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光の柱から現れるなにか……それはきっと神の代行者。そういう存在なんだと思う。なにせ……エネルギーを示す数値が――


「ぴぴぴぴ! ピーピーピーピー!」


 ――とけたたましい。異常の数値のエネルギーが溢れてるってことだ。外から見てたらわかるが、世界の外で張り付いてる神……その目の一つからその光は放たれてる。実際止めようと思えば止められるが……


「神なら積極的に攻撃する……なんてできないし……」


 大義名分がない。まあ誰にも責められそうにないけどさ。なにもやってない奴をただ一方的にぼこすってのはなんか違うじゃん? てか私の気分がよくない。私は誰かを殴ることで快感と快楽を得るようなDV野郎じゃない。


 むしろ暴力なんてできるなら見たくないし? だからこっちに全く意識を向けてくれない神を外側から攻撃なんてこれ以上はできない。そうなると、この行いを止めることもできないからね。

 勇者達に頑張ってもらうしかない。いやもちろん私も頑張ってるよ。どうにかして本船に回収できるようにワープするための空間を安定させようと頑張ってる。でもさ……あのウサギな彼女の魂がほんと膨大で、ソードレイと化したG-01であっても、その作業はすぐには終わらないんだよね。

 いや、まあユグドラシルドライブがツインになったといっても、G-01のCPUはきっと増えてないし、そこは関係ないかもしれないけど。総エネルギーが増えただけで、CPUのコア数は増えてないみたいなさ……


 それでもG-01の頭脳はめっちゃ優秀ではあるはずだ。そんなことを思ってると、神の代行者の姿がみえてきた。神の代行者とか言うとなんかめっちゃ格好いいやつがくるのか? とか思ってたけど、なかなか気持ち悪いやつが現れた。


 それは揺らめく赤い髪を持ち、顔は3つの目玉が正面と側面についててギョロギョロとしてる。もうあれは目玉に髪が生えてるといっていい。そしてその体は赤黒くみすぼらしい萎んで枯れ果てたような……そんな体をしてる。

 そしてその両手には赤い槍が2つ。一本槍と先端が2つに別れてる槍をもってた。


 吹雪の世界に降り立ったその神の代行者。そいつはその巨大な3つの目をキョロキョロとさせてたが、おもむろに両手の杖を上に掲げる。そしてカツン――と合わせたかと思ったその時だ。

 奴を中心に強大なエネルギーが爆発して地上の半分以上を吹き飛ばした。


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