。


「よし、なら脱走してる奴らを皆殺しするがいい。あれはお前の糧にするのだ」

「ぎょ……い」


 そう言って鎧の騎士は大きく跳んだ。


『これは不味いのでは?』

「だね」


 私も動き出すよ。

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