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「あはははははは! たのしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
そんな風にリファーちゃんが笑ってる。そこは真っ青なきらめく海だった。大海原といってい。燦々と輝く太陽の元、彼女は海ではしゃいでる。けど遊んでるわけじゃない。
「あわ、あわわわわわわわ!?」
逆に目をぐるぐるさせてるのはミレナパウスさんだ。彼女はしがみつくしかできない状態だ。リファーちゃんがまるでサーフボードを操るようにしてるのとは対象的にミレナパウスさんはまるで漂流物に抱きつくかのごとく、腕でそれにしがみついてる。
一体何がどうなってるのか? それは簡単だ。新たなる世界……そして新たなるサンクチュアリを私達は求めて行動してる……というだけだ。そしてここは世界の九割が海面の世界だ。
そんな世界でこの世界のトビウオ? みたいな生物にリファーちゃんは乗って、そしてミレナパウスさんはしがみついて移動してるということ。もちろんこのほぼ海面の世界だから、二人共水着である。リファーちゃんは白ビキニだ。結び目がリボンになってて、控えめなレースが可愛らしい水着をきてる。激しい動きをしてるが、あのサイズならこぼれることはないだろう。
ミレナパウスさんはもっと過激な水着を着てる。着てるけどその片鱗が見えるのは下半身だけだ。彼女の秘部を隠すかなりの角度のハイレグが中身が過激なのを物語ってるが、彼女はその上に服を羽織ってるから、そのたわわを見せることも攻めた水着を披露することもない。
まあ私のデータにはすでに写真が保存してあるけどね! 流石にあれを着て人前に出ることは恥ずかしかったらしい。聖女だしね……仕方ない。これが水着というものです……とゴリ押ししたのは良かったけど、リファーちゃんに普通の水着を着せたのかまずかったか。
もうちょっとリファーちゃんの方も過激にするべきだった。けどリファーちゃんの容姿はほぼ私である。自分自身が過激な水着を着てる……というのを見るのはちょっと恥ずかしかったというか? いや私は自分で興奮できるタイプだからリファーちゃんの為に過激な水着でもよかった。
きっと彼女だってそこら辺なんの意識もしないだろうし、簡単に着てくれただろう。でもさ……それはちょっと違うというか? 純粋な人に邪推で過激な水着を進めるのはなんか良心が痛んだのだ。
それに……だ。それに……
「私って清純派な見た目だしね」
それである。私の見た目的には過激なやつよりも清純なタイプの水着が似合ってると思った。だからリファーちゃんには清純派タイプの水着にしたんだ。それは大正解だっただろう。似合ってる。
けどだからこそ、ミレナパウスさんは「なんかそっちと違うくない?」と思ってしまったんだろう。しまったー!




