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「ミーお姉ちゃん!」


 リファーちゃんはそういってその手の先に大きな岩の塊が現れてる。そしてそれに対してミレナパウスさんが魔法をかける。岩の塊は光に包まれて、なんと……うん、なんとそれはG-01の姿になった。まあ上半身だけだけど、岩の姿のG-01が両手を組み合わせて腕を頭上に掲げる。


 そしてキラーンと瞳が点灯した。次の瞬間、頭上に掲げてた腕を思いっきり下におろした。


ズドーン!!


 砂と岩と土が大きく巻き上がる。リファーちゃんとミレナパウスさんの共同攻撃ともいえるその攻撃はかなりの威力だっただろう。攻撃を終えた岩のG-01は攻撃の後にボロボロと崩れていった。役目を終えたという事だろう。まあもっとメタ的に言えば、きっと魔力を節約するためだと思う。

 だってあの世界では力の回復手段がないからね。今あるエネルギーでやりくりしないといけない。そうなると無駄はできない。そもそもあんな……ね。あんな彫像を形作る必要性があったのかがそもそも疑問だし? きっと私への信仰心を表したかったんだろう。いやー「尊敬」の気持ち伝わってきたよ。なんか心なしかミレナパウスさんが作り出したG-01は凛々しかったような気がするし? きっとあれはミレナパウスさんのフィルターがそのまま反映されてたんだろう。

 でもそんな事を思ってると――


「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 ――という咆哮と共に、砂煙を吹き飛ばす声が響く。どうやら相手はさっきの一撃ではやりきれなかったみたいだ。


「しぶとい……」

「やっぱり硬いよ! あの背中の部分が硬すぎるよ!!」


 煙を払って現れたそれは、体調3メートルはあろう熊だ。うん……見た目はね。でも……やっぱりこの亀の大地に生息してる熊だからこそ、亀の要素がある。奴の体には甲羅があるのだ。鳥のように帽子のようになってる……なんてことはない。普通に背中側に甲羅があって、亀のように四肢を入れて防御に徹することが出来る。

 まあ甲羅を背負ってるから、どうやら立ち上がる……と言う事が出来なくなってるようだけど、寧ろひっくり返るリスクがないと見れるだろう。それにそもそもかデカい熊だし、四足歩行で迫られると、その迫力はなかなかのものだ。けどミレナパウスさんもリファーちゃんも別にあのクマを恐れてる……と言うわけじゃなさそう。むしろ……悩んでる、といった方が正しい。


「どうしよう……」

「どうしましょうね」


 そんな風に二人はあのクマの防御力に苦戦してた。それ以外は別に二人とも恐れてる……なんてことはない。

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