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エマージェンシーが鳴り響く。これは……やばい? 何がされてるのか把握しないといけない。そう思ってると……ぷしゅーという間抜けな音と共にG-01の動きが止まる。力が抜けたような……そんな感じが伝わってくるよ。そしてさらに周囲のモニターもすべての電源が落ちた。
「うえっ!?」
油断しすぎたかもしれない。なにせ一気にすべての動きができなくなってしまった。私とG-01のつながり……それが絶たれたというか? G-01が一方的に止まったから、双方向通信が単一方向、つまりはきっと私からの信号しか出てない。それにそれを受け取るためのG-01は止まってるわけで……なんの反応もない。
今このコクピット内で光ってるのは私が浸かってるこの液体くらいだ。まあ液体というよりも? その容器の内側が光ってるからこの用水も光ってるってことだと思う。けどすぐに赤い補助光のようなものが光った。きっと補助電源に切り替わったんだろう。それからわずかなパスが私とG-01の間で復活したのが分かった。
すべての機能が使えるようになったわけじゃないけど……それでも最低限は動かせるようになった。
「あわわ」
私はなんとかG-01を左右のボールみたいなのを動かして動かす。シンクロ率を100パーセントにしたら私の動きをそのままトレースしてくれるが、100パーセントにはそうそうしないからね。それに今はそのシステム自体を動かせないだろう。電力……で動いてるわけじゃないけど、エネルギーがね。いつもの十分の一……一千分の一くらいにはなってるからね。動作もなんか重い。
ズガーン!!
その衝撃に大きく私の体が揺れる。横からひっぱたかれて、されには今度は上から――ズガガガガガガ!! ――と連続でたたかれた。そうなって下に落ちてるてところにさらには向かってくる骨ばった脛。私はなんとかそれをブースターを噴出して回避した。
けどこのままじゃやばい。神……なめてたよ。私は現状を把握するために一つしか表示されてないモニターに情報をこれいっぱいに表示した。そうなると私には外の様子が分からなくなる。これは困る。だって今は省電力で運用してるせいで、いつものようにモニターを増やすってことはできない。
そうなったらどうするか? 素早く今の状況を改善するためにも、情報は大切だ。でも外の情報も見ないと、神の攻撃にさらされ続けることになる。簡単にG-01がぶっ壊れる……とは思わないけど、衝撃が伝わってくるからね。そうなると集中力が続かない。だからなるべく避けたい。
それには外の情報は必要だ。
「それなら……」
私は片目を閉じた。開けた目で目の前のモニターの情報を見て、閉じた目……その目で私は外の情報を見ることにした。




