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 ポニ子の押し出しで吹っ飛ばされた大きな奴。てか大きすぎる奴。あれが普通に人だとしたら成長しすぎだろう。まあ人でなくちゃ、何だって話しになるけど。そもそもが新たに現れた奴らは存在としておかしい。AIが言うには既に人間ではないらしいしね。

 波長が全く同じらしい。そんな生命体はどんな者でも二つはない。命の波長はその生物に一つだけ。それが当たり前だ。同じ人がいないように、全く同じ生命体など存在しない。けど……奴らはどうやら違うらしい。どういう事なのか……実際気になるが、今はネナンちゃんが優先だ。


「ネナン走れ!!」


 ネナンちゃんの手を引いて男の子が女性のスカートから走り出る。まだ後二人いるけど、そこはポニ子に任せたのかな? まあ悪い判断ではない。ここまで来たら突っ込むしかないしね。吹き飛ばされてない変な格好の二人も魔法を使おうとしてる。けどさせるか!


 流石に距離があるが、ポニ子は自身の体の一部を弾き飛ばして弾丸の様に飛ばす。でも二人いる方の一人が前に出て、一人をかばった。もともと、変な傘に布をつけて面積が広くなってた奴らである。当たる部分は大きい。まあ体に当たらないとあまりダメージになりそうにないが……そう思ってると、前に出てきた奴の傘とそこに付いてる布が光り出す。何やら模様の様な物が浮かびだしてる。


 それに触れると同時に、どうやらポニ弾丸の勢いが落ちてる。どうやら防御機構があるらしいね。G-01の頭部の弾丸はそれでも貫通してたが……流石にあの威力と比べるとポニ子が可哀想だろう。でもこのままでは後ろの奴の攻撃が完成してしまう。


「ポニ子、狙いをずらしなさい」

「ポニ!」


 私の言葉でポニ子は弾丸を斜め上に放った。何をやってるのかと防御にでた奴は思っただろう。だが、バカ正直に正面から攻略する必要なんて無いんだ。そしてポニ弾丸は元はポニ子の体の一部である。そしてポニ子の体の一部は自由自在に変形することが出来る。タイミングを見計らって、上空に撃った弾丸を細長く伸ばした。それは守られてた奴の傘を貫く。


「ぐあ!?」


 そんな声が聞こえた。間違いなくこの攻撃はささった。私はポニ子の向こうでニヤリとする。でも奴らにも根性があったらしい。攻撃を受けて集中が乱れたにもかかわらず、守られてた奴は魔法を放つ。それは小さな石を飛ばす魔法だったらしい。それが二・三個真っ直ぐにこの街で一番大きな建物目指す二人に向かっていく。


 本当ならもっと鋭く、多かったのかも? でもポニ子の攻撃で集中を乱されたからあのくらいなんだろうか? とりあえず一つはポニ弾丸ではじいた。でもそこまで……ポニ弾丸は命中率が良くない。というか、そもそもが同じ弾丸に当てるって神業だからね。そんな何回も決まらない。不味い!!


「うおおおお! 子供達は傷つけさせん!!」


 そんな事を行って通りにいた男達がその弾丸の壁になるように出てきた。皆が子供達を守ろうと動いてる。良い世界……良い場所じゃん!! 

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