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『この大きな亀の因子……それが必要なのかもしれないですね』

「因子?」


 リファーちゃんは私の言葉にナンノコッチャ? という感じだ。ミレナパウスさんはなんとなくわかってるようだ。


「つまりはこの大きな亀? に関連した何かを内包してるかどうか? ということでしょうか?」

『はい、そういうことです』


 トビウオと最初に落とした瓦礫の違い……それを考えてみると自ずとそうなる。けどまだ確実ではない。だってサンプルはまだ2つしかないからだ。だから私のいったことも憶測の域をでない。けどこういうのの定番ではないだろうか? 実際、リファーちゃんが亀の何処かで拾った瓦礫には亀の因子があったはずだ。

 でもトビウオにはそれはないはず。何をもって亀の背の世界の結界が通れる者とそうじゃないものを識別してるのか? となったら、やっぱり同じような存在を識別してると考えるのが普通だろう。

 そして亀の体に落ちてた瓦礫なら、亀の因子は入ってるだろう。これだけでかい亀だから、共依存してる寄生虫とかいてもおかしくなかもしれないが、あれはそんなのではなかったんだろう。


「どうしたらいいの?」

『簡単なのは一時的にでも亀の因子を取り込むことでしょうか? ふたりとも一時的になら耐えられるはずです』

「食べればいい?」

『それはちょっとやめなさい』


 流石に食べて取り入れられる……というのは単純すぎる。そこまで簡単じゃないだろう。いや、もしかしたらリファーちゃんなら出来るかもしれないけどね。構造的には人体と遜色ないが……食べるという行為で相手の力を取り込む――とか、知る――とかできないとは言えない。

 だってリファーちゃんだし? そう思って食べてみたらできるかも? でも……


『それにそれは美味しくないでしょう。食べれるんですか?』

「それはちょっと……」


 リファーちゃんは美味しいものが好きだ。食べるのが好きだからね。だからまずいのは口にいれるのは嫌だろう。まあ食べられなくてもミレナパウスさんやアイの事はよくペロってしてるけど。美味しいの? やっぱり美少女は美味しいの? と思う。


「カメの因子……それはどこでもいいのでしょうか? 以前習った話では人の身体にはどんなところにもその人の情報がある……と習いました。ならばこの生物も?」

『そうですね。流石に完全に切り離されてすでに死んでる部分は無理ですが……あくまでもこの場所のものなら亀とつながってるので大丈夫でしょう。ちなみにすでに因子は解析してあります』

「流石です!!」


 私のすでに出来上がってる三分クッキング並の手際の良さにミレナパウスさんは感激してる。いやはや、このくらい朝飯前ですから。

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