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 私は体に力を満たしていく。そうしてG-01にある設計図に力を注ぎ込む。一生懸命マニュアルを読んで、理解を完璧にはして無いが、原理は頭にある。なので後はそれを組み込むだけである。でもだからって楽な訳じゃない。なにせ元からG-01は高性能だ。元からある物を使うだけならいいんだけどね。

 世界が違うと、色々とパーツを作り替えないといけない感じなのだ。この世界の力……『ジェルルランジ』に特化させた装置を追加させる。


「むむむー……はあああああ!!」


 私は集中する。画面にはいっぱい何やら文字が流れてる。そしてG-01の頭の断面図というか設計図が何個か表示されてる。これは前にロケット形状になった時にも出たね。どういう風に設計するかって事だろう。一つは目の内部で切り替える形式で、もう一つは額に角が生えてる。そして最後のはうなじの部分……かなり後頭部に近い場所に線が入ってる。


「うう……どれがいいのかな?」


 よくわからない。でもこう言うのはフィーリングではないだろうか? ふむ……


「ここはやっぱり角かな? でもG-01にはこの角はどうだろうか? あんまりいきなり隊長機みたいになるのもね……」


 角はなんか結構尖ったデザインしてる。デフォルトのデザインがなかなかにね。角が一回折れて突き出てるのは良いけど、さんか先っぽだけ三股に別れてる。それが……ちょっとダサい。


「角のデザイン変更できない?」


 そんな事を呟くと、なんか候補が出来てた。先っぽで三股に別れてるのではなくて、トゲが途中から生えてるのとか、もっと根元に有る奴とか……そこまでするなら、もうそのトゲっぽいのいらなくない? とか思うんだけど、なんか無いのは無いんだよね。私がいらないと主張してもないデザインは現れないから、今の私では無理なのか、それとも技術的に不可能なのか……


「うーん、目玉も切り替えるのがな~」


 目は今でもカシャカシャしてるからね。これ以上カシャカシャしたくない。いや、別に面倒じゃないけどね。でもこの世界では常に必要に駆られそうじゃない? 切り替えてる場合かってね。なので常時稼働しておいて欲しい。


「一番目立たないのでいっか」


 うなじ近くの部分の奴を私は採用することにした。まあセンサーなんてのは目立たない方か良いかなってね。私は設計図を選択した。するとうなじの上部分が暑くなった。ほんのりね。まあ別に私の体にはそんな物が着くわけではない。でもなんかそう感じる。

 そうして、熱が引くまで待つ。そして全てが完成した事が私にはわかる。新たな感覚が自分を包んでる。それはこの世界の力だ。実際私かいるコクピットとにはその力は無い。でもG-01に触れるその力を今なら感じる事が出来る。


 さて、砂獣の発生経緯を解明しようかな。

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