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「すみませんリファー。ゆっくり休んでください。私が、いきます」
重い腰を私は上げることにした。やっぱりサンクチュアリを宿してる存在を軽視するのはダメだね。最初から私が行けば、リファーちゃんは腕を失うことはなかった。
「ジーゼ様……私は……」
「リファーちゃん……」
「……うん」
勇者は首を横に振った。そしてその意図をリファーちゃんは理解した。それはここは私に任せて諦めろ……と言うことだ。
本当ならリファーちゃんはなおったらもう一回……と思ってただろう。けど、どうやらそれは勇者、だけじゃなくミレナパウスさんもアイも賛成してない。
それをきっと感じたんだろう。そして皆が私に任せてれば大丈夫と思ってる。まあ私というか、G-01だけど。
『リファーの事は任せます』
私はそういった。そして本体の場所へと飛ぶ。その間に、リファーちゃんの方はこんな会話が繰り広げられてた。
「自分のエネルギーがと言うのなら、アイだってそうだろう。一体どうやって傷を治す気だ? 君は魔法は使えないだろう?」
「確かにそうですね。私には魔法は使えません。だからこれを使います」
そういって胸元から取り出したケースには三つの細長い棒があった。青と銀色の機械的な棒だ。両端の一方は押せるようになってる。そしてもう一方は凹んでる。反対側をおしたら押し出される構造のようだ。
「……っ、それは?」
なんか勇者の顔が赤くなった。なぜだろうか? いやその理由は明確だ。胸元からアイがだしたからだ。胸元が開いてるメイド服になんの意味があるのか? と思ってたら胸元に手を入れてそれを取り出した。
絶対にそんな風にするために空いてる訳はないだろう。けど何の迷いもなくそれを実行して、そこから物体を取り出した。どう考えてもそこには収まらないだろうって大きさだが、出て来たんだ。そしてそれに突っ込んだらなんか負けなような気がした。
だから勇者はそれには突っ込まなく、その物体が何かを聞いた。
「これは薬です。マラフェルイト……簡単にいうと細胞活性剤です」
細胞活性剤……それって大丈夫なのか? と思った勇者だ。けどアイが体に悪い物を使うおうとするわけはない。
「これを使えば腕位簡単に生えます」
やっぱりそれは大丈夫な薬なのか? と勇者は思った。




