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どうしてか? そう、どうしてか本当に扉が閉まってしまってる。リファーちゃんが指摘したから、こっちでも確認してみた。そしたら本当に扉は母船へと通じる空間が切れてしまってる。ならば……ならばともう一回繋げればいいじゃんってなるじゃん。そもそもがこっちは安全確認を何回もして、空間をつなげてやってきたのだ。
移動してる空間にも確実に帰るために色々と工夫だってした。だからちゃんと帰れるはず。けど……
「駄目ですね」
なんか不思議な感じがする。邪魔されてるような? そんな感じ。G-01で無理となると……
『リファーの方はどうですか?』
そうきいた。するとすぐにリファーちゃんも空間を母船のほうへとつなげようとしてくれる。
「できそう」
ほんと? G-01では駄目だったんだけど? けど、リファーちゃんはメタリファーだからね。時空間を司ってるといっても過言じゃない。だからつなげる事ができるのかもしれない。これなら安心だね。
いきなりのトラブルにびっくりしたけど、よかったよかった。そう思ったんだけど……
「でも、繋いだら怒るかも」
『怒る?』
一体誰が? そう思ってると、リファーちゃん空を指差す。
「空の人?」
空の人? なにか私が感じてない何かをリファーちゃんは感じてるのか? それに空の人? この世界には空に人がいるとか? それか……神か? その可能性はあるね。
『空の人が怒るのはこまりますね。一応リファーちゃんが繋げられるのなら良しとしましょう。緊急時には何をおいても、母船に空間を繋いでください』
「うん!」
そう元気に言ってくれるリファーちゃん。よしよし、実際いつも繋がってる必要性はないよね。繋げれる……とわかってるだけで安心である。なので改めてリファーちゃんは世界を眺めた。
「わああああああ!!」
大きな木々が周囲に見える。わたしたちはあんまり目立たない様な場所を選んで時空間を渡った。そして出たのがここ。G-01よりも大きな木々が周囲にそびえてる森の中だ。そんな森の中でも、ポッカリと木々がないような……そんな場所に出てた。
「スーハースーハー。美味しい!」
空気をいっぱい吸って、リファーちゃんはその違いを感じてるみたいだ。




