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「そっちに行きました!」

「ええーい!!」


 私達はサンクチュアリを追ってた。それは白くてもふもふで団子のように丸い……そんな生き物。それが森をポテポテといどうしてる。腕とか足は見えない。体全体でジャップして……それが地面に落ちるとポテっという音がする不思議な生き物だ。女子なら見た瞬間「カワイイイイ!!」 と言ってしまうような、そんな見た目の生物。


 あれに……そうあの全てにサンクチュアリが宿ってる。どういうことなのかというと、ときは少し遡る。


――――


 『あれ、ですね』


 私はG-01に光学迷彩をかけてそういった。他の皆は森だからいくらでも隠れられる。でも……G-01は大きいからね。そんな簡単に隠れる……ということはできない。だから自身で隠した……のです。そして私達の視線の先……そこには小さなまん丸いうさぎのような……けどちょっと違う生き物がいた。


 それは草をハムハムしてる。野生のはずなのに、何故か真っ白な毛を保ってるその存在。アイは何もいわなかったが、ミレナパウスさんとリファーちゃんは「かわかわ」となんとか音に出さずに何度もいってた。きっと我慢できなくなったんだろう。


「むぎゅー!」


 そんな事を言ってるかと思ったら、時空間を使って一瞬でリファーちゃんはその動物を抱きしめてた。なんという時空間の無駄遣い。まあけど確保できたのなら……と思ってたら、やっぱりサンクチュアリが宿ってる生命だ。そんな順調にいくわけない。


「ぷるるるる……」


 そんな音か聞こえた。何かはわからなかった。それはあの動物の鳴き声なのか……それともその行動がそんな音を出したのか……抱きしめられたその白い団子の様な生物は次の瞬間、手のひらサイズに分裂して森に散っていく。最初はバスケットボール大だった。けどそれが今やテニスボールくらいになった。


 そしてそれがたくさんに分かれて逃げていくのだ。


「あわ、あわわわ……」


 なんとかかき集めようとリファーちゃんはするけど……器用に奴らはその手から逃れていく。てかポヨンポヨンと移動してる割には素早い。ここから私達のあの変な生物との鬼ごっこが始まったのです。


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