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 情報がたまっていく。最初は流石にシールドを搭載したドローンたちも次々と撃墜されていってたけど、情報がたまっていく毎に、私はドローンをアップデートさせていく。それによって徐々にドローンたちもあの世界に張り付いてる不気味な神の攻撃に対応できるようになってきてる。

 何回か避けれるようになったら、更にその一機の稼働時間が伸びるわけで、データはより蓄積される。そうなると更なる情報の精度を高めることが出来るわけで、どんどんとあの変な奴の攻撃に対して機敏になっていくドローンたち。減ってた筈なのに、いつの間にか……


「このくらいいればいいか」


 ――と言う事でこれ以上のドローンの投入はやめた。流石にあんまり多くてもあの神のような奴を刺激するだけ……と思ったからだ。


「あいつずっとあの世界に張り付いててこっちは見てないのに、見てるのかな?」


 怪しいのはあの髪の毛の奥にある無数の目だね。あれは前にあるだけじゃなく、どうやらあいつの頭、顔部分にびっしりとついてるとみていい。まあそれなら視界をもっとクリアに確保するためにも、あのわさわさとしてる赤い髪邪魔じゃないだろうか? とか思うんだけど……でもこうやって正確に攻撃してくるからいいのかもしれない。

 けど既に情報が蓄積されたことで、ドローンたちは事前に情報を元にして、その速さや発生する場所を予測して、攻撃の前から回避行動を取るようになってしまった。そこまでになると、もうドローンが減らなくなってしまったよ。なので試行錯誤の上、私はようやくその世界に張り付いてる奴とこうやって対面することになった。

 どうやらこの攻撃は完全にオートでやってるのか、かなり近づいたとしても全然この神……だと思う存在は反応しない。


『あのーすみません! ちょっといいですか?』


 私はドローンたちのスピーカーを最大音量にして、気を引こうとやってみる。でも……それでも全く持って反応しないのだ。


で「限界突破の音量じゃ攻撃になるかも……とか思ったけど、反応してくれないのは困るからね」


 私はドローンたちのスピーカーを犠牲にするつもりでもう一度同じように声を発した。その音圧は凄くて、巨岩くらいなら音圧でバリーンと出来るほどである。肉体だって周波数さえ合わせる事が出来たら、音で破壊できる。

 まあ流石に攻撃が目的じゃないし、そこまではやらない。けど、今のは十分にその体に伝わった筈だ。無視するのがいけないんだよ? まあ神ならこんなの問題ないでしょう。

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