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 新しいセンサーを手に入れたから私は砂漠を広範囲にスキャンしてる。新しい感覚になんかゾクゾクするが、砂獣が発生するとき、ゾクッという第六感が働く様になったね。まあけど、そんな直感では意味は無い。基本砂獣はこの世界の力『ジェルルランジ』がたまってる場所で発生してる。ジェルルランジは今やはっきりとわかるからそれは間違いない。


 でもそれってわかってた事だよね。何もないところから発生してるなんて事はない。それだと誰かが砂獣を送り込んでるって事になる。まああり得るかも知れないが、私が感じる限り、送られてるというよりはそこで発生してる。


 でも力は力で、それだけで物体としてなるか……っていうね。まあそれが成るほどに濃い力が集まってるって見方も出来る。でもそれだと発生頻度が高くない? って感じだ。この世界、今ならわかるが、世界に満ちる力自体は薄いんだよね。この世界の前の世界、あの自然豊かな世界はとても豊富にその世界の力が溢れていた。

 でもこの世界は違う。結構ぎりぎりな気がする。そんな状態で、砂獣を作るのに力を集めまくってるのは……ね。破綻しないような仕組みが有るはず。


 私は丁度ジェルルランジが集まってる位置を見つける。


「ん?」


 それからちょっとしたら砂獣が発生した訳だけど、違和感を私は感じた。何故なら、私が追ってたジェルルランジの力が、砂獣が発生する時にちょっと動いた気がした。それにその場所には一匹じゃなく、なんか結構な数が砂の中から出てきた。


「もっと広くスキャンしてみよう」


 それに新しいやつだけじゃなく、有るセンサー全て併用だ。情報過多になって頭痛くなるんだけど、何かありそうだからね。


『何か砂の他にありますね』


 AIの言うとおり、砂のかなり深い部分には何かある。砂ではないなにか……鉱石とかかな? とか思ったけど、なんか違う。その何かがジェルルランジを吸ってる? そして砂獣となってるのかも? でも砂獣を倒してもその何かは残ったりしない。


 私はG-01の手をガチャガチャとして調子を確かめる。そして砂に向けた。


「ま、引っ張り上げてみれば何かわかるよね?」


 私は右手の指を伸ばす。そして手首から右手が回転しだした。簡易的なドリルみたいな? そして私は右手を射出する。放たれた右手は回転しながら、砂の中に潜って行く。砂だから簡単に掘り進められるね。それに別に穴を確保しておく必要も無い。実際は砂を掘り進めるなんて危険だろうけどね。でも私達には危険なんてない。だからズンズンと進んだ。そしてそれを右手に包んで、砂から脱出。G-01の腕に右手はついた。

 私は右手を開いて、何があったのかをみる。


「種?」


 そこには確かに種みたいな物があった。

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