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33402体の神の代行者。それに対して勇者が放った聖剣の一撃。それがどれだけの神の代行者を消し去ったのかはわかんないが、押し返したのは間違いない。私の見てるモニターに表示されてる33402という数字が33222とかに減ってる。
全体の数が多すぎるからあまり減ってない様に思えるが、今の一撃で神の代行者という普通に世界の内部にいるような存在では敵うはずのない存在が一気に数百体減ってる……と考えると、かなりの大金星だろう。
まあ今の状況じゃそうとは言えないが、本当ならとんでもないことを勇者はやったといえる。そもそもが元の数がおかしいのだ。せいぜい百体くらいで納めといてくれたらいいものを何? 33402って? 反則でしょ。
神がいきなり3万体に増えたといえば滅茶苦茶だとわかるだろう。実際純粋な神の力を持ってるわけはない。もちろん型落ちというか? 神よりも格下げされてるのが神の代行者だと思う。でも世界の中の奴らにとっては神の代行者はイコール神だ。ほとんど神といっていい。勇者は世界……から逸脱してるから、本物の神を相手に出来る力を手に入れてるといってもいいとは思う。
神の一段下といえ、神の力をふるえる神の代行者を一気に百体以上を消し飛ばしたんだ。
でもいうなればそれだけ。まだまだ33222体いる。集まってた神の代行者も今ので分散して勇者に向かっていってる。さっきまでは空から一直線にすべての神の代行者がおなじ場所に向かってたから、沢山の神の代行者が集まっていたら、黒いものがうごめきあってるみたいな感じに見えてた。だからこそ、一気に大半を巻き込めたわけだ。
でも今の勇者の一撃で神の代行者がばらけた。そうなると、勇者の聖剣一本ではすべての神の代行者に対応するのは難しい。なにせ33222だからね。減ったといえ、それだけの数を独りでやるのは無理だ。だから横から神の代行者を貫く光が走った。
それをやったのはアイだ。その二丁のデカい銃を使って沢山の神の代行者を蹴散らそうとしてる。確かに剣よりも銃の方が大量の相手に対しては有効ではあろう。けどそれでも相手は33222体。追いつかないのは当然だろう。
けどそこはアイ。別のアイテムを取り出してたみたいだ。それは何の変哲もない鏡? のようにみえる。空中に浮遊できるその鏡に放たれた銃のエネルギーがぶつかると、それが一気に拡散したのだ。それによって散り散りになってる大量の神の代行者に襲い掛かる。




