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「てりゃあああああああああああああああ! とったどー!!」


 どこで覚えて来たのか、そんな元気な声をリファーちゃんは出してる。「とったどー」なんて昔の過酷なテレビで芸人が言ってたとか薄っすらとそんな記憶がある程度だ。全く私の記憶でもちょっとは受け継いでる? その可能性は実は結構あるからね。私の容姿そっくりなリファーちゃんは私の因子を生まれるときに引き抜いた。そこに私の記憶の一部が含まれててもおかしくない。

 てか生まれたときからある程度の言葉を喋れたし知識もあった。きっとそれは私の中の知識を引っ張ったから……という推測が成り立つ。だってメタリファー事態も常識……なんてものは持ってなさそうだった。なにせメタリファーは時空間の化身みたいなものだった。生物じゃない。

 そういう概念だった。だからメタリファーは人の知識とかそんなのはなかった。ただ理解はしようとしたようだけど……けどそもそも全く違うのだ。だからメタリファーがメタリファーの状態で私達を理解なんてできなかった。

 そんなわけだからメタリファーはちょうどよくユアの卵の状態で足踏みしてるときに繋がった私を使ったんだろう。力は自身が与える事ができる。そもそもが存在の返還をしても、力のそのままにできる宛は会ったのかもしれない。

 けど、人となる……命が有るということこれまでの存在と違って終わりがある。命は一つなのだ。なのできっとメタリファーは色々と生き残るための術を尽くしたんだろう。それこそガムシャラに。それによってリファーちゃんは私の容姿にそっくりになり、そして私の記憶も……

 そのせいで芸人の様な事を言ってるとしたら……ちょんと責任を感じるというか? けど発見もあった。やっぱりかわいい娘が言うと、なんでも可愛く聞こえる……ということだ。

 どっかの芸人が言うと、ただの笑いにしかならないセリフもかわいい娘が言うと、微笑ましいセリフになる。リファーちゃんは転移した先で今度こそ丸っこい生物の本体を確保してた。それは他と同じ様な姿をしてる。モフモフでまん丸い……可愛らしい姿だ。一人

隠れるように孤立してた本体。

 だからこそ、リファーちゃんの空間転移に対応できないと思った。それは正しかった。何故か本体が一番くすんでるように見えるけど、孤立してた本体は他の目でリファーちゃんの空間転移を見る――事が出来なかったんだろう。だから、捕まった。

 今までが何だったのかのように、ぎゅっと両手でリファーちゃんは本体のまん丸いのを捕まえてた。

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