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なんとなくで思いついたからやってみた左右で見るものを変えるって事。すると案外うまくいった。そもそも私とG-01はつながってるわけで、だからこそ、G-01がカメラでとらえてる物を私の眼球に流す……なんてことは普通にできる。
いや実際はこれって片目閉じる必要あるんだろうか? 重い体……物理的にってわけじゃなく、心持ちいつもよりも体が重い。動きが重い。そのG-01を動かして閉じてる方の目で外を見てわけだけど、片目に流してるせいだろうか? カメラの範囲が狭い気がする。きっとG-01が私の感覚を混乱させないためにも、片目で見える映像を流してるんだと思われる。
それとてもやさしい心遣いだ。間違いない。でも本当なら……そう、本当なら私はG-01をそのまま受け止めることができるはず。これは私の人……としての意識の問題だ。それがG-01の性能を制限してるといっていい。
こっちの動きの不自然さ。それを神はすぐに見破ったらしい。私の閉じてる左目。そうなると左側の視界しか見えてないから、それに気づいた神は右回りから攻撃してきやがるのである。厄介な奴。私はなんとか攻撃にあたりながらも、生き残ってる。まあそれはこのG-01の頑丈さのおかげだけど……このまま謎の浸食? が深くなったら、フレームの表面のコーティングにまで神の影響が出るかもしれない。
そうなると一気に防御力が落ちる。だからそれまでに私とG-01の接続を阻んでるウイルスというか? 現象を取り除く必要がある。なんとなくだけど、周囲に展開してる無数の目。それが私を見てるのが原因だとは思う。
きっと神はかなりの力技をしてる。G-01は神さえも超越するテクノロジーの塊。そのテクノロジーの塊に干渉するのだから、神だって無茶をしてるはずだ。世界の外にまで浸食してる神の目。それらは無茶を表すように血涙をしてる。それに……いくつかは耐えられなくなって目を閉じて消えていくのもある。でもたくさんあるから目立ってないだけだ。
G-01も何もしてないわけはない。ファイヤーウォールが機能してるんだろう。でもそれでも強引に神はG-01のそれさえも突破してる。ならもっと強度の高いファイアウォールの形成をさせよう。そしてまずは内側を守る。
そして神のやってることをちゃんと理解しないといけない。影響を受けてる部分をコードを流し見ることで割り出す。通常の人なら理解できないような速度でいくつもの、そして大量のコードが流れてる。でもいつも大量のコードを裏で処理してる私の脳はそれらをちゃんと理解できる。
拡張してきた私の脳だから出来ることだ。けどこのままじゃ、集中力がいつまでも続かないから問題だ。せめて神の攻撃をかいくぐるくらいはできるようにならないといけない。私は閉じてた片目を開けた。私の視界が片目分しかないのは、私が『片目で見てる』と意識してるからだ。
だからそれをやめた。でもそれだと外をみれないじゃないか? それも間違いだ。私は見てる。だって私とG-01は一心同体なのだ。G-01が見てる物は私もみてて、私が見てる物をG-01は見てる。一心同体とはそういうもののはずだ。




