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 トビウオが下から突き上げるようにして亀へと突っ込んだ。あの亀の背にはリファーちゃんの時空間移動でさえ侵入することができなかった。あのスケール感がおかしい亀のどこか……その存在に溶けるようにきっとサンクチュアリはある。それはあの亀事態かもしれない、もしかしたらあの亀の背のどこかにそれは保管してあるのかもしれない。

 流石に海の中にいたあの亀と重なってるように感じられるサンクチュアリは世界越しにはこれ以上の詳細はわからなかった。だからなんとかあの亀に取りつかないといけない。そうミレナパウスさんもリファーちゃんも思ってる。


「簡単簡単♪」


 そんな風にリファーちゃんは思ってただろう。デカい亀を見たとき、凄い!! とも当然彼女は純粋だから思っただろうし、同時に「やった」とも思ったはずだ。だってデカいなら、それだけ取りつきやすいからだ。どこから行ってもいい。そう思うだろう。まあけどデカい亀ならとりあえずその背を目指すのは当然だ。

 なにせこの亀の背は山があり川があり緑も茂って瑞々しい果実とかも見えた。きっと様々な生物がこの亀の背中で生きて生活をしてるのではないだろうか? ただの甲羅……じゃない。その背はまたもう一つの世界を形成してるといえる。そんな特殊な甲羅の世界へとリファーちゃんは意気揚々と乗り込もうとしてた。

 けどダメだった。何故か時空間を超えることが出来るはずのリファーちゃんの移動が阻害されてた。本当ならあり得ないと思う。私だってG-01でもそれを出来るのかはっきり言って自身がない。だって空間だけじゃない。リファーちゃんがつかさどってる力は時間と空間の双方だ。まあ実際、今の所時間はあんまりリファーちゃんは触ってない。

 だからきっと空間移動……と定義していいんだとおもう。でも……だよ? でも空間移動もさ……どうやって防ぐんだよ? って感じだよ。いや、一応空間移動の説明書? マニュアルがあったから読んだ。頭には入れてるよ。そのうち私だってG-01で空間をバシュバシュと移動したいし? 

 けど空間の把握と、そこに至るまでの過程はかなり複雑だというのが私の感想だ。リファーちゃんは多分感覚でやってるんだと思うが……そんなのはリファーちゃんだから出来るのである。とりあえず私は複雑な計算はG-01に任せることが出来る。それは良い。ありがたい事だ。でも……それだけでもまだ足りない。空間移動はそれだけではなしえないとてつもない技術なのだ。


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