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「というわけでやってきましたアインラザード!!」

『誰に言ってるのですかそれ?』


 私の言葉をバッサリとするAI。良いんだよこういうのは誰に言ってなくても自分に言ってるのだ。まあ実際、アズバインバカラからここまで一足で来たかのようだけど、案外遠かったよ。まあ途中で機械を作って飛ばしてたからでもあるけどね。てか都市核の力がなんか切れた感じがする。どうやら都市核の力には影響範囲があるらしい。

 てか考えて見たら当たり前か。なにせあの力は都市の為の力なのだ。ジャルバジャルの都市核の力がアズバインバカラまで持ってこれてたのは、多分単純に近いからなんだと思う。流石にここまで離れると、ジャルバジャルの都市核の力は引っ張ってこれない。いやもしかしたらなにか方法はあるかも知れ無い。

 でもまだその方法は見つけてない。ここまで来るときについでに作って飛ばした機械は今まで通り、通信と映像の為の奴だからね。せっかく遠出したのなら、そりゃあ飛ばすよね。勿体ないし。という訳だ。


 まあせっかく遠出してきて、アインラザードっていう街の座標にきたわけだけど……感想は特にない。だって初めてジャルバジャルに来た時と同じというか……あの時も別に砂漠しかなかったらかね。ようはあの時の全く同じ……違いと言えば、なんか結構機械的な煙突? みたいなのが飛び出してる位だ。

 ジャルバジャルとは確かに違う……けど、それだけで後は砂に埋もれてるから、ほぼ違いなんてない。拍子抜けだね。何やら凄い地獄絵図になってるのかと思ったけど……別段そういうのはなかった。ちなみになんで私がアインラザードの座標がわかったというと、ラパンさん達が広げてた地図を盗み見したからだ。お茶の子さいさいである。


「あいつはいない?」

『居ないようですね。というか……都市核の力も感じません』


 ぬう……どうやらあの砂獣はこの都市を滅ぼして、奪還しに来た奴らを返り討ちにした後、移動してしまったようだ。しかも都市核の反応もない……都市核は持ち出せばその力を自由に出来るのかな? まあでもそれが出来るのは砂獣サイドだけだけど。都市核の力で人々の営みはかろうじて形成できてるようなものだもんね。だからこそこっちで都市核の力を使うにはその範囲内だけって条件が覆せない。


「都市核の力を得て、また別の都市を狙いにいったかな?」

『どうでしょうか』


 およ? 私かにはAIも同意してくると思ったんだけど……何か反対意見でもあるのだろうか? 


『可能性ですが、強大な力を完全に取り込むには時間が必要な物です。それにあの砂獣なら負担がないのなら、次々と街を襲ってるのでは?』

「なるほどね」


 確かにここが落ちて既に数日は経ってる。その間にどこか別の街が襲われたって情報は無い。都市核の力を馴染ませる期間、どこかで身を潜めてるってのはあり得そう。


「よし、ならちょっと探してみよっかな」


 かくれんぼしてるんなら、私が見つけてあげるよ。

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