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 ピュンピュン……そんな音を白くて小さな愛らしい生き物が出してた。そしてそんな音を出した一匹に釣られるように、様々な色の同じ様な形の生物が集まってくる。その生物は「ピュンピュン」「ピュンピュン」――と音を出してコミニュケーションをとってるようだ。


 微笑ましい光景……小さくて愛らしい生物たちの談笑。まん丸い体にはふわふわとした毛が全身を覆ってて、ピンとたった耳。そしてつぶらな瞳。もしも第三者がその光景を覗き見してたらほっこりとすることは間違いない光景。

 でも次の瞬間……最初に音を出した白い個体が別の……そう別のなにかになった。白い体を突破るように出てきたそれは「キキキキ」という声を出して、小さな生物たちに次々に自身の一部を差し込んでいく。そして吸ってるのか……それとも注入してるのかそのつながりがジュムジュムと鳴ってた。


 そしてそのなにかに刺された白い生物たちは風船のように膨らんだりしぼんだり忙しない。けど最終的には、その「キキキキ」と言ってた生物は消えて、再びそこには愛らしい生物たちだけが残った。けどその目は……怪しい光をともしてる。



「成功……かな?」


 G-01を空間の扉からだした私。そしてその世界を見渡してそういった。移動してる私達の母船がある空間、そこからついに新たな世界……へと私達は進出してきた。サンクチュアリを得たわけでもないのに、どういうことなのか? と思うだろうが、実は今回使ったサンクチュアリはミレナパウスさんの世界で手にしたサンクチュアリである。

 だってあれで別の世界に行く途中でメタリファーに釣れられて私達はあの空間に連れて行かれた。そしてあの場所は「世界」ではなかった。だからあれはノーカンなのだ。実際サンクチュアリが何なのか……はよくわかってないけど……私的には世界への扉を開ける鍵……みたいなものなのかな? と思ってる。そして鍵だからこそ、サンクチュアリには世界の力が流れ込んでるのだ。


 それによって、サンクチュアリを宿した現地の生命体は、普通ではない力を宿す。そういうことでは? まあそれは良いんだ。新たな世界……それに対するワクワクと期待感それが去来してる。

 最悪、空間の移動まで会得した私達なら、危なくなったら帰る……という選択肢も取れることになった。これは世界を渡っていくのに、とてもいいアドバンテージ。


「あれれ? あれー?」

『どうしましたリファー?』


 せっかく新たな世界……それにリファーちゃんは始めての別の世界なんだから、もっと世界を見て感動して良いんだよ? とか思ってたら、なんか首を捻ってる。だから私は声をかけた。するとリファーちゃんはこういった。


「なんか外への空間しまったよ?」


 なんですと!?


新たな章を開始します。

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