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「まぁ……まあまあまあ」


 私は一人、コクピットで自分を見つめなおす。私は確かに実際G-01におんぶに抱っこかもしれない。でも考えてみてほしい。G-01は私がいないとだめなのだ。そして私もG-01がいないとだめ。つまりは私とG-01は一心同体なのだ。ならばG-01の功績は私の功績。つまりは私は無能ではない。オーケー? 証明終了だ。


 とりあえず皆を上手く使ってあのまん丸い生物を追い詰める。そもそもが空間移動を使ってるリファーちゃんから逃げるってどういうこと? 普通は空間移動を使われた時点で終了ではないだろうか? なんか当然みたいにあの生物逃げてるが、よく考えたらおかしい。

 まあよく考えなくてもおかしかったかもしれないが、ほらリファーちゃんだから……ってのがあった。リファーちゃんだからなんか普通にミスってるのかと……そういうミスしそうだし? リファーちゃんにとって空間移動なんて私たちが前に進む事と同義位の行動みたいだけど、ほら、人間何もない所で躓いたすることはあると思う。

 それがたまたま沢山出てるってことなのかも……いや流石に厳しいか。ならばきっとあのまん丸い生物は避けてる……のか? 


 空間を超えてくるリファーちゃんの手から逃れる。それはそんなに簡単じゃない。私はG-01のセンサーがあるからきっとリファーちゃんが空間移動したとしても、空間の揺らぎ? って奴を事前に感知できると思う。リファーちゃんはそれこそとても自然に空間に出入りできる。それは信じられないことだけど、リファーちゃんは元はメタリファーだからね。

 その一点だけでそういうものなんだって思うしかない。そしてとても自然に出入りできるからなのか、リファーちゃんはどうやら空間移動では自身のエネルギーを消費するなんてことないみたい。


 普通は空間移動なんてとても大量の力やらエネルギーやらを使うようなイメージがある。実際G-01が空間を開く……となれば、それなりのエネルギーを消費する。毎回そんなのいやだかたらこそ、聖杯を設置したわけだしね。でもリファーちゃんはそのコストが丸まるない……いや、微妙に消費してるんだろうが……それは代謝と同じくらいのエネルギー消費量でしかないのだ。

 圧倒的な効率……それは流石にG-01でもなしえない程の異次元。まさに次元が違う……って奴だろう。そんなリファーちゃんはだからこそ、気軽に空間にはいり、そして空間の裏側を移動することで、距離を限りなくゼロにしてる。なのに捕まえられない。


「野生の勘でも働いてるのかな?」


 空間の揺らぎをもしかしたらあのまん丸い生物も感じてるのかもしれない。てかそれしか説明できない。


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