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 神に挑む……言葉にしたら単にそれだけだ。たったの数字……でもそれは言葉に、字にするように簡単じゃない。だって神は届かないのが普通だからだ。神のことを思っても地上にいる人々ができるのは祈ることだけ……それか呪いをはくだけだろう。なにせ神と地上の生命は違うステージにいるからだ。


 そこは交わってない。いうなればお茶の時間とか? で、西洋のあれだ。なんかお菓子が何段かの盆に乗っておしゃれに飾られてるあれ。

 アニメとかでしか観たことないが、あれの下の段が地上で普通の生命の領域だ。そして上の段が神の領域なんだ。ああいう風になってるから地上から神に、直接的な干渉はできない。


 そこまで具体的には考えてなくても、ウサギも簡単には神を引っ張り出せるなんておもってない。直接空にビームを放ってみたりもしたけど、なんの反応もなかった。このままではせっかく生まれた家族がこの地上の養分になってしまう。

 神が生み出した家族は、きっとある程度神の影響を受けるんだろう。ならば直接的にウサギを攻撃してきてもおかしくないが……同士討ちみたいなことにはならなかった。

 神がしなかったのか? でも一番確実で簡単なことを神がやらないなんてことあるだろうか? 神にもよる……と言われたらそれまでなんだけど、勝手にウサギの分身を作るような神だよ? ウサギの心情を推し量るようなことはしないやつだろう。


(なら、同士討ちになんて心傷まないよね)


 そのはずだ。ならば合理的な判断だけで動くはず。その命令を出してないはずがない。でもウサギ同士での戦いはおきない。起きてない。それはつまり、分体のウサギ自身がそれを拒否してる……のかも。


 神の命令を拒否する? あり得るのかわかんないが、状況的にはそうだよね。なんとか妥協案がただ静かにこの地上を再生させる養分になることなんじゃ? それか神にこれ以上利用されないためのウサギ自身の苦肉の策なのかもしれない。


 このままだと神の命令に逆らえない。ならば機能停止するしかない。どうせ機能停止するのなら本体のウサギのためにより良い世界にしたい……とかね。神の思惑か、分体のウサギたちの最期の願いか……それはわからないけど、本体ウサギの怒りは結局は神に向く。


 ウサギは動かなくなった分体たちを置いて、小さな二足歩行ウサギたちと歩き出した。目指すはこの世界の生き残りの人類の元だった。そこでウサギは行った。大量の虐殺を。


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