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 神が世界に干渉しないようにしてるのなら、あの目はおかしい。けど実際あれが神……だと確定したわけじゃない。雲に覆われて地上からはもう目は見えなくなってる。でも……私なら。G-01ならそれを確かめることができるだろう。

 実際神は声には答えてくれなかったけど、あの目がずっと空にあるのなら……外から観測できるのではないだろうか? 私達は直接世界に乗り込んでるわけだけど、座標を調整すれば、世界の外……にだってでることはできるはず。この世界の外……それをG-01で計算をして、その場所にドローンを1基送り込む。


「うん、うまくいった……は?」


 ザザザーと送り込んだドローンの映像が一瞬で砂嵐になった。それにドローンの位置情報も消えてる。つまりは……だ。何が起こったのかその情報で推測することができる。世界の外は神とか、もっと別の奴らの領域だ。これをやったのがたまたまそのなにか……の可能性もあるが、世界の外で生きられる存在はそんなに多くない。少なくとも片手で数えられるくらいの存在しか……メタリファーとか? あれはそもそも存在を確定されてなかったからね。

 その片手の数には入ってない。


「外から見られる事は嫌いみたいだね」


 私はそう呟く。データを元に推測すると、きっと神にドローンはやられたんだろう。他の可能性もあるにはあるが……データ的には90%はこの世界の神がやった可能性だ。とりあえずもう一度送り込んでみる。


 けどやっぱり速攻で壊された。とりあえず一瞬でも映像は残ってるはずだし、かなり荒い映像になってるが、その一瞬をみてみた。私の目では何が何やら……である。でもG-01はスーパーなロボットである。そしてその機能はおかしい。色んな世界の技術を超越してる。

 ならばこのくらいの映像なら復元できるのではないかなって思った。そういう機能、普段はあんまり使わない。そもそもが鮮明な映像をいつだってみせてくれるんだから、荒い画像って奴がないからだ。

 でもできないことはないだろう。私は画像を選択して、G-01の内部の超高性能な頭脳にまかせて、画像を解析……そして高画質化を測った。上から下に線が走る。そのたびに徐々に画像が鮮明になっていく。ブレブレでボケボケだった画像はいくつかのその繰り返しによって、鮮明な画像へと変わっていった。

 これはこれで魔法みたいだなって思った


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