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 私はすぐさま行動に移す。幾ら早いと言っても、G-01とは大きさが違うからね。追いつくなんて簡単だ。とりあえず民家に宮殿の周りは一応高級住宅地みたいな物だし、それなりの公的機関? 的な建物があるから、それを壊されるのは不味いだろう。


「よいしょっと」


 私はとりあえず大きく腕を振って、強風を起こした。勢いがあってもネナンちゃんは軽い。ちっちゃな女の子なんだから当然だ。ネナンちゃんを飛ばす為に起こした風はなんか予定外の物を吹っ飛ばしてるが、そこは許してほしい。私は吹っ飛ぶネナンちゃん優しくキャッチする。でもその時、なんかバチバチする。


「ああぁああ……」


 なんかネナンちゃんは苦しそうだ。どうやら力が溢れてるみたいだね。だからこそ、体が防衛本能的に無茶な体の使い方をして、力を発散させようとしてたのかも? ならこのままじゃネナンちゃんが力のせいでパンッてなるかもね。それは困る。


 今の所、ネナンちゃんが一番サンクチュアリに近い。そのネナンちゃんが死んじゃうのはさけないとね。ネナンちゃんの中にある力は、一部分はネナンちゃんという存在に溶けてるみたいだけど、そのどこかから与えられてる力が膨大すぎて、その体……というか存在にとって過剰すぎるみたいだね。

 力を与えるのなら、アフターケアくらいしてほしい。ジャルバジャルの都市核の力みたいにG-01に流しても良いけど……流石にネナンちゃんの体を弄るのは……ね。綺麗な体だし、きっと将来お嫁さんになりたいとか言うときに傷があったら困るだろう。まあ跡なんて残さないけど……そもそもあのラパンさんの息子はどうでもいいけど、ネナンちゃんは可愛いから痛いことはしたくない。


「私から見たら、そんな大きくもない力なんだけどな……あ!」


 呟いてたら良いことを思いついた。私はネナンちゃんがしてる髪飾りに触れる。ちっちゃいから壊さないようにするのが大変だ。そこから構造解析して一端バラす。溶けるようにして指から吸い込まれるそれをG-01の内部で新たな物体に組み替える。まあようはタンクである。髪飾りをネナンちゃんの力をため込むタンクにしたのだ。

 全く同じ見た目にして、ネナンちゃんの髪にそれを戻す。ただため込むだけの構造は簡単だった。まあこの世界の物体じゃ厳しかったってだけだ。


 髪飾りを元に戻すと、そこへネナンちゃんから溢れる力が入ってくのを確認する。これで大丈夫でしょう。もしもこれがいっぱいになったら、宵にでも変えれば気付かれる事は無いはず。それか元から、全てこの方式で変えておくのがいいかも? ラパンさんに言えば協力為てくれるだろう。女の子だし、いつも同じ髪飾りをつけるとも限らないしね。

 まだオシャレとかに目覚めてはないみたいだけど、これからは見た目だってちゃんとしていくと、それも時間の問題だと思う。だって女の子なんだから。うん、ネナンちゃんに身に付けて貰う物は統べてタンクに変えておこう。私は宮殿にネナンちゃんを送り届けて、早速勇者からラパンさんにそのことを話して貰った。

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