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『そ、そうですね』
私はこの中で一番の上位の存在である。まあリファーちゃんはそのピラミッド外にいるような気がするが、加わった順でいうと一番の新参者である。それに私はなんかそう……すごいヤツ……ということで通ってるのだ。なにせミレナパウスさんには神……とか思われてるし?
リファーちゃんにもそういうふうに思ってほしい……とかは思ってない。だって実際、威厳とか考えるのは面倒である。そういう演出? でも流石に素をそのまま見せるのは怖いというか? がっかりされるのも……ね。なんか違うじゃん。実際私……ではなくてG-01はとてもつもない性能をしてる。
今やユグドラシルドライブも2つになってソードコアとなった。それによって更にG-01は特別になっただろう。実際それはまだ実感できてないが……きっとすごいはずだ。だってG-01の核であるユグドラシルドライブが二個になってるんだよ? そもそもが一個の状態で今まで通ってきた世界ではそうそう相手になるような存在はいなかった。
それが二個……すごくないわけなくない? なのでそんなG-01を下手に侮らせる方が失礼というか? そんな感じである。リファーちゃんは私と同じ見た目をした女の子だし、姉妹みたいに仲良くなりたい気はある。でも……そもそもがこのコクピット内に招く方法なんてのはない。
大体来れるやつが勝手に来るだけである。私は出れないしね。
『それでそれはなにか空間を超えるのに支障が有るのですか?』
「うーん、綺麗だよ」
同じことを言われてしまった。私達にはその汚れ? は見えないのだ。もしかしたらリファーちゃんのきれいな目にはその汚れもみえてるのかもしれない。なにか空間の移動に支障があるとか、なんかじゃまになる? とかならどうにかしたほうがいい……とは思う。でもどうやらこれってリファーちゃんが気にしてるだけ?
それなら……はっきり言って別にどうでもいいような?
「なにか、影響が有るのなら考えるんだけど……でも、リファーちゃんが気になるのはもしかしたらなにか影響があるのかも?」
その可能性を私は考える。リファーちゃんは言葉にするっての苦手っぽい。なにせメタリファーとしていままで感覚でやってることをこっちに伝わるようにいう……というのがどうやら難しいみたい。
リファーちゃんは私よりも……G-01よりも、いや、このG-01を作った人たちよりも時空間のことについては詳しくてもおかしくない。だからこれだけこだわるというのは、もしかたら無視したらやばいのかも?