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 私はアズバインバカラと戻る途中にいくつかの砂獣を倒してた。なんか丁度出てくるんだよね。何も反応がないのに、突如ゆがみが検知されて、砂獣は砂から這い出てくる感じだ。私はちょっと興味が出たから、アズバインバカラへは遅くなっても良いから、砂獣狩りをしてる。


 実際ラパンさんも言ってたけど、砂獣の発生は事前には察知出来ないらしい。それが結構後手だよね。早めに察知出来れば、対策の立てようがあるし、気持ちだって立てようがある。まあ出来るかはわからないし、私が察知してもねって感じはある。この世界の技術でやれないと意味ない気もするけど、まあきっかけでも与える事が出来たらなって感じだ。


「どう?」

『僅かな揺らぎはあります。ですがそれは砂獣が発生する直前ですから』

「まあ直前でもないよりはマシじゃない?」


 私達は既に砂獣が発生する時の揺らぎをデータとして取ってた。このおかげで次にどこで砂獣が出るのかわかる。でも揺らぎは突然発生して、そして突然砂獣という化け物を生む。実際そこにこの世界の法則的な何かがあるのかは微妙だ。


 気まぐれで神様が作り出してるって言う考えた方が楽ではある。実際神は居るしね。この世界には他の世界よりも積極的に神が介入してる様だし、あり得ないことじゃない。でもそれなら私にぶつけてくるだろうかって気はある。でももしも神がやってるのだとしたら狙いはなにか……


「実はアズバインバカラで何か起きてる?」

『異常はないようですが?』

「だよね」


 私だっていつまでも遠隔の地の様子がわからないままでいるほどに愚かではない。まあ今までは別に街自体はどうでも良かったからあんまり重要視なんてして無かったけど、ネナンちゃんがね……かわいいからね。なんか放っとけないから、ちゃんと様子がわかる様にしようと思ったのだ。今、アズバインバカラの上空には、私が作り出した全長50センチ四方の箱にプロペラがついたみたいな、そんな装置が動いてる。


 けっこうエネルギーを使って作ったけど、ちゃんと機能してるから、なかなかに有意義だったよね。更に道中の間にも同じのを飛ばした事で、ジャルバジャルに居る魔王とも普通に通信できる様になった。それにジャルバジャルで都市核の力を私に流すようにしたから、エネルギーにも余裕があるしね。


 上空からの映像は別画面で写してる。異常はない。ならやっぱり砂獣の発生に意思はない? なら自然減少として何らかの法則があると思うんだけど……


「もっと色々なセンサー作動させないと……か」

『頑張ってください』

「むむむ……」


 AIの奴は簡単に言ってるけど、センサーを稼働させるのも楽じゃないんだよ。なんか新しい感覚を開く感覚なんだよね。G-01の一機能なんだけど……私とG-01は一心同体だからね。センサーとは普通では見れない、知れ無いものを知る感覚を追加するみたいな感じだ。

 だからセンサー一つ増やすと体が敏感に……ね。大変なのだ。まあやるけど……一応ちょくちょくマニュアルを頭で解凍してるんだよ。私エラい!

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