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 元気になったラパンさんの息子はバリバリと私が届けたご飯をむさぼっていく。大きな肉や、サボテンの実。でっかいサソリの殻とかある。一応砂獣の他にもちゃんとした生物って奴はいるのだ。なかなかみないけどね。一応アズバインバカラでは食料を生産してたりはしてるしね。


 この世界ではサボテンが主食だけど、流石にそれだけでは味気ないしね。砂漠でもなんとか生きていける生物がこの世界にもいるから、温厚で肉が多くて、育てやすい……そんな生き物を街の周辺で囲って育ててる。見た目は丸くトゲがある牛みたいな? 体表はなんか緑色してる。多分そこらの生物もサボテンしか喰う物無いから、色素が移ってるんじゃないだろうか?


 一応持ってきた中で一番高価な奴があの肉とかなのに……なんかあいつの体積以上に喰ってない? 大丈夫? 私なんかしたっけ? 多分なにもしてないと思うけど……一応体を元に戻して、あの息子を蝕んでた都市核の力をこっちに流すようにしただけだ。おかげでG-01もなかなかに元気になってる。溢れるエネルギーで指も再生した。G-01はどんなエネルギーでも変換して自分のエネルギーと出来るのがデカいね。勇者や魔王もできるのだろうか? 流石にまだそこまではできないかな? まあ私が変換した力を与えればいいだけなんだけど……


 とりあえずめっちゃ喰ってるラパンさんの息子は食事の後は風呂に女性と共に連れ立って、そして更に彼女らと共にベッドに行った。興奮してたまらないらしい。流石に情事まで見る趣味はないから、私は城の内部を見るのをやめた。すると近くに魔王の奴がいた。


「違う力を感じるな」


 力にはとことん敏感なやつである。此の後のこいつの発言は予想できる。その力を使わせろ……見たいな奴だ。


「その力を使わせろ」


 ほらね。わかりやすい。まあ別に今も供給されてるからね。別に使わせる事に弊害はない。私の力じゃないしね。そこで思いついた。


『どっちにしますか? 素の都市核の力を与えようか? それとも使える様に変換した奴を?』


 実際、もしかしたら魔王にも別の力を使える機能があるかも……しれない。だから一応そう聞いてみた。だって変換した力は確実に使えるじゃん。だってG-01が変換してその力になってるんだからね。魔王は私の発言を聞いて、ちょっとだけ考える。けど直ぐにこう答えた。


「勿論素の方だ!」


 その言葉を受けて私はニヤッと笑って手を向ける。別に力が見えるわけじゃない。でもこうした方がなんか向かわせやすいっていうか? 気持ちの問題だ。G-01と魔王には既にチャンネルが確立してる。だからそこに都市核の力を流すだけだ。それも素の。さてさてどういう反応するのかな?


「がはっ!?」


 速攻で魔王の口やら目から体液が噴き出した。

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