表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1471/1480

13

 私は早速本体を見つけるために動き出す。皆にもとにかくバレないように必死さを装ってもらうことにする。その間に私は沢山のまん丸い生物から伸びる繋がり……を辿るためにG-01の感覚を強まで上げることにする。


 普通ならこの繋がりを追うことは難しいだろう。てかこの世界ではこの仕組み……に辿りつける存在なんてないと思う。でも残念。G-01ならできる。本当なら一体くらい、誰かがあの生物に触れる事ができたらもっと楽ができる。

 直接触れなくても分析はできる。けど、やっぱり直接触診? したほうが正確というか? それがある。でもきっとなんとかなる。なにせ無駄に? そう無駄に沢山まん丸い生物はいる。数はデータの量に直結する。それは真理だ。だから沢山のまん丸い生物を私は空中から把握できる分だけ全て……全てを捉える。


「ものすごい数だね」


 私の一つのモニターが赤い点でいっぱいいっぱいになってしまうよ。どれだけいるの? これだけ分裂なのか分身なのか作れるってそれはそれですごい。コストがとても軽いのだろうか? まあそれも本体の所にいけばわかるだろう。沢山のまん丸い生物をスキャンしてその残滓を辿る。全てのまん丸い生物のたちのかすかな残滓。それを調べることで、残滓のデータを詳細に取る。

 そしてその流れを追うことができるようにした。そしてドローンを沢山放つことによって、G-01のレーダーのカバー範囲はすでに数万キロメートルに及んでる。なのできっとこの中に収まるだろう。私は全てのドローンとシンクロして、一斉に世界規模のスキャンを実施する。


 別に何か音とか特殊な電波を発する……とかはないと思う。ただ空中にとどまってるドローンの点滅部分がチチチチ――と光るだけだ。だからきっとここの原生生物には影響はないだろう。


「はんのう……あり」


 沢山のまん丸い生物を作り出したのが逆に仇になったね。あれだけいたらデータは十分に集まる。なので私は本体と思われる存在の位置を特定することに成功した。


『リファー見つけました』

「うん! 早速行くよ!!」


 私は早速リファーちゃんの脳内に本体だろうと思われるやつの位置を送信した。細かな座標とかじゃないよ。ただ、その本体がいる姿……その映像を送った。だって……ね。リファーちゃんは感覚派だ。そしてのりで時空間を操ってる。

 細かな数字とか見せると「うへー」となる。私もそれはよく分かる。だから写真にした。姿が見えるだけで、リファーちゃんならその場に転送できるだろう。だってそういう力だからね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ