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「変態だー! 変態がいるー!! あははは! ハゲじゃん!!」


 私は一人、G-01の中でバシャバシャと笑い転げてた。まあ水に浮いてるから、転げるって言う表現が正しいのかはわからない。けど私はネナンちゃんを狙ってる奴の本当の姿に腹を抱えて水をバシャバシャやってた。


「あー腹痛い……てか視界戻って来てるし」


 なんか重要な場面だったんだけど……まあきっと大丈夫だよね? 一応リンクは残ってるのは感じる。


「AI……」


 AIを呼んで私は考える。なんでもかんでもAIに頼むと、嫌み言われるんだよね。別段それはいい。AIも私かしか喋るあいていないから、ツンデレを発揮してるんだと最近は思うようにしてるしね。でもクドクドと言われるのが答えないかと言うと、そうでもない。なにせAIの奴は流石にAIらしく、私の弱い部分を的確についてくるからね。なので私はAIにやって貰おうとしてた事を自分でやってみることにした。


 まあ難しい事なんかない。私とポニ子のリンクを分岐させて、ポニ子の視界をモニターに映すだけだ。多分出来る筈。もう一度ポニ子の視界に飛べば良い? それもいいんだけど、やっぱり私は全体を俯瞰できた方が良いかなって。まあその立場はAIに任せても良いんだけど、AIにはもっと難しい事を担当して貰ってるしね。


「むむむ……えーと、翻訳翻訳。脳細胞よ!」


 とかなんとか、色々とやってたらようやくG-01の視界を映してるモニターの一つにポニ子の視界が映った。


「ふう……」


 流石私。このくらいAIがいなくったって出来るんだよ。私はやれば出来る子だからね。鼻高々としてると、ポニ子が拾ってるだろう声も一緒に響いてきた。


「ネナンちゃん!! このー! ネナンちゃんを離せ!!」

「「「ネナンちゃーーーん!!」」」


 それはまさにヤバい状況って事を物語ってる。ポニ子の視界にはネナンちゃんを抱えたロリコンが!! いや、ロリコンとは限らないが、頭に被ってる帽子をクルクル回してる筋肉質のハゲがネナンちゃんをがっちりとホールドしてた。


「ちょっとポニ子何やってるのよ!」

「ポニポニ~」

「なになに? あの変な帽子に阻まれてるんです? 知らないわよ。どうにかしなさい」


 こうなったら私が行くしかないか? まだAIの解析が終わってないんだよね。でもネナンちゃんを連れて行かれる訳にはいかない。最悪の時は、ここからG-01を出して救出に行くしかない。


「ポニポニ!」

「え? 力を分けて欲しい? まあえっと、このくらい?」

「ポポポポポポ!!」


 ヤバい分け加減がわからなかった。分けすぎたか? なんかポニ子が大きくなったり、トゲを出したりし出したぞ。そしてそのまま、ポニ子がネナンちゃんを抱えたそのおっさんに突っ込んだ。

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