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人は学ばない。そんなことを聞いたことはないだろうか? サンクチュアリを利用することで再び文明を取り戻し、発展を続け、世界に人は再びあふれることができた。そうなるとさらなる研究も進んで以前の世界から変質してしまったこの世界のそのものの資源たちを活用できなくなってた訳だけど、技術が進めばそれを克服することもできる。だからそれによってさらに、人々はこの世界の食いつぶして発展していく。以前も同じようなはずだった。資源を取り合って、領土を取り合って戦争の果てに悲惨な結末を迎えたハズ。
もちろん対策はしてた。以前の轍を踏まないようにと……でも根本的な解決にはならなかった。一気に増えた人々。そしてそれを支える食料を生産するためには畑を作る必要があった。もちろん技術によって、効率的な野菜とか、養殖できる魚とか肉のような何か……とかを作ることはできた。なにせ長年ウサギの中で生活してたんだ。
そこで食べてたものを発展させていけば、食糧問題はどうにかなったかもしれない。でも人々は生とか、新鮮とか……そんなのをねだったのだ。やっぱりそんな人工的な食糧よりも本物の肉で野菜で魚だよね! ――って感じでね。
それに資源はもちろん世界を拡張でもしない限りは限界がある。ウサギの中では一つになってた人々も、多くなればそれだけ思想も考えも細分化していくものだ。いろんな組織ができて、コミュニティができて、企業が立ち上がって国になって……そして……気付くと戦争をしてた。
この世界のすべてを手にするために……それぞれの陣営が別の陣営を悪だと……強欲だと……この世界を食いつぶす存在だと吠えていた。泥沼化していく戦い。そこで目を付けられるのは何か? 純粋なエネルギーを供給してるウサギである。
もっと言えばその中のサンクチュアリだ。それを手にしたらすべてが解決すると……考えただろう。でもそう考えなかった存在がいたのかもしれない。それは世界ともいえるし、神ともいえるかもしれない。同じ過ちを繰り返そうとしてる人々。
その軌道を修正するために、その愚かな行いを止めるために、世界は人類の敵を作り出した。急に現れたその『敵』によって人類の三分の一が瞬く間に減らされた。そして複数の国が崩壊した。世界にあふれてた場所に、敵が入ってきた。
そうなると人類同士で争ってる場合じゃないだろう。共通の敵が現れたのだ。明日滅ぶのは我が身かもしれない。そうなると、まずは共通の敵を倒すのが先決となる。それから人類と敵の戦いが始まった。
今年はこれでここまでですね。2026年もよろしくお願いします。




