表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1503/1563

45

 トビウオも……そしてほかの魚も海面へと浮いてきた。どうやらカメの落ちた影響……そして吠えた影響はトビウオたちやミレナパウスさんとかリファーちゃんだけに影響を及ぼしたわけじゃないみたい。まあ当然だよね。なにせカメは巨体なのだ。何かをするたびにその動きは世界に影響を及ぼす。それだけの影響力がある。そもそも津波を起こした時点でその影響力が計り知れないなんてことは当然すぎた。でもあれだけならリファーちゃんたちなら何とかなっただろう。でも音でも同時に攻めてきたことで二人の体は止まってしまった。


 けど二人は気絶とかしてないだけまだましだろう。ほかの生命体は今のカメの咆哮で大半がその意識を手放してしまってる。もしも海で彼女たちが気を失ったりしたらどうなるか……それはきっと海に沈むことになるだろう。つまりは死だ。そうなってないだけ、二人は褒められる程度には耐えてる。


「ミーお姉ちゃん!」


 音が海を揺らしてる。そんな中、なんとかリファーちゃんがミレナパウスさんの体に手を触れることで一瞬にして消えた。空間移動……それを使ったんだ。一気に距離を稼ぐのか? とかおもった。だって空間移動なら逃げる事も簡単にできる。そしてそれは悪いことじゃない。だって逃げる事が簡単にできるということは、戻ってくることだって簡単にできるということだ。だから一回戦線を離脱したとしても別に何も問題なんてない。空間移動のメリットを生かすなら、ここでは一回離脱して、カメが咆哮をやめたときにもう一回戻ってくるのが一番安パイだ。周囲が海だとしても、どこまでも海だとしても、リファーちゃんならそれができるんだから。


 でもどうやらリファーちゃんはそんなことはしないらしい。彼女が空間移動で現れたのはなんと咆哮してるカメの顎の下部分。何やる気だ? なんか嫌な予感するぞ。いや、攻める姿勢……それは大切だけどね。うん……でも二人はカメにから見たら、蚊みたいなサイズ感だ。しかもすでにカメは海に着水してるわけでバランスだって崩すことはない。


「お願い、私事打ち出して!!」


 リファーちゃんには何か考えがあるんだろう。それを受けて深く聞くことなくミレナパウスさんが魔法でリファーちゃんに勢いをつけて打ち出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ