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『汚れはない方がいい……汚いよりもキレイな方がリファーは時空間の移動がしやすい……ということですか?』


 私はなるべくリファーちゃんが言語化に困ってそうな事にあたりを付けていってみた。まあそれはこっちが困る……と思ってることでもある。だってやっぱり『移動』でリスクは負いたくない。

 それも出たり入ったりする事……行ったり帰ったりしたりの一つ一つ……それにリスクが起きるのはこっちも困る。そんなことになるというなら……どうにかしたほうがいいとは思う。


「うん、汚れがたまると、なんか嫌だし!」


 ……それはそうだね。といいたい。見えやしてない汚れではあるけど……汚くなる……とは違う汚れではないだろうか? けどリファーちゃんがこういうって事は、多分その汚れ? が空間の移動に何らかの障害をそのうちもたらすんだろう。でも……実際G-01のセンサーでも確実には捉えきれない汚れだからね。

 まだまだG-01の機能は追加できる。だから片っ端からG-01につけられるセンサーを試す……ということができないわけでもない。でもそれはいくらなんでも非効率的です。てか使ったエネルギーが作ったやつを分解することで戻ってくるなら……バンバンと作ってもいいと思える。でもそんな親切仕様では……いえ、完全にないですけど、20%程度は戻ってはきます。

 でも……結局は損ですからね。なにかもっと別の……効率的にリファーちゃんがいう汚れを把握できる手段はないでしょうか? 汚れを正確に把握できれば、もっと別の解決策が出てくる可能性はある。


「そうだ」


 私はリファーちゃんに注目します。私には見えないし、今のG-01のセンサーでもその汚れを見ることは出来ません。でも、きっとリファーちゃんには見えてる。ならば……です。ならばリファーちゃんの視界を借りればいいではないですか。


『その汚れがあると、時空間を操るのに支障が出る……かもしれないとリファーは感じてるんですよね?』

「うん、なんとなくだけど……これは嫌なの」

『そうですか。ならもっとそれを詳しく知るためにリファーの視界を貸してくれないですか?』

「しかい?」


 どうやらリファーちゃんは視界という言葉がわからないらしい。しょうがないです。だってリファーちゃんはメタリファーだった存在ですからね。ある程度わかる言葉も有るんですけど、そうじゃないのもある……そのリファーちゃんの知識の偏り? はよくわかってないです。

 でも大丈夫。ちゃんと教えて上げればいいだけです。


『視界というのは、今リファーに見えてる光景の事です。貴方が見てる世界。それが視界です』

「うん、それならいいよ。おめめ貸せばいい?」

『いえ、それは結構です!』


 私はぐいっと眼球を取ろうとするリファーちゃんを慌てて止めた。なんてことをやろうとするんだ。でもこれは私の想像が甘かったと言わざる得ないことです。私の責任。だってリファーちゃんは何もわかってないんだから、あんなふうに言ったら目が必要なのかな? と思うのも仕方ないです。

 とりあえず彼女が目をくり抜く……なんていう猟奇的な行動は止められました。


『これをかけてください。その左右の棒状の所をそう耳に』


 私はリファーちゃんにメガネ型デバイスを渡しました。そしてそのかけ方を教えてあげます。メガネをしたリファーちゃんもとてもかわいい。まあそれって私もメガネをかけてもかわいいってことですけどね。


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