表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1605/1628

147

 何が悪いのか……世界が? 人が? それとも……神が? ザシュザシュとウサギはあるく。何もなくなった世界を。傷跡は大きく、文明は再び後退した。でも……ウサギはやった。敵……の根源を叩き壊すことはできた。それでも残滓は残ってるが……けど、もうそれにウサギがかかわることないだろう。

 だってウサギは捨てられたからだ。もう使い物にならないと判断されたんだろう。それにヘイト管理もあった。人々は決してウサギを英雄にはしたくなかった。だから、全ての責任はウサギのせいになった。

 そのまま敵と同士討ちなら楽だっただろう。けどウサギはかろうじてだけどかった。流石はサンクチュアリを有してるだけある。けど……その仕打ちが廃棄である。返せない恩も忘れて、感謝も忘れて……人々は石をなげたんだ。

 それからずっとウサギは歩いてた。どこともわからない場所……あれだけ水にあふれてたのに、世界の水はほとんど失われてしまった。あるのは干からびた大地だ。何も食べずに、何も飲まずに……それでもウサギは死ぬことはない。 

 人々がどうなったのか……もうわからない。ただ最初にウサギはある場所を目指した。それは……なつかしき故郷だ。もちろんそんな場所はもうないが、座標はわかってた。だからそこにいった。何もなかった。

 わかってたけど……むなしかった。でもそこで見つけたものがあった。そう、ウサギを切り刻んで生まれたウサギのクローンともいえる存在だ。それらは打ち捨てられてた。動かなくなったらそのまま放置。だって兵器なんだから……そしてウサギを切れ刻めばまた作れるんだ。

 人々はそれを回収なんてする気はなかった。ただの使い捨ての道具。そんな扱いだった。だからウサギはその打ち捨てられたクローンに再び命を吹き込んだ。まあエネルギーを供給しただけだけど、でもそれでぎこちなく動き出す。


 大きなウサギと小さな人型の人形のような何かの旅が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ