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「流石に完全に同じのはなかったね」
私はそんなふうに呟く。やっぱりこの世界まではG-01の世界の人たちも手を伸ばしてなかったようだ。いや、違う。ここの世界に来ること事態は別に何も難しくなんてない。だからこの世界のデータ事態はあっても不思議じゃない。けど……この場所……そうこの場所は特殊だったのだ。
なにせここは亀の背。そこに広がる甲羅があるべき場所にある世界だからだ。世界の中の世界。そこで独自に進化してきた生命体がここにいるいる生物達だと思われる。つまりは隔絶された島で育まれた個体と同じで、ここの生命体はここ特有の個体。つまりは固有種って奴だ。だからこそ、この世界の情報があったとしても、この亀の背中の世界の情報がなくてもおかしくない。だってどれだけG-01を作った人たちが隔絶したテクノロジーを持ってたとしても、無数にある世界の情報、全てを網羅してるなんてことはないだろう。
それか、アカシックレコード的なさ……そんなのが本当にあるのかもわからないけど、そういうのがないと世界の全ての情報なんて集める事は出来ないだろう。アカシックレコードってなんか知らんけど、勝手に世界の情報の全てがあるんだよね? どういう仕組みなんだろうか? 実は世界は全ての設計図が最初からあって、それにそって作られてるから、アカシックレコードという存在がある……ということ?
ちょっと検索してみた。アカシックレコードという名称じゃないけど、似たような言葉は結構無数にあるようだ。まあ「夢」――としてそういうのって知的生命体なら想像してしまうものなのかもしれない。とりあえずあのスライムの事だよね。固有種という事であれと全く同じ個体はG-01のデータベースにはなかったけど、似たような種はあった。それによると、あのスライスに核はなく、その全ての細胞が分裂して個をなせるみたい。
となると、中途半端に消し飛ばす……というのも意味はないか。いや、ある意味で死なないのなら罪悪感無く消し飛ばせる……ともいえるのではないだろうか? でもそんな派手な事をしたら、二人が逃げるのが簡単にばれるか。せめて二人をあの牢から解放して、そして手錠を解除するくらいまではバレない方がいい。それからなら、もうこの世界の存在が簡単に二人を捕まえる……なんてできないからね。
なにせリファーちゃんには逃げるにして最高の能力がある。時空間を操れる力を使う相手を捕まえるなんて普通できない。私だってどうやってリファーちゃんを捕まえたらいいのかわかんないよ? 本気でリファーちゃんがその能力をフルに使って逃げたとたら、G-01でも追跡でさえ難しいと言わざる得ない。G-01でそれなんだから、ここの人たちでそれが出来る……とは思えない。だから私は二人をここから解放するだけでいい。手錠? そんなのは……ね。ドローンだけで簡単にあれは解除できる。だから問題はこの牢。
いや、このスライムか。
「ふむふむ……」
私は似てるスライム情報を詳しく脳に走らせてその特性を詳しくしる。スライムはなんでも食べるし、エロイトラップに使ったりさ、世界によっては浄水施設とか廃棄処理に使ったりとか……なかなかに様々な活用方法がある存在だ。でもスライムも一応生命というか? それだし、生きてるわけで……どれだけでも吸えて食えるのがスライムなのかもしれないが、吐き出させる方法というのもあった。
これは使えるんでは? と私は考える。




