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【あのねリファーちゃん。重要なのは盗んだことじゃないの、そのエネルギーが増えてることですよ。どういうことですか?】
私はなるべく優しく、優しくそうリファーちゃんに語り掛ける。実際リファーちゃんは本能でやってるだろうから自分のやってることをわかってないかもしれない。さっきの言葉からもそれはわかる。
でも意識したら少しは何かがわかるかもしれない。だって本能でやってるからってそれは理解してないってことじゃないしね。むしろ理解してるからこそ、意識をしてないってことだよ。
ならば少し意識を向ければ、リファーちゃんは自然と今、自分が何をしてるのかってことがわかるはずだ。
「増えてる? うーん増えてないよ?」
【ふえてない?】
何をいってるんだろうか? どう見ても増えて……
「待って……増やしてるわけじゃないってこと?」
私は通信には乗せずにそうつぶやく。何を言ってるの? と思うかもしれないがちょっと今のリファーちゃんの発言で私は見方というか? 考え方がかわった。だって今、リファーちゃんは使えないはずのサンクチュアリのエネルギーを切り取って使ってる。まあ垂れ流すだけだけどさ……それでも相性が悪いのは確かなんだよね。でもリファーちゃんは使ってる。それも継続的に……そうなると普通はこうおもうじゃん。
増えてる? って。でもそれは違った。そうじゃないらしい。リファーちゃんは何も難しいことはしてないって顔してる。まさにあほ面である。私がしない顔してるよ。いや、ホント。私はこの姿になってからあほ面なんてしたことないからね。
同じ顔をしてるが、私はもっといつも落ちついてる。そう自負してるよ。それに比べてリファーちゃんはもっと無邪気な表情をする。まさに野生児というか? 天真爛漫というか? である。それにくらべて私は引きこもりだからね。まあ好きで引きこもりをやってるわけじゃない。
ただここから移動できないだけだからね。こんなところにずっといたらそれは笑顔も少なくなるっていうか? 根暗にもなるっていうか? それは仕方ないよね。
そんな顔の事はどうでもよくて、問題はリファーちゃんのやってること。エネルギーは増えてない――リファーちゃんはそういった。それはきっと真実だ。だって彼女が私に嘘をつく必要がないからね。
つまりは……そういうこと。増やしてるわけじゃない。彼女は切り取ったエネルギーを延々と廻してる……んじゃないのかな?




