表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1451/1456

256

 空間の汚れ……それはニュアンスでしかわからないが、どうやら私の適当な扉が原因のような気がしてる。そうはいっても、この扉のシステムはG-01の中に合ったのを丸パクリしてるからどっかの誰か、天才の作ったもののはずではあるんだけどね。


『その汚れ……というのはどうしたら直せる……綺麗にできるとかわかりますか?』


 私は簡単な言葉に言い直してみた。治すとかよりも綺麗とか言うほうがわかりやすいと思ったのだ。そしてそれを聞いてリファーちゃんは「うーん」と悩む。そして実践してみせた。


「えい!」


 そういって彼女は私の作った不安定な空間へと手を差し込む。空間に突っ込まれた腕は二の腕の先から見えなくなる。そして引き抜いた。別にただ見ただけではなんの変化もない。

 続いて反対の腕を今度は自分の力で空間に突っ込んだリファーちゃん。そして同じようにしてもとに戻した。はっきり言って、2つの腕は別段なんの変化もない。そもそも空間に突っ込んで変な物に変質したなんてなったら、空間危険すぎるでしょ。

 空間とは空間でしかなく、その座標というか、エリアというか? それでしかないわけで……でも普通は見えないし行けることがない「そこ」の裏側というか? それなら裏空間とか言ったほうがいいのだろうか? 


「どうかな? こっちとこっちの違い! これだよ」


 なんか自信満々にリファーちゃんが言ってるが……見た目には全く変わらいなからね。細く白い……きめ細かな肌が覆ってる女の子の腕……それにしか見えない。でも、リファーちゃんがこう言ってるって事はなにかある。

 私はいろいろなセンサーを駆使してその「違い」……「異変」ともいっていいかもしれない変化を見ることに心がける。


『これは』


 物理的にはやっぱり何かがあるわけはない。でもこっちの……聖杯の不安定な空間に突っ込んだ方の腕になにかの反応がある。言う馴ればなんかセンサーの通りが悪い……みたいな? それにちょっとだけ左右の腕の重量が違う?

 でも誤差かも? これを空間の汚れ……というのはどうなんだうか? 誤差ともいえるし、確実な変化……とも言える。どっちとも捉えられる。


「ね、こっちの方が綺麗だよ」


 そのリファーちゃんの言葉を考えたら、きっとこれは誤差ではない。もっと特殊なセンサー加えればはっきり見えるかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ