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『止められない……ですか? それはどうして?』

「ジーゼなら見てたらわかると思う。見てて! よく見ててね!!」


 私の疑問の声にリファーちゃんがそう強くいってくる。どうやら私なら……いや、G-01ならちゃんと見てたらわかる……とリファーちゃんはおもってるみたい。かなり高く評価されてるね。このまま尊敬という文字を植え付けたいところではある。まあそれかもっと友達らしい感じでも……と思うが、一番リファーちゃんのお世話をやってるのはミレナパウスさんだ。

 ミレナパウスさんには私は神の様に崇められてる。なのでそんなミレナパウスさんに影響を受けてるリファーちゃんと友達みたいな関係になる……のは難しそうである。だからやっぱりいつもの感じでやってくしかないだろう。

 つまりは強者ムーブである。私はG-01という 圧倒的な力を内蔵してるロボットで凄いのだ……というムーブである。ここで私がリファーちゃんが言ってるあのまん丸い奴がリファーちゃんの時空間の移動の魔の手から逃れる原因を見破れなかったらどうなるか? きっと二人とも落胆するだろう。


「やっば……」


 これは責任重大である。私は色々と準備をしたかった。だって時空間の移動というのはそれこそ距離なんてあってないようなものだ。一瞬なのだ。その間に色々と理解しないといけないんだよ? 見逃したら終わりだ。勿論G-01はちゃんとやってくれるだろう。けど念には念を入れたいっていうか? そういう気持ちはきっと消えない。

 でもリファーちゃんはそんな私の気持ちをおもんばかってはくれない。さっさと空間移動しちゃった。


「ちょっと!?」


 もうちょっと準備っていうかさ? それをする時間を作ってよ。猶予って大事だと思う。私はコクピットで一人そんな事を叫んだけど、そんなのはリファーちゃんに届くわけもなし。一瞬にして既にリファーちゃんは一匹のまん丸い生物に近づいてる。既に確保まであと一瞬。刹那といってもいい。流石は時空間の移動。瞬きしたらもうそこにはいない。時空間を弄れる奴に距離なんて実質ないようなものだ。でも……


「あぁ!?」


 やっぱりだけど、リファーちゃんからまん丸い生物は逃れた。そんなの普通ならあり得るはずはない。空間をつなげて一瞬で近づいたリファーちゃんの手から逃れるなんて……とりあえず今の一瞬はちゃんと録画してた。G-01がね!


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